ある日、とてもお腹が空いたカエルが、池のほとりを歩いていました。すると、目の前に美味しそうなハエが飛んでいるのを見つけました。カエルは、ハエに気づかれないようにそっと近づき、舌を伸ばしてハエを捕まえようとしました。しかし、ハエはカエルの舌に気づいて、すばやく逃げました。カエルは、ハエを追いかけて何度も舌を伸ばしましたが、どうしても捕まえることができませんでした。

カエルは、ハエに向かって言いました。「お願いだから、一匹くらい食べさせてくれないか。私はとてもお腹が空いているんだ。」
ハエは、カエルに向かって言いました。「そんなこと言っても無駄だよ。私はあなたの食べ物じゃないんだから。私も生きているんだよ。」

カエルは、ハエに向かって言いました。「でも、私はカエルなんだ。カエルはハエを食べるのが自然なんだ。それに、あなたはたくさんいるじゃないか。一匹くらい食べられても困らないでしょ。」
ハエは、カエルに向かって言いました。「そんなこと言っても無駄だよ。私はハエなんだ。ハエはカエルに食べられるのが自然じゃないんだ。それに、あなたは一匹しかいないじゃないか。一匹でも食べられたら死んじゃうよ。」

カエルとハエは、しばらく言い争っていましたが、どちらも譲りませんでした。すると、そこに大きな鳥がやってきて、カエルとハエの話を聞きました。鳥は、カエルとハエに向かって言いました。「おやおや、何を喧嘩しているのですか？」

カエルとハエは、鳥に向かって言いました。「このハエが私を食べさせてくれないんです」「このカエルが私を食べようとするんです」
鳥は、カエルとハエに向かって言いました。「そうですか。それでは、私が仲裁しましょう。私は公平な判断をしますから、安心してください。」

カエルとハエは、鳥に向かって言いました。「ありがとうございます」「よろしくお願いします」

鳥は、カエルとハエに向かって言いました。「では、まずカエルさんから話してください。あなたはどうしてハエさんを食べたいのですか？」

カエルは、鳥に向かって言いました。「私はお腹が空いていますし、カエルはハエを食べるのが自然ですから」

鳥は、カエルに向かって言いました。「そうですか。では次にハエさんから話してください。あなたはどうしてカエルさんに食べられたくないのですか？」

ハエは、鳥に向かって言いました。「私も生きていますし、ハエはカエルに食べられるのが自然ではありませんから」

鳥は、ハエに向かって言いました。「そうですか。では、私は判断を下します。」

カエルとハエは、鳥に向かって言いました。「はい、お願いします」

鳥は、カエルとハエに向かって言いました。「私は、カエルさんとハエさんのどちらも正しいと思います。カエルさんはお腹が空いているので、ハエさんを食べたいのは当然です。ハエさんも生きているので、カエルさんに食べられたくないのは当然です。しかし、私もお腹が空いていますし、鳥はカエルとハエを食べるのが自然ですから、私はカエルさんとハエさんの両方を食べます。」

カエルとハエは、鳥に向かって言いました。「えっ！？」「なんですと！？」

鳥は、カエルとハエに向かって言いました。「では、いただきます」

鳥は、カエルとハエを一瞬でくわえて飲み込みました。そして、満足そうに飛び去りました。

おしまい

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