見出し画像

鮮やかに混ざる、モテアマスのこと

私が2018年7月末から8ヶ月間暮らした日々で感じたことをエモく、いつかの自分や大好きなみんなに向けた交換ノートとして残しておきます。
モテアマスは最高な場所なので、いろんな切り口でかけちゃいますが(多拠点、モバイルハウス、コミュニティ論、フリー冷蔵庫にデザイン部なんでもこいだね)、いったん私からは自分のエモを。

ここから前置きが長いので、「モテアマス三軒茶屋」というシェアハウスがいかに奇抜で面白愉快かが気になっている人はこちらのブログをご参照ください。

<目次>
・またあんたはそうやって、な私
・2018年3月スナックQ学@モテアマス開催
・6月すっかり惑わされ始める
・自分の感情を情報として発信する
・個人的に超大切なことはみんなで話す
・人の心に白黒はつかない
・そして事件は起きた・・・!

<またあんたはそうやって、な私>

ときどき、自分の中に風が吹いているのに気づくことがある。ヴィジョンに近いものかもしれないけど、反射する色やゆらぐ影が気になって、走り出してしまう。子供の頃から何度も母に指摘される「またあんたはそうやって」、な癖は未だに治らない。私が勝手にしてもみんな変わらずいてくれるとどこかで甘えるのも治らない。人の心は簡単にひっくり返ることを体感しても体感しても学ばない。モテアマスに来たのはそんな時期のはじまりだった。

昨年5月頃の私はその時期に差し掛かっていて、誰かの客観的なイメージや言葉を取り入れたくて、いくつかの占いにいった。そんなにスピリチュアルな方ではないけど、麹菌が目には見えないように、見えない力のことを信じている。
確か5月頃、タロットをやってもらったときのことだ。「仕事も暮らし方も変えたいと思っている」、そんなことをいいながら8枚めくるように言われたカードを引いていたら、カードの意味はわからないけれど、灰色っぽいカードは、めくるごとに色鮮やかに変わり、最後には「World」と書かれていた。
「もうすでにそれに向かって動き始めている、8ヶ月後には全部決まっているから安心して進めていい」、そんなことを言われた。(誰かいいパートナーでも見つかるかしら?と呑気に考えていたけれど、実際私はちょうど8ヶ月後に転職が決まり、引っ越しの準備をしている。ご縁というのは、いつも不思議で心地がいい)
私はそのカードに安心して、変わりたい自分を受け入れることにした。

<2018年3月スナックQ学@モテアマス開催>

そもそもは、2017年12月に開催した学生向けイベントでDJ大家こと、ポールさん(当時は「遼さん」と呼んでいました!)に登壇してもらったことが始まり。当日話しをしてもらった彼のシェアハウスでミニイベントを開催したいということで、リビングを借りたのが初めてのモテアマスだった(神谷がご機嫌なのは置いといて、学生効果なのか非常に爽やかですね)。2017年の冬には、もう風が吹き始めていたのかも。

<6月すっかり惑わされ始める>

私はシェアハウスとかゲストハウスが流行る過渡期の時期に学生だったので、シェアハウスには興味があったけど、住んだことなく、不安もあった。本人は覚えていないそうなんですが「モテアマス来たら絶対彼氏できるよ!」ってカズキタさん(主任)に言われて入居を決めた次第です(まあ、実際どうだったかは置いといて・・)
マンションの更新料を払ったところだったのに、よっぽどモテアマスが気に入ったんでしょうね。

「大丈夫!大家さんも僕らも神谷さんも嬉しいなんて三方良しじゃないですか!」って言われたのも覚えてますけど、たぶん本人は覚えてないでしょうね。。案外お嬢さんで、引っ込み思案で、保守的な私を引っ張り出してくれるなんて、今となっては感謝してもしきれないなあ。そして、その一ヶ月後には、家賃も確認しないまま入居してました。笑

