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メディアに喜ばれる広報写真の撮り方

最近、コロナ禍という事情もあって、オンラインや電話で取材する機会が急増しています。しかし、原稿を書く取材はできても、掲載する写真は現地で撮影するしかありません。そのため、取材の終わりに「掲載する写真を1枚貸していただけませんか?」と聞くことが増えています。

しかし、送られてくる写真は、正直、掲載には厳しいものが多いです。3分の1が「合格」で、3分の1が「微妙」で、3分の1が「ちょっと無理」というのが実情です。写真が悪いと掲載が見送られるケースもあるので、これはこれで広報や取材を受けた側の人は、コロナ禍において気を付けなくてはいけないことのひとつだったりします。

せっかく、多くの人に見てもらえる記事やニュースになるので、できれば良い写真を掲載したいというのが取材する側としての本音です。そこで、元雑誌編集者で、元企業の広報で、現WEB記事や新聞記事を執筆している経営コンサルタントという微妙な経歴の私が、「記者やライターに喜んでもらえる広報用の写真講座」をちょっと紹介させていただきます。

①写真は絶対に「横」

新聞やネットのニュースで縦の写真が使われることはほとんどありません。横で撮った写真を提出するようにしましょう。

写真講座2

②明るい写真を撮影する

暗い写真は使いづらいです。多くの人は「加工すればいいじゃん」と思われるかもしれませんが、真実を伝えるニュースの場合、写真を加工することはほとんどありません。太陽光の下で写真を撮るか、明るい部屋で写真を撮るかしましょう。なお、フラッシュで撮った写真は敬遠されるのでご注意ください。

写真撮影3

③写真は2~3枚送っても良い

取材した側から「写真を1枚下さい」と言われた場合、自信のある写真であれば送るのは1枚だけでOKです。ただ、ちょっと自信がないなと思った場合は、気を使って2~3枚送るようにしましょう。そのほうが紙面やページを組み立てる際に、編集サイドの作業がしやすくなります。仮に3枚とした場合、

A: 取材者の人物の写真

B: 商品の写真

C: 商品と人物の写真

上記の3枚ぐらいあったら取材した側はめちゃくちゃ嬉しかったりします。せっかくなので、このA~Cの写真の撮り方も解説します。

A:取材者の人物の写真

笑顔で撮ってください。背景が真っ白よりも、職場や工場、看板などがあったら非常にありがたいです。

写真撮影7

B:商品の写真

ブツ撮りの写真は素人が撮影するのは実は難しいです。できればプロのカメラマンに撮影してもらった写真を使うようにしましょう。もし、素人で撮影するのであれば、極力、立体感のある写真を撮るように心がけて下さい。また、使用風景が分かるように、使っている写真や、身に着けている写真などがあれば、非常にありがたかったりします。なお、白抜きに加工している楽天用の商品写真や、企業ロゴの入っているカタログ用の写真などは、マジで困るので止めましょう。

写真講座5

C:商品と人物の写真

使用中の写真が理想的です。ただし、一目で何をやっているか分かる写真を撮ることを心がけましょう。何をやっているのか分からなかったり、余計なモノが写り込んだりしたりすると、取材者側も掲載する際に「うーん」と唸ってしまいます。

写真撮影8

以上となります。

補足としては、どんな小さな会社でも、今後はオンラインで取材を受ける可能性があるので、広報用の写真は事前に準備しておいたほうがいいと思います。また、できればスマホで撮影するのではなく、小型のミラーレスカメラでもいいので、ちゃんと奥行きのある写真を撮影したほうが、掲載された際の見栄えは断然良くなります。

意外に見落としがちなのは写真データの重さです。プロのカメラマンに一眼レフで撮影してもらったのか、やたらと重い写真データを送ってこられる広報の方がいますが、実は媒体側とのやり取りで、写真データが重いことはかなり困ったりします。写真のデータは軽いほうがありがたいし(軽すぎても困りますが)、掲載された際の出来栄えはそんなに変わりませんので、極力、軽い写真データ(500~3000KBぐらい)で送っていただければ助かります。

取材させて頂いたいのに、ワガママばっかり言って本当に申し訳ありませんが、みなさんから良い写真を頂ければ、それに負けないぐらいの原稿を書かせて頂きますので、引き続きよろしくお願いします!

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好きをたくさん押してくれたら取材して続きを書きます。足りなければ書くのは止めます。でも書きたいから押してね♪