にゃんちあき

不良サラリーマン。雑誌屋~広報。あまり知性がない。

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マガジン

  • ピン建築

    2019年10月創刊。建築に関するカルチャーを、あまり肩肘張らずに考えたり紹介したり書いたりしていきたいところ。

  • 究極の「ライブ盤」セレクション

    noteにSpotifyの埋め込み機能があることに触発され、時代錯誤の「必聴アルバム100選」(しかもライブ盤)をつくる企画。

  • 新炭酸飲料

    基本的に新発売された炭酸飲料についてあれこれ書いていこうと思っています。

最近の記事

【東京の茂み100選】4:愛の遺構へ/和田倉門界隈(千代田区)

丸の内での庶民のふるまいクリスマスシーズンの訪れと共に爆裂に混み合う、都内有数の《イルミネーションスポット》丸の内。年始も過ぎてだいぶ落ち着きを取り戻したが、未だ金曜の夜や週末にはカップルや若者が押し寄せる。 (高級)アパレルや(高級)飲食店が並ぶ「仲通り」で購買欲と食欲を優雅に満たしてなお満ち足りないのは私が庶民だからである。ワインはもういい。お茶割り(缶)がいい。だがもう11時近く、神田や有楽町に移動する気力もない…。 そんな時、庶民(1人)は仲通りのベンチで飲み始める

    • 【東京の茂み100選】3:駅前有閑の正体/飯田橋RAMLA外構(新宿区)

      「飯田橋RAMLA」とは外堀通り・大久保通り・目白通り。3本の主要幹線が交わる飯田橋交差点。「東京通り名マップ」を見ているが、この規模の通りが交わる場所は他にない。首都高5号線が脇を掠め、神田川と皇居外堀が合流するダイナミックなインフラ空間だ。 この交差点で外堀通りに面して建つのが1984年開業の駅直結CS「RAMLA(ラムラ)」。複合施設「飯田橋セントラルプラザ」(店舗+オフィス+住宅)の一部だ。 私は川になりたかった今回 ”茂み” として取り上げるのは、この「セントラ

      • 【東京の茂み100選】2:欲望都市型ホラーの佇まい/神田児童公園(千代田区)

        サラリーマン=オフィス+神田、 という説都内屈指の猥雑界隈、JR神田駅前。 東京駅のひと駅隣にあって大手町・丸の内とは全く異なる文化圏を形成し、焼鳥・焼肉、カレー、女まで、男の欲望を一通り満足させる街である。 街を歩いていて感じるのは、この「神田」とは「社会的役割としてのサラリーマンが男だけのものだった時代の残滓」とでも言うべき空間ではないか、ということだ。 蛍光灯が整然と並ぶオフィスでの「業務上のやりとり」と、電球の下で肴を突き合う「飲みニケーション」が、その両輪で企業戦

        • 【東京の茂み100選】1:もう別れるしかない二人/初音森児童遊園(中央区)

          インフラ結節点の傍ら、静謐な"茂み" 東日本橋と両国をつなぐ「両国橋」。 神田川と墨田川の合流点であるとともに、靖国通り・江戸通り・旧日光街道の3つの通りがすれ違う「水陸交通の要所」の様相を呈する。 浅草橋や人形町など、夜遅くまで営業されている居酒屋街にも近い。 このリバー・サイドにあるマッシブなふたつの雑居ビル。その谷間にたたずむ『初音森児童遊園』が今回の "茂み" である。 向こうを流れる神田川は、ほぼ西から東に流れている。 冬の午後、日が傾きかけると、川に面して一

        【東京の茂み100選】4:愛の遺構へ/和田倉門界隈(千代田区)

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        • ピン建築
          6本
        • 究極の「ライブ盤」セレクション
          1本
        • 新炭酸飲料
          2本

        記事

          リモートワーク革命の本質は、「Where」というより「Who」じゃない?という話

          転職し、即リモート化した職場に投入された私が、1年半の新生活(「新」型コロナ「生活」の略)で感じたことを、忘れる前に書いとこうという企画 必ずしも「場所(だけ)の問題」ではないと思う、リモートワークについて建築系の会社の事務職サラリーマンをやってるのですが、勤め先では〈在宅ベース+ノーコアフレックス〉が導入されています。世間的にはもう珍しくもなんともないけど、私が身を置いてる業界(建設業)的には、コレを制度化・導入できている、というのは多分、けっこうすごいと思う、んです。

          リモートワーク革命の本質は、「Where」というより「Who」じゃない?という話

          Spotifyで聴くライブ盤①「ナイト・クラブの奥村チヨ」が描き出す70年万博の夏

          Spotify × note のキャンペーン【#スキな3曲を熱く語る】にエントリさせていただきました。それにあたり、一部加筆修正を行っています。 概要:ライブ盤とSpotifyと奇書と…本エントリで紹介する私が愛してやまない3曲+α は、奥村チヨ(1947〜)という歌手が1970年にリリースした「ナイト・クラブの奥村チヨ」(1970)というアルバムから厳選した楽曲です。 こちらのアルバムは、公開録音盤、いわゆる「ライブ盤」です。 …つまり、スタジオではなく、人の目が取り囲

          Spotifyで聴くライブ盤①「ナイト・クラブの奥村チヨ」が描き出す70年万博の夏

          ラブホは建築(たり得る)か?─建築家が設計したラブホに泊まりに行ったらとんでもないことになってた話

          (2020.1.16追記) とてもとても有難いことに、note公式さんの「noteクリエイターがえらんだ『2019年のベストnote』をご紹介します!」という記事でご案内を頂き、今ふたたび、予想しなかったほど大勢の方にお読み頂いているようです。本ページを訪れて下さった皆さん、どうもありがとうございます。また、本エントリを取り上げ、ご講評を頂いたロンロ・ボナペティさん、改めて御礼申し上げます。本当にどうもありがとうございます。 遅筆すぎて病的にヤバいのですが、現在、コツコツ次の

          ラブホは建築(たり得る)か?─建築家が設計したラブホに泊まりに行ったらとんでもないことになってた話

          バトルフィールドでの生存戦略──「コカ・コーラ エナジー」評(後編)

          ■前編はこちら■バトルフィールドに生きるものどもとは? 早速。まずは、「コカ・コーラ エナジー」の「エナジー」とはなんぞやと。そこから考えていきたいと思います。 結論から申し上げると、エナジードリンク界隈とは、IT業界の如きベンチャー企業が日々札束でボコボコに殴り合い続けるバトルフィールドです。 特に、日本国内での認知度の2強である「レッドブル」(2006年〜)と「モンスター・エナジー」(2012年〜)は、普通に人が死にかねない(昨今のコンプラ的には全力で敬遠される)ス

          バトルフィールドでの生存戦略──「コカ・コーラ エナジー」評(後編)

          コカ・コーラ、人間宣言をする──「コカ・コーラ エナジー」評(前編)

          ■はじめに〈後編を公開しました。合わせてご覧ください〉 私はただのコーラ好きです。平日には大体1日に500mlペットボトルを2本は飲む、雑誌の編集者です。 その摂取量を(多少の変動こそあれ)高校1年くらいから継続しているので、これまでに飲んだコーラの量は、若干少なめに見積もっても3トンくらいになるはずです...。 さて、表題の「コカ・コーラ エナジー」は、2019年7月1日に発売されたコカ・コーラの新製品です。 飲んでみて、何か書かずにはいられなくなり、雑然とレビュー

          コカ・コーラ、人間宣言をする──「コカ・コーラ エナジー」評(前編)