きあら

オタクズリーマン。髪と気はやや短め。心はいつでも小学生。まじめな文章を書くのは苦手です…

きあら

オタクズリーマン。髪と気はやや短め。心はいつでも小学生。まじめな文章を書くのは苦手です。食い意地が張っています。

最近の記事

オタクのプライドの話

コラボ企業に、ファンも含めて良いコンテンツだと思われたいというオタクのプライドの話。 JILLSTUARTのチークを買いに行った。 普段はシュウとメイベリンを主力にしてる私。ジルのカウンターに行くのはソーシャルゲームA3!とコラボしたあの初日以来、どうやら3年半ぶりらしい。コラボルージュを買ったのが懐かしい。 既に使用しているチーク(※)あるいはそれに近しいさらに使いやすそうな色があれば、とカウンターでBAさんに声をかける。 (※ジルスチュアートブルーム ミックスブラッシ

    • 下町コンビニ ちっちゃいコーヒー

      今はもう、お店も存在しない。下町と呼ばれる地域のコンビニで、店長になった頃のお話。もう場所も個人も特定できない出来事になったと思うので載せます。 初めは少し厄介に感じた。 東京の西側、武蔵野エリアとでも言おうか、その辺で育った私にとって、新宿を超えた東京の北東部、下町は未知の世界だったから、あまりに慣れなかったのだ。 「おおい、」店に入ってくると、昔ながらの商店のように声をかけられる。初めはなにか用なのかと思って小走りに表へ出ていたが、生憎あっちは特に用がない。つまり「

      • 土曜日の朝、機種変更へ行く。

        先日スマホの機種変更をした。 結果的に損はしていないが、危うく変な契約を足されるところだったので、笑いがてら共有でもしておこうかと久しぶりにnoteを起動する。 愛用のTORQUEシリーズに待望の新機種が出ると知って以来、入手する日をどれだけ待ち望んだか。iPhoneの新シリーズが出るとそそくさと新調する人がいるように、TORQUEもまたコアなファンを根強く持つスマホなのだ。機種について語りたいことは色々あるが今日はさておき、この日私は機種在庫を確保して来店予約をして万全の

        • 飼育小屋から出して貰った話。

          小学6年生のある日、ウサギ小屋に閉じ込められた。同じように飼育委員の男の子2人に、世話当番の終わりがけ外から南京錠を掛けられた。一畳ほどの空間。網張りになっていて外からも見える。だから、つまり言いたいのはわざと中にいるまま鍵をかけられたんだってこと。 一緒に飼育委員をしていた女の子は本当に怒って、鍵を返せ!と怒鳴ったけれど、彼らは彼女が憤怒することをも楽しんでるみたいだった。腹がよじれるくらい、体を曲げて大きな声で笑ってた。 確か昼休みも終わりかけていたから、その子は焦っ

        オタクのプライドの話

          霜と、消えない痣の話。

          冬になると古傷が痛むなんてことはよくある話だ。私も冬になって霜が降りると、癒えないままの青黒い痣がじくじくと痛む。 小学3年生の冬。私はいじめの犯人にされた。当時私はいじめられていたんだけど。 (いや4年だったかもしれない。担任もクラスも一緒な上辛い記憶はぐちゃぐちゃのまま整理されていない。) マンションの中庭に霜が降りるのをみた私たちは、雪の降る季節を待ちきれずに、霜を雪の代わりにした「霜合戦」をしようと朝から中庭に集まった。 私はそれに夢中で、途中で1人がいなくなっ

          霜と、消えない痣の話。

          動物を飼えない話

          動物が好きだ。 動物園も水族館も行くし、 家の中にヤモリが入ってきたら しばらくは幸せに見つめて そっと外へ出してやったりする。 (※虫は別件) 当然飼いたいなあと思う。 犬を飼って一緒に散歩をしたいし、 猫を飼って眺めたい。 馬が好きだから、田舎の山を買って ポニーと暮らすのも憧れる。 最近は友人の飼うデグーを見て、 愛おしいなと思う。 だけど私はペットを飼えない。 賃貸の家の都合でも、 金銭的な都合でもない。 アレルギーもない。 だけど飼えない。 飼う責任に、私は

          動物を飼えない話

          真夏のイタズラ

          ※要するによくある軽率な話です。真剣な気持ちで読まないでください。 虫が嫌いだ。特に昆虫。行先も明言せずに飛ばないで欲しい、怖い。 どれくらい怖くて、どれくらい嫌いかというと、泣くくらい。泣いて殺虫剤をところ構わずぶっぱなすくらい。 昨年は洗濯物に室内についてきたカメムシで大騒ぎして、とはいえ一人暮らしゆえに自分でどうにかする他なく…。キッチンの窓にとまったところへ、泣きながら殺虫剤を数十秒撒き散らしたりしたものだ。 パクチー臭かった。パクチーは、おいしいのに。カメムシは

          真夏のイタズラ

          混沌とする記憶の狭間で

          今はもう無くなったコンビニの店員をしてた頃の話です。もう場所も個人も特定できない出来事になったと思うので載せます。 「おにぎりはどこ?」 そのおばあちゃんは、多い日は日中に5回も来る。だけれど毎回真っ直ぐにレジへ来て、アイスとおにぎりの場所を聞く。そして必ず同じバニラアイスを2つ、しゃけのおにぎりを2つ買っていく。 おそらくそれが意味を持った買い物じゃない、と従業員は皆理解してた。 「おばあちゃん、それ1時間前にも買ったよ。また買うの?」 あまりにもすぐに来た時は聞いて

