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仕事をやめた、今日


風がぶぉーーーっと吹いている。
花束と紙袋を何個かもって私は家に帰ってきた。


私は今日、仕事をやめた。




「やめよう」そう思ったとき

やめようと思った時は色々あったけど、決断したのはこのとき。


1月26日友達との電話。

「私ね、なんか今日仕事が楽しくないなって思ったの」

普段私は仕事が楽しくない、なんて思うことはほとんどない。もちろん楽しくないことも仕事の中ではあるけど、そんなことも全部含めてやりがいのある仕事だと思ってた。一緒に働くスタッフも患者さんも素敵な人たちばかり。


だけどなんだか、どうしてかわからないけど楽しくなかった。それは家に帰ってから「楽しくない、、、」と1人で呟くほど。


友達にも何でかよくわからないけど、そう思うんだと詳細を話した。


「辞めてみたら?」


と友達が言った。


なんかわからないけど、自分の中で詰まっていたものがとれてすーーんって道が通ったかんじ。
あ、そっか、私仕事辞めたいんだ。やめよう。
すぐそう思った。


いっぱいいっぱい悩んできたけど、その言葉をずっと待っていたのかもしれない。

誰かにそう言ってほしかったのかも。


その次に課長に会った時に「最短で辞めれる日に辞めたいです」と伝えた。


この電話



私にとっての看護

ちょっと重い話になるかもだけど、私の思う看護を伝えたい。


私にとって看護は“愛”だと思う。


え、なにそれちょっとくさくない、??
とか思ったと思うけど私も思う。




でも考えたらその言葉がぴったりだった。
私は常に愛をもって看護をしていたと言いきれる。

辛い時に寄り添うだけじゃなくて、嬉しい時も楽しい時も幸せな時にも寄り添っていた。

ちょっとした悩み相談からすっごい重たい悩みまでなんでもまっすぐに向き合った。


私は誰にみせても恥ずかしくない看護だった。
うん、絶対。言いきれる。
患者さんに愛を持って接していた。

表現があってるかわからないけど、感覚としては大きい愛で包み込むようなイメージで看護をしていた。


いよいよその時がきた。

最終出勤。

いつも通り出勤する。外はどんよりしてて雷が鳴り魔界みたいだった。なんだかなぁ~と思いながら最後の仕事がスタートした。

仕事はいつも通り…とは行かずハプニングがあってどちらかというと大荒れだった。
でも最後の最後退勤するまで仕事を全うした。


やりきった!!!!!みたいな感覚はないけど、いつも通り私のできる最大限のことはしたと思ってる。


お疲れ様、自分。
あっという間に終わりがきた。


お花嬉しい


そして最後の言葉

「ここで働いてみてどうだった?」
最後に課長に聞かれた。



正直仕事以外に同棲をやめたり、お金がなくてバイトに明け暮れたり、引越ししたり、弟の一人暮らしを手伝ったりとばたばただったから、とりあえず生きていくのに必死だった。

でもそんな中でも仕事は絶対に全力を尽くしてた。


よく先輩からも「今日も頑張るねえ、すごいね」と言われるけど、もしかしたら頑張ることで自分の存在意義を見出していたのかもしれない。


ゆるやかな雰囲気の職場で自分は真面目すぎる。もう少し肩の力を抜けたら生きやすいんだろなと感じていた。

頼るのが苦手で、どんなに辛く苦しくても職場の人に打ち明けたりはしなかった。




しかし課長から「どんな状況でも職場にそんな雰囲気を持ち込まずにしっかりと働く。その公私がしっかりと区別できるところがあなたのすごいところだよ。」と言われた。



こんな自分でもいいんだ、と思えた。

そんな自分に気づいてそれを言葉にして伝えてくれることがなにより嬉しかった。


素敵な人たちの中で働けたこと感謝でいっぱいです。
本当にありがとうございました。




仕事をやめた今

何かが起きるわけでもなく、ただ時間はいつも通り過ぎる。ぼーーっとしながら頂いたお菓子をぽりぽり食べて「おいし~」とか無心で言ってる。


今は何にも実感がない。
ただやっていた仕事が終わった。
それだけでしかない。

でも本当にそうなんだろうな。
自分が何か動かないと何も変わらない。


自分がこの先どうなるかなんてわからない。
誰もわからない。


でもなるようになる。
適当だけど、今はそんな気持ち。


今日、仕事は終わった、けど、
私の中の未来は始まってる。


少しずつ進んでいこう🌸

今この気持ちを文字にしておきたくて、書き始めました!読んでくださった皆様ありがとうございます💝

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