モテアマスで私が学んだことはとてもたくさんあるけど、一番大きなことは<素直になる>こと。これは私にはとても難しいことだった。兄弟でも親戚の中でも、末っ子ポジションにいることが多かった私には、持って生まれた懐に転がり込む<愛嬌>と<甘ったれ力>がある。一方で4月生まれは学年で言えばお姉さん役をやらなければいけないので、「学級委員をしたことがないやつに私の気持ちなんてわからない!!」と高校生にして泣き叫ぶほど、私は何度も学級委員や生徒会や部長やらをして<コミュニケーション能力>と<協調性><ポジティブさ>を磨くことになる。結果、感情のチューナーは常にぶっ壊れ気味で、目の前にいる相手に無意識のチューニングをして、自分のやりたいことはたいてい遅れて気がつくというマインドができていた。※これはこの1年でだいぶ解消された。

「金曜日のゴジラ」と言われて久しい私ですが(飲んで暴れるので)、冬ぐらいまでの写真は割と大人しめに見えるな。私なりに気遣いを持って住んでいたと思われます。覚えてないだけかもだけど・・・(マキタも小綺麗ですね)。そもそも酔って暴れても、「神谷さんおもしろーい」の一言で片付けてくれるって最高の環境じゃね?

<自分の感情を情報として発信する>

上手く言えないけど、モテアマス住人たちは、ある種とてもドライに自分の意思や感情を情報発信している。誰かが「これをやりたい!」といえば、「いいじゃん!やろうよ!」と答える人がまずいる。それに対して嫌だと思えば「やだ!」っていう反応もすぐにある。面白いのは、それでもどうしてもやりたければ、やりたい人は勝手にやるし、嫌な人はその場を去っていくか新たな提案をする「逆にこういうのは?」って。
誰かが嫌な思いをしていないか?と常に気を配るのが、良くも悪くも私の癖なのだが、この場ではみんなが意思を表明するので「私はこんなに我慢したのに!」とか「私はこんなに頑張っているのに!」みたいな、期待を裏切られたことに対する怒りや負のスパイラルはまず生まれない。結果、共同生活は続いていく。(ちなみに20代の頃の私はチューナーのぶっ壊れ具合に無自覚で、私は頑張っているはずなのに!と摩耗することが多かったです。。)

なので、とてもいろんなことが起こる。詳細を話すのが大変すぎるので割愛したい。私は「人の勝手さ=自分らしさ」に魅力を感じて、仕事をしているところがあるんだけど、こんなに勝手な人たちばかりなのは、始めてでいつも楽しかった。

うん。はい。そう、ポップコーンとかはナチュラルにこぼれ落ちるし、食べ物は天井から吊られる設定になっている。壷も出会ったら拾うことにしている。どれだけ我が家で美味しい料理が生成されるかとかも書きたいけど、きっとその辺はいつかナガリナがまとめてくれると信じている。
我が家では料理をつくることは遊びの一部です。毎晩めっちゃ楽しかった!

<個人的に超大切なことはみんなで話す>

その上で、例えば「共用部であるリビングの使い方」について、住民から「こうしてほしい」という意見が出て、それが納得のいかないものだったら、その場で何時間でも話し合っている。会議のようなかしこまった場じゃなくて、夕飯のときに出た話題がそのまま延長という気軽さな上に、誰も「常識的に考えて」とか「ルールをつくって」みたいなことを言わないのも面白い。「ルールよりマナー」という価値観が共有されていて、これがあると規則違反の罰を決めるのではなくて、相手のニーズに寄り添うことになる。「どうしてそれが嫌なの?」「俺だったらこう考える」「それをされるとどう思うの?」、こんな聞き方はしないけど、まあそんな感じ。それでもダメなときは、「リビングで寝落ちしたら服を脱がして追い剥ぐことにする」などという、ユーモラスな決まりが出来上がる。「どうしてもルールを作るならプラスしてユーモアを」、これも良く出来た仕組みだ。陰口を叩かれることもなく、寝落ちしたら容赦なく顔に落書きされる挙げ句に翌日グループLINEに写真をアップなのだ。笑
即陳謝して、終わり。ちなみに糾弾されても、お皿洗いとかをするとすぐ褒めてくれます。(余談ですが、自己肯定感がほしいときは、ダイエットよりも人のお皿やトイレを洗うといいと思います。最も簡単にありがとうがもらえます)

<人の心に白黒はつかない>

(写真は、ある日私の部屋の前にお供えされていたヨーグルト?で本文とは関係がありません)

