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詩 : 『 朝月夜 』(過去作品)


            (詩:約400字)


朧月夜に 何を想う

この人は 信用できる
確信をもつ 瞬間(とき)があり

昔から 知っていたように
いつまでも 離れないこと
ずっと前から 決まりのように
なんで前から いなかったのか
引きあう たましいに 出会えても


予感は 理由(わけ)なく おとずれる

あなたが 教えた 「あさづくよ」

何ものぞまぬ 真夜中に

暗さを残して 浮かぶよう

のぞまぬ 朝を 来てくれるなと

朝日を にくみ 目をとじる

このまま 暗い ままならば
あなたが消える ことがない

手をとっていた それだけの
思い出箱を カラにする

忘れなければいけないと
「あさづくよ」から 君のこえ
ただ 側にいる それだけを
のぞんだ夜は 幕をひき

明るく ひかる おひさまみあげ

虚空と うつつ を行き来する




注 : 「朝月夜」
    あさづくよ。
    あさづきよ、ともいう

    月が残っている明け方のこと。
    朝日が出た向かいに残る月。




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花菜、油菜、菜種



 詩は過去の作品を手直ししました
 noteとは関係ありません


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