          混沌とする記憶の狭間で

          酔っぱらいのコンビニ募金

          今はもう無くなったコンビニの店員をしてた頃の話です。もう場所も個人も特定できない出来事になったと思うので載せます。 夏は深夜も蒸し暑い。酔っ払いのお兄さん2人組がレジにアイスを置く。 「いらっしゃいませ。ポイントカードは」 「…あ!」 私は咄嗟に身構える。深夜の酔っ払い客の、あ!は面倒なことが多いからだ。次から次に追加の商品を持ってきたり、財布を忘れたり、ほかのお客さんが少ないのをいいことに支離滅裂な雑談を持ちかけて他の作業時間を際限なく奪うことも少なくはない。 だけど

          酔っぱらいのコンビニ募金

          環境を変えること。

          母。 内気で、私の学校生活においても、保護者役員などはやることない母。生徒会を進んでやる私と、似てもつかないような内気な母。 今年26になる私、の母。私を産んだ年齢は別に若くない。 コロナの影響もあって、パート先の仕事が少なくなったらしい。しばらく、今日も早帰りさせてもらった、代わりに給料は少ない。と言っていた。 ある日職場を変えると言い出した。人見知りで真面目な母。 仕事場で、別の事務所は人が足りないからそっちに異動できる人はいないかと声がかかり、同じ内容の業務な

          環境を変えること。

          親知らずを抜いたので,5

          下顎の親知らずを抜いたために晴れた顎。それが痛いのに食意地が張ってたから食べたものを書き留めていたのだが、顎がある程度治ったがために、何となく熱が冷めた。そんなわけで気まぐれにこれを「親知らずを抜いたので」の最後にする。 2月5日金曜に抜歯をした。 2月9日、抜歯4日目。頬の腫れ具合は3日目の朝をピークに、かなり引いてきたかに見えた。しかし相変わらず口があかない。噛む動きが痛い。口があかない理由の一つは、どうやらここ3日口を開けてこなかったことで筋肉が緊張しているからに思

          親知らずを抜いたので,5

          優しい暇つぶしと人助け

          下町と言われるこの町に住んで、そろそろ丸3年が経つ。この町にいると、日々誰かが私を容赦なく助けてくれて、それに合わせて私は、誰かをすんなりと助けたいと思えるようになった。 なんでだろう。 ある日私は会社の軽自動車の下に縁石を敷き込んだ。広い駐車場を出るところで、まあ色々あって、バンパーと前輪の隙間に大きめのものをゴリゴリと。異音で車から降りると明らかに自分ではどうしようもない状態だった。 初めての事故に頭が白くなり立ちつくす。電話をする?どこに?会社か警察か保険会社か。

          優しい暇つぶしと人助け

          下町で暮らすことに馴染んだ話

          下町と呼ばれる、23区の片隅に身を置いてあっという間に2年半が経った。ここは「身内」が広義の町だと思う。 名の知らぬ隣人。行きつけの店。そこの店員。それは個人店ではなく、コンビニやスーパーですらそうだった。それから、そこらへんの猫。 この町は、誰かがふと私の隣へやってくることも、そこで突然話しはじめることも、その言葉が私に向けられたものだったりすることも、こだわりのない日常に溶けている。 とある日は猫を見ていて。駅からの帰り道、知らない家の塀の上の肥えた猫を見ていたら、

          下町で暮らすことに馴染んだ話

          親知らずを抜いたので,4

          下顎の親知らずを抜いたら顎が腫れて痛いわけだが、食意地が張りすぎてどうにか物を食べたい。どこまでのものが食べられるか、自己満足として書き留める。 2月5日金曜に抜歯をして、翌日である土曜。歯医者で抜歯後の消毒に行き、帰りにベトナム春巻きを買い、私の食い意地に理解ある母を家に招き、昼食はベトナム料理を楽しんだ(この話は3でしているので割愛)。 夕食だが、傷口が開くから運動をするなと歯医者で言われたため、大してお腹が好かない。食い意地に理解ある母の買ってきた成城石井のコーヒー

          親知らずを抜いたので,4

          親知らずを抜いたので,3

          下顎の親知らずを抜き、顎が腫れて痛いわけだが、食意地が張っているのでどうにか物を食べたい。どこまでのものが食べられるか、自己満足として書き留める。※特別な食い意地のはった人間としての訓練を年齢分重ねています。真似しないでください。※ヘッダーはしっかり食べたもののネタバレです。え?これ食べたられたの?と思ったら続きを読んで欲しいです。 さて2/5日中に抜歯をした私。当日の夕飯に混迷した。作り置きの肉ともやしに敗北した今、さてどうしてくれよう。 食料のストックを確認していくと

          親知らずを抜いたので,3

          親知らずを抜いたので,2

          親知らずを抜いて顎が腫れて痛いわけだが、食意地が張っているのでどうにか物を食べたい。どこまでのものが食べられるか、自己満足として書き留める。※食意地のはっていない方の共感は得られない内容です。※チョコの画像は歯医者帰りに買ってきて綺麗だから見せたいだけで内容とは無関係です。 さて2/5日中に抜歯をした私。当日パピコと茶碗蒸しをなんとか食べて、勝利の余韻に浸ったところだ。それからしばらく時間が経ち、水でも飲もうか。冷蔵庫を開ける。 ……えっ……………(今話題の三点リーダーの

          親知らずを抜いたので,2