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「何でも出来る」は「何にも出来ない」のジレンマ

プライベートで本を出していたりイベントやったり大学講師してたりする関係から「千葉さん、実はサラリーマンだったんですね!?」とよく言われて久しい。気づくとサラリーマン生活が四半世紀に届こうかとしている。続けて「千葉さんは独立しても、何でも出来そうですよね。」ともよく言われる。

「じゃあ何が出来そうに見える?」と聞くと、「いや、何でも出来そうですよね。」と返ってくる。「だから何が出来そう?」と聞くと、「そう聞かれると難しいですけど、何でも出来そうじゃないですか。」と言われる。

うん?それって、なんでも出来そうって何にも出来ないってことなんだよなと思ってしまう。

「なんで、何でも出来そうって思うの?」と聞くと、「例えば、明日からうどん屋始めるとして、SNSとかで一声かければ、うどん屋出来る人が周りにいそうじゃないですか。」

なるほど、僕は何をやってもそれが得意な人を集められそうってことか。つまり人を集めてディレクションする力が強みってことなんだよな。確かにそうではある。

ただ人が集められれば何でも出来る訳ではない。そこで大切なのは、その人が本物かどうかという「“目利き”が出来ること」、そして「その人から“信頼”されていること」の2つが満たされていることである。

この2つが出来るようになるポイントはまたの機会に。

いずれにしても、「周りから客観的に見て何が出来そうか」は独立、副業するのにとても大事。どんなに「自分はこれが出来る」と思っても周りから認められないとそもそも需要がない訳で。だから個人の時代になればなるほどメタ認知力がますます重要度を増してくる。ちょっと離れた空中から自分を冷静に見るもう一人の自分が必要な時代だな。



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