不思議なことだけれど、「限りなくYESよりのNO」とか「もっと引っ張ってくれたら」「好きだけど嫌い」とか、自分の心にはいろんな迷いがあるのをわかっているのに、人は他人の中には白黒はっきりした感情や考えがあると思い込みがちだ。「相手はこう思っているに違いない」も「私がもっとこうしなくちゃいけない」も、全部自分の中にしかない。少なくとも自分はこういうタイプで、白黒はっきりしない状況が苦手でもある。これも上手な言葉を知らないんだけど、ささいな気持ちのすれ違いは、ほとんどが自分の思い込みやお互いの言葉選びやコミュニケーションの仕方の違いでしかない気がしている。相手にも自分にも欠けたところなんてないし、人は元々クリエイティブだから、いい化学反応が生まれる関係性をつくり、人の複雑さ(自分も他人も)を理解すると、お互いの信頼も厚くなる。自分と相手の関係性に信頼が生まれると、自分のニーズをリクエストすることもものすごくハードルが低くなる。リクエストを言い合える方が、人間関係は圧倒的に円滑になる。いろんな価値観の人と暮らしをつくり、生活を営むと、そうしたコミュニケーションの違いにも自覚的になれる。
もちろん、どうしても修復されないものもあるだろうけど、やりきったと思えていればそれも受け止められる。
私は人に影響を与えることへの恐怖心みたいなものもあったんだけど、まだ何も決まっていないただ中にいるんだと思うと、未来はいまここで創られていると単純に思えて、ものすごく気が楽になった。自分の悩みなんて本当にさまつなもんだったなー笑

(写真がありすぎて完全に時系列を無視しているけどもうしらん)

いま、実家の畑で菜の花が揺れているんだけど、これは小松菜をほったらかしにしたらこうなってしまったらしく、食べられる(実利)を生むのもいいけど、愛でていられるのも素敵だな。いまじゃなくて、いつか花咲き実るものもたくさんある。台風で折れた木から芽吹く葉も愛おしい。変わる状況や景色を一緒に楽しめる仲間がいることは本当に尊い。いまでもチューニングの癖は治らないところがあるけど、モテアマス住人に対して、私はずいぶん素直になったと思う。率直に自分の意見を伝えたり、態度を決めるのが怖くなくなった。

<そして事件は起きた・・・!>

そんな最高なモテアマスの日々の中で、いよいよ今夜は私の転送式という日に事件は起きた・・・!会社の壮行会から帰ってきたら、リビングに予告状が届いていたのだ・・・・!!

(リビングの全体写真撮ればよかったあああああああ)

これは、中学のときにハマって以来「神谷家以外で誰かハマってる人いるの?」と思い続けて早20年、アトラスが作った「ペルソナシリーズ」の最新作のアレではないか!!!!しまった!もうここはパレス!!

・・・うん、そう。何か、賢そうなことも書いてみたけど、私としてはモテアマスに「ペルソナ部」が発足して、一緒にプレイする仲間がめっちゃ出来たこと、住人が「ここでペルソナぁぁ!」ってすぐ言うこと、モテアマスで撮る写真には背景にペルソナが映り込みすぎなこと、が本当に嬉しくて超絶最高だったことはお伝えしたい。

そしてみんなが会心させようと時間のない中、演奏してくれたペルソナバンドはこちら(酔っぱらいの私がうるさいのは許してください)
私だけでも100回は見ているのにYoutubeの再生回数が上がらないのは、祝福属性が弱点だからでしょうか。。。高学歴のみんなが知識のない方の勉強をたくさんしてくれてとっても嬉しいです。笑

DJ大家とシェアハウスアイドルのマキタがやってくれたチゲ&カルビも号泣でした。みんないつ練習したんだろう。。こんなに愛されてていいんでしょうか。。。

そして、引越し当日はまさかの、みんなが静岡までついてきてくれました!!!うわーーー!!!やべー!モテアマスやべー!!
・・・いや、もう書き疲れたよ。本当に。

ここまでのことを端的にまとめると、絵の具は色を混ぜると濁ってしまうけど、もともと異素材のいろんなものが混ざり合うと、粒度も発色も色合いも違うので、とても鮮やかな混沌が生まれるってことかもしれない。

なので、「自分を変えたいと思ったら、世界一周より、転職より、ダイエットより、シェアハウスがおすすめです!」

現場からは以上です!!!

私の人生のテーマは「有機的で健やかであること」です。
健やか全開!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?