えくそだす最終話とナベP

この記事は SHIROBAKO Advent Calendar 2018 22日目のエントリです。
今回はえくそだす最終話作成におけるナベPのふるまいについて書きたいと思います。

えくそだす最終話といえば馬の群れのシーンを杉江さんを中心にがんばる原画陣や、そこにいたる努力をしたみゃーもりにスポットライトが行きがちですが、ナベPのプロデューサーとしてのふるまいもなかなかいいものがあります。

「すみません、監督。いまのウチの力ではこの内容をこのスケジュールで完成させるのは無理です。泣いてください。」

続いて木下監督に馬のシーンをあきらめてもらう際の台詞。

プロデューサーの立場からの謝罪をしていて、決して現場から謝罪をさせていないところがよいなと。
加えて「いまの」という表現に、単純に現状のリソースがないという意味に加えてゆくゆくこの内容をムサニはこなせるようになるという未来を見据えた発言にも見えます。

「完成しなかったらどうなる。放映できなかったらどうする。」

これは馬のシーンをあきらめたくない本田さんに言ったセリフです。
もちろんナベP自身もクオリティをあきらめたくない。しかし現実問題納品まで時間がない上での苦渋の決断。

(苦渋の表情のナベP)

ナベPはプロデューサーという製品の完成に責任を持つ立場です。この立場の人がいることで仮に杉江さんがいなかったとしてもえくそだすは完成していたでしょう(もちろん馬のシーンのクオリティは下げての話ですが)
そもそもこの会議を開催したのもナベP自身ですし、麻雀をやってるだけじゃなく全体がほんとうによく見えているプロデューサーなんだなぁと改めて思いました。

こういうプロジェクトマネージャーが欲しい…


このAdvent CalendarのためにまたSHIROBAKOを数周しましたが、以前は気に止めてなかったナベPのセリフに深みを感じ記事にしました。
みなさんも年末年始にあらためてSHIROBAKOを見て新たな発見をしてみてはいかがでしょうか。

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