ヨシミチアキ

ペーパーバックライターを目指したはずが、シンガーソングライターを名乗ってる人。 不登校…

ヨシミチアキ

ペーパーバックライターを目指したはずが、シンガーソングライターを名乗ってる人。 不登校・ひきこもりの経験から、自分を好きになること、他人と繋がることの意味を考えています。 あなたの世界に、ひとつでも「好き」が増えますように。 ご連絡はtheeslydog@gmail.comまで。

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  • ヨシミチアキ大全集

    オリジナル曲の歌詞や動画を掲載しています。 ライブを見たことある方も、歌詞だけでも気になる方もどうぞー。

  • これが君にとって何だっていうの?

    滋賀県で歌を唄ってる女が、音楽とは関係あったりなかったりすることを書くだけのエッセイ。読む人には何ら益をもたらしませんが、益がなさすぎて救われることもあるかもしれません。 ヨシミに書いて欲しいテーマを募集してます。 コメント欄などでお伝え下さい。

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プロフィール

ヨシミチアキ 1986年生まれ、滋賀県出身。 ギターやキーボードなど楽器が身近にある環境に育ったが、とくに音楽に関しての教育は受けていない。 ピアノ教室には通っていたが、練習嫌いが祟り、バイエルをやっと終了したところで辞めた。未だに練習は嫌いだし、もしかしたらピアノも嫌いかもしれない。クラシックピアノ勢には劣等感しかない。 グランドピアノやアップライトはおろか、電子ピアノですらないカシオのシンセサイザーで練習していたので、今考えると上手くなりようがなかったのではないか

    • リンヌンラタ

      それじゃあもういくよ 長いお別れになるね 星になって昇ったぼくを 夜空にみつけられるかな 「世界が終わるまで ふたり寄り添っていよう さいごまで一緒だよ」 なんて嘘つきのぼくをゆるして 泣き疲れた目にうつる 透明な宇宙の闇 かすむほど遠くにみえた 懐かしいきみの影 ぼくにだけはわかるんだ だからもう顔をあげて 星くずになった百年の涙を よれた腕でかきあつめた 光の橋になって届くかな 千年かけても会いにいくよ シリウスが蒼く染める あたたかな頬の雫 抱き合ったらもう離

      • ピアノマンにおやすみ

        中味のない優しさに触れた日は 寂しくて腹立たしくて あなたの憂鬱なバラードを 枕にして眠るよ 悪気はないんだろう 嘘ついてるつもりもないんだ 不愉快なんて思っちゃいけないから 寝言は寝てからいうよ ああ ビリー 僕もストレンジャーだ 他人の仮面をつけ突っ立っていたよ あの人悲しそうにみてたな どうしようもない距離は詰めれらなくて わかりあえないや 僕が考えてた以上に人間は 無関心だし残酷だ あの子のギリギリの世界を 噛み砕いてしまうよ 仕方がないんだよな 気取ってるつ

        • 逡巡(ためらい)

          切り揃えた前髪を揺らす緩い晩夏の風 黒目がちの三白眼 所在ない迷子のよう 微笑んだ唇がわずかに陰るのを見た 青白い横顔に反射するのは僕の虚像 「僕の傍にきなよ、怖がらなくていいよ」 わかってる これは自惚れだ 背負ったのがどんな痛みだとしても いまの僕らにはもう届かない 色めいた花弁を濡らす温い仲春の雨 凛と伸びた華奢な背中 いま旅立つ人のよう 孤高が君を愛すると知っても 口をつくのは愚かな言葉 「僕の傍にいなよ、強がらなくていいよ」 わかってる そ

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        • ヨシミチアキ大全集
          23本
        • 小説
          1本
        • これが君にとって何だっていうの?
          14本

