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またひとつ、夢を叶えた夕食。

私にとって、幸せな家庭の象徴な食事。
それは、家族みんなでおうちで鍋などを囲むもの。
たとえば、鍋。
たとえば、焼肉。
たとえば、お好み焼きなど。

元旦那とは、ふたりで鍋などをすることはなく離婚した。

旦那ちゃんは、私の話を聞いて「おうちでしゃぶしゃぶしよう!ホットプレートもあるから、焼肉もお好み焼きもできるぞ!」そう言ってくれた。

それから、おうちしゃぶしゃぶは何度か実行した。
最近、おうちしゃぶしゃぶをした時に「次は、ホットプレートでおうち焼肉しよう」と言っていた。

今日「これから作るの大変だし、今日はおうち焼肉にしよう。野菜とか買ってさ」と、急に言い出したのです。

豪勢ではないけれど。
そんなことは、重要ではない。

私にとって「愛する家族とテーブルを囲んで、楽しく食事をする」これが、一番重要なこと。

うちの実家での食事も、決して豪華ということはなく、慎ましいものだった。
若くして結婚した、サラリーマン家庭。
古びた社宅での5人暮らし。

私の中にあった疎外感等の感情は置いといて、それでも、幸せな家庭であったとは思う。
決して裕福ではなかったけれど、お金では買えない愛はあったと思う。

だから、記憶の中で「家族揃って食卓を囲む」ということが、幸せな家庭の象徴になっているのだろう。

実母も、私が嫁入りの際に「おうちでお鍋ができるように」と、カセットコンロとお鍋、カセットボンベを持たせたのは、多分、そういう思いがあったからだと、感じた。

それは、一度も使われることなく、今の家に引っ越す際にそのまま持ってきた。

初めてお鍋のセットを旦那ちゃんと使った時に、私は実母に連絡をいれた。
「お母さんが持たせてくれたお鍋使って、初めてしゃぶしゃぶ食べたよ」

きっと、その知らせを受けて「やっと娘が本当に幸せになれた」そう思ったに違いない。

ここからは余談になりますが、旦那ちゃんの家では、焼肉の時に山芋を輪切りにして焼いて食べるそうです。
しっかり火が通ると、ほくほくして美味しいのだとか。

「これ、ほんと美味いんだよ。だから、どうしてもちば子。に食べさせたくて」
買い出しの時に、旦那ちゃんが真っ先に山芋を籠の中に入れながら、そんなことを言ってました。

箸がさくっと入って、山芋を切れるくらいが食べ頃だそうです。
焼肉のたれでも、お醤油でも美味しいそうです。

旦那ちゃんと私。
育ってきた環境が全く異なる。
お坊っちゃまで裕福な家庭、何不自由なく育った旦那ちゃんと。
ごく普通のサラリーマン家庭で、経済的理由で我慢せざるを得ないこともあった環境で育った私。

口は肥えてるはずの旦那ちゃんですが「安いが最高」という考え方なので、普段食べてるものは、庶民的だったりします。

うちのおうち焼肉では、こんなのを食べてたよと話をしたところ、結構被ってました。
意外とそんなものなのかもしれません。
こればっかりは、話してみないとわからない部分かもね。

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