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当たり前と思ってたことが、当たり前じゃなくなる日。

すっかりご無沙汰しておりました。
noteを更新していない間に、いろんなことが起こりました。

4月上旬から、私の勤務先も原則テレワークとなり、会社支給のノートパソコンを持ち帰り、VPN接続で日々の業務を行っています。

公共交通機関を使っての出社は禁止なので、徒歩通勤組に現地でないとできない作業をお願いし、テレワーク可能な範囲の業務を顔晴っています。

1年ちょっと前に、今の会社へ入社したのですが、たった1年で…ここまで変化があるとは想像もしていませんでした。

でも、思えば。
あのタイミングで、今の会社に転職できたのは、強運とさえ思えます。

業務の流れも把握しているし、日々マニュアルをExcelで作り込んでおいたおかげで、滞りなく仕事はこなせているし。

前職は医療のシステムに関する業務だったのですが、今年は医療改定で大忙しだったはずです。

更にもっと前は、まさに医療機関勤務でしたし。

業務内容的にテレワークは不可。
でも、繁忙期だから出社しないわけにはいかないと思います。

残業だらけで収入が増えたとしても。
身も心もボロボロにしてまで、やらなきゃいけない仕事だったのかな…と思うと。

ほぼ定時で上がれて、職場内の人間関係も良好で、仕事も充実している今は、なんと恵まれてるいるんだろう?と思います。

医療は生命を守る、大切な仕事です。
日々、前線で命を預かる職業の皆様には、感謝しかありません。

生命を守る、大切な仕事。
だから、私も医療機関勤務を続けていました、数年前までは。

ところが。
数年前に、あることに気がついてしまい、抜け出そうと決意したのです。

そのあることとは。
【医療事務って、いなくても困らなくない?】

カルテは、電子カルテになり。
精算は、自動精算機が登場し。
受付も、再診なら自動再来機でできる。
電子カルテに診療内容を入力すれば、会計へ診療データが送信される。
内容に誤りがないか確認できたら、請求書は作られる。
レセプト点検だって、チェックソフトが縦覧チェックもする。

実際に、とある医師に「事務なんて本当はいらないんだよ。俺たちでもできるんだから」と言われました。

なんだ、私(医療事務員)はいらない存在なんだ。
いなくても、まわるんだ。

先月、持病の定期診察で受診したのですが、受付には医師が座ってました。

医師が保険証を確認し、受付処理をしていたのです。

会計には、管理栄養士さんが。
事務員さんの姿は、どこにもありませんでした。

心の中で、あの頃思っていたことは、目の前で現実となっていました。

それと同時に。
「あの時に、辞めると決めてよかった。私の考えは間違ってなかった」そう思いました。

まだ、私が元旦那との結婚生活を送っていた頃、家族には黙って転職をしました。(現在の夫と知り合った前職へ)

私が転職したことを知った元義父は「給料が少なくても正社員ならずっと食べていけるんだから我慢しないと」と言いました。

その頃、既に終身雇用制度なんて崩壊していました。

そもそも、正社員だった頃より、前職や現職の方が収入は増えています。

たしかに、元義父が現役で働いていた頃は、いい大学→いい会社に就職すれば、定年まで安泰だったかもしれません。

でも、今はそうじゃない。
高学歴でも無職なんて人はいる。
東大出ても、非正規で低収入なんて人だって。

いい会社に入れても、リストラに遭うこともある。
今の時代なら、会社倒産だってありうる。

現に元夫だって、勤め先が吸収合併して、危うく無職になるところだったのです。
(吸収した先で再雇用されましたが)

当たり前だと思ってたことは、そうじゃなくなる。

新型コロナの影響で、働き方や生活スタイルがガラッと変化した人は少なくないでしょう。

毎日満員電車に揺られて、ぎゅうぎゅうに混み合った状態で通勤なんてものは、今はもうない。

つい数ヶ月前までは、それが当たり前だったのに。

オンラインで飲み会や、セミナー、会議などが当たり前になりつつある。

私立の学校では、オンライン授業をしているところもある。

今年新卒で入社した、友人の子どもさんは、社給のパソコンなどを渡され、新入社員研修もオンラインだそうだ。

仕事だけではない。

スーパーで買い物する時に、マイバッグ持参でと言われてたのは、昔はOKストアや生協くらいで、普通のスーパーでは、買い物カゴに入れられたビニール袋に詰めていたけれど。

今では、紙袋さえも有料化になっている。
地元の行きつけのスーパーも、6月からは有料になる。

カルディの紙袋は人気で、買い物した時はビニール袋ではなく紙袋に入れてもらっていたけれど、今では1枚15円の高級品になった。

この前ミスドでドーナツをお土産に購入した時は、紙袋にだけ入れられていて、昔はそうだったよな、とふと思い出した。

プラスチックゴミによる環境破壊の影響で、リユーザブルカップやマイボトルなどが推奨され(今は新型コロナの影響で使えないところが多いけれど)、ストローは紙のストローやストローなしのところも出てきた。

500円札が500円玉になった時も、衝撃だったし。

消費税が始まった時も、計算するのに混乱した。
300円お小遣いをもらっても、同じものが300円では欲しいものが買えなくなったのだから。

社会人になって、初めて自分の健康保険証をもらった時、社会保険の本人は窓口負担が1割だった。

ところが、あれよあれよと2割負担になり、今では3割負担。国民健康保険と同じになってしまった。

年金だって、75歳から支給になるんじゃないかな…いや、私たちがその年齢に達する前に、年金制度自体がなくなってるかもしれない。

ランドセルだって、男の子は黒・女の子は赤だったけど、今はいろんな色から選べる。

制服だって、女性でもパンツを選択できるところもある。(母の母校は雪国だったので、当時既にパンツもあったそうですが)

レジだって、セルフレジやキャッシュレス決済が増えてきた。

ホテルの受付がロボットなところだって登場した。

回転寿司で、お皿が自分のところまでレーンにのって運ばれてくるお店もある。(誰かが間違えて取るということがない)

こんなふうに、今まで当たり前だったことは、当たり前じゃなくなってくる日がくる。

それは、日本だけではなく、世界中で。

当たり前だと思っていたこと、疑うこともなく受け入れていたことが、崩壊していく。

頑なに変化を拒むのではなく。
思考を停止させるのではなく。

柔軟に対応できる人であろうと、思いながら生きていく。

そういう生き方を自分で選択していこう、と思うのです。

#当たり前 #変化 #受け入れる #新しい時代 #生き方

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