        記事

          心ある

          流行りの歌謡曲は歌いとうないし ロックンロールもよう弾かん 期待するのはタダやけど あんたに好かれる人にはなれへんわ 「あんなライブハウスなんて」と 鼻で笑うのは勝手やし 気に入らんもんがあれば いくらでも腐したらええ せやけど覚えとき ステージでだけええ顔する嘘つきの歌を ありがたがるほどお客も阿呆やない 作り笑いの愛想もしょうもないな わかっとるわ 所詮は水商売 下心持つのはタダやけど あんたを好きになる義理なんかあらへんで 「そんなことじゃ売れへんで」

          林愛果1st ワンマンライブ『mahoroba』

          林愛果さん、Second Roomsスタッフだった当時にお店で会ったときに雑談する程度の仲ですけど、筆者に親近感を抱いているという話をご本人からも他のスタッフからも聞いておりまして、こんな得体の知れん女になにをやねんな、と思ってたんですよ。 ……考えてみれば、趣味が妙なところで近似値を叩き出している。 例えばCAPRICEの最新アルバム『Ode』のジャケット、飯島誠さんという画家の手によるものなのですが、前からTwitterをフォローしていて存じ上げていたんですよね。

          林愛果1st ワンマンライブ『mahoroba』

          望みはたったひとつ、自分自身でいたいだけ

          2017年頃から、自分の作った歌をライブで唄う気が起きず(シンガーソングライターとしてあるまじき姿である)、カバー曲を入れて御茶を濁していた。 そのうちの一曲が、佐野元春の『コヨーテ、海へ』だ。 当時の私は骨太なイメージを打ち出していなかったので、なぜその選曲かときょとんとされていた。とくに好きだと挙げているアーティストでもなかった。 その頃の私は、行く先々で求められるものにうんざりしていた。 どうして素直に人のアドバイスが聞けないのか、といわれてきた。音楽でも、それ

          望みはたったひとつ、自分自身でいたいだけ

          おはなしぐすり

          「おさけはすきですか?」 それがオトナのごあいさつ つよいのはつよいけど のまなくてもへいきだよ おせっきょうなんかやめてよ わるぐちだったらツマンナイ こんなのただのニガイみずだもん おいしいワケがない これはおはなしぐすり すきなひとと なかよくなるおくすり いつもかんがえてるたのしいこと わけあってニヤニヤしたいの ちょっとはずかしいからのむんだよ おはなしぐすり きょうはぐっすり

          おはなしぐすり

          なんだか疲れてしまったので

          一切が鬱陶しく感じられるようになってしまった。 コロナに関する人々の反応である。 政治に声を上げる意義も理解できる。自分なりに世の中に役立つ行動をしようという気持ちは素晴らしい。気遣い、優しさのない発言に不快感を覚えるのも致し方ない。 内容をどうこういいたいわけではない。 良いにしろ悪いにしろ、単純に、様々な感情が押し寄せてくるのに疲れてしまったのだ。 非常事態にかこつけてなにか有益なことをやろうとしている自分にも疲れてしまった。そもそもがそこまで勤勉でも、建設的な

          なんだか疲れてしまったので

          ラブ山本ワンマンライブ『これからもラブしくお願い致します』

          はじめに山本一孝さん、もとい、ラブ山本さん、通称ラブさん。 シンガーソングライターであるとともに、会場となった京都は向日町のライブハウスSesond Roomsのスタッフでもあるので、普段はこちらが演者としてお世話になっているのですが、あんまりお話できてない…… いやほら、ラブさんの見た目ってなんかこう、ロン毛・髭・眼鏡っていうボタニカルショップの店主ぽさというか、苔やシダ植物にとても詳しそうというか(どんな偏見よ?)、何らかの玄人っぽさが漂ってて、おまけに寡黙な印象もあ

          ラブ山本ワンマンライブ『これからもラブしくお願い致します』

          伊和月文奏 1st One man live 『地図にない或る街の情景』

          地図にない或る街をめぐる手記 無国籍風の服を着た人物が現れて、古いアップライトピアノの前に座る。三拍子の悲しげな旋律を奏でると、少し硬い顔つきで傍らのギターを手にし、舞台中央に進み出て、木製の椅子に腰掛けた。 伊和月文奏(いわづもがな)の名の、自らを異世界から来たという胡散臭いその男は、我々の世界で言うところのシンガーソングライターである。 彼が一度音を奏でると、そこは一瞬にして「クチナシ」と名付けられた世界の風景に塗り替わる。 うっかりすると飲み込まれそうな自己嫌悪と

          伊和月文奏 1st One man live 『地図にない或る街の情景』

          優しさとは頭脳プレイである

          「人間にとって大事なことは、ふたつだけなんですよ」 「ふたつ?」 「<考えること>と<愛すること>です。このふたつだけです。そのほかのことは、どうでもいい。ぼくはもっぱら、考えるほう専門だけど」 ――殊能将之『美濃牛』 しばらく会っていない知人が、私のツイートの内容が前向きに変わってきた、といっていたらしい。直接聞いた話ではないので、どのような感想を抱いているのかは知らないが。 手の内を明かしてしまうと、最近の私はいわゆる「綺麗売り」をしている。 生来の鋭さや毒がなくな

          優しさとは頭脳プレイである

          大嫌いな自分のことを守ってくれる人がいるなんて

          タイトルは尾上陽さんの『はっきり言って』からの引用だ。自分の歌以上に今の自分であるような気がして、よく口ずさんでいる。 この歌に出会う直前、自分の身の置き場について、思うことがあった。 それについて書いては消してを三日ほど繰り返していたのだが、何を書いても冷静さを欠いた内容になってしまったのでやめてしまった。 結論だけ示す。私は自分らしくいさせてくれる人の側にいたい。 他人に愛されるには、まず自分が自分を好きになることだと信じてきた。繊細さが欠点であるなら図太くなるべ

          大嫌いな自分のことを守ってくれる人がいるなんて

          会えないのは寂しいけれど

          会えなくて寂しい人がいるのは幸せなことだ。 おかしな感覚だと、他人はいうのかもしれない。 寂しいのは辛いことだ。 そうかもしれない。 できれば誰とも顔を合わせたくないと思って生きていた。 他人は面倒なだけの存在だ。何かと詮索したがり、根掘り葉掘り聞くくせに、次に会った時には何も覚えていない。好き勝手に意見しては、お前のそういうところが良くないと断じる。信ずるに値しない。 彼らに対して表面を取り繕うなど簡単だ。あなたに害意はないのだと微笑みさえすれば良いのだから。多

          会えないのは寂しいけれど

          天、照らす

          触れるものみんな灰にしてしまうから 太陽はひとりぼっち 誰も彼もほんとうの言葉に耳をふさぐばかりで 私、燃えてるのも忘れてしまってた 空の果てを目指し 伸びていく大きな樹 あなたは教えてくれたの 自分らしく在ることを 風になって梢を揺らすことはできないけれど いつもここにいるわ 雨の朝には雲を縫って光を贈るの あなたの姿まで曇らないように 自分の輝きに目がくらんでいたから 何も見えなかったの 押し隠したほんとうの気持ちに瞳そらさないで 私、在るべきかたちに戻っていきたい

          恋のまぼろし(Different lyrics ver.)

          こんなこと口になんかださないけど すこしキミは捻くれてんだろ? てきとうでお調子ものの僕を 呆れた顔でみてるけど こっそりほほえんでるの知ってるよ 気がついたら知らない内に 君のことを目でおいかけてる マズい 相当ハマってるかも なんか戸惑うな だってタイプじゃないや この気持ち きっと気紛れのまぼろし 手を伸ばせば消えてしまうんだ 果敢ないね どこか淡い夢にたゆたいながら キミにうたうよ こんなのは誰にだってやってるけど かなりキミは素直すぎるぜ? 悪いこと思いついた

          恋のまぼろし(Different lyrics ver.)