見出し画像

【散文/小旅行①】第1回調停・小寒編

TOP画像/大阪簡易裁判所 Wikipediaより引用

2020/01/17の記事


1月14日(火)は
簡易裁判所からの調停の呼び出し日だった

申立て人は私である

相手方は
ある介護老人保健施設の運営者と
同施設の勤務医で
7点の疑問について説明と謝罪を求める為申立てた調停である

7点の不可解な相手方の行為に共通するのは
「私の母を人間扱いしていなかった」という事だ

多言を労しなくても
この一言で言えてしまう

私の高齢の母は施設職員に物扱いされていた

その言い訳を聞くために
私は申立て書に具体的に7つの質問を提示したのである

母が痛め付けられたあとの姿を発見して
心的外傷を負った私が申立て人となった

その第1回目の調停日が
1月14日(火)だった

もう3日前の話になるが簡単に書いて置きたい

実は2日間ダウンしていて
文章を書ける状態ではなかったのだ

遅くなったが
その日の事を少し書いて置きたい


私は寝過ごした

調停は10時からである

6時半にセットしたアラ-ムで起きれなかった

はっと目が覚めたら
8時7分だった

8時50分に出てゆく予定だった

覚醒があと1時間遅かったらと思いぞっとしたが
まだ間に合うと思った

私は軽食を取り身支度をした

前夜に
鞄の準備をしておいて良かったと思った

あまりにバタバタなので
私は動作を止めて
ぽろっとこんな事を言ってしまった

「行くのやめよっか」

悪魔の囁きだ

「いやいや、ダメだ
何の為にここまで大変な手続きを踏んで来たんだ!!」

天使が言ったのか
私が言ったのか分からないが
軌道から逸れかけた私は
無事8時55分に家を出た

最初の予定より5分遅かったが
余裕込みで計算しておいた出発時間だったので
遅刻はしないはずだった

そして淀屋橋駅について地上に出た時
時刻は9時35分だった

いつもより早く着いてしまった

今まで淀屋橋駅に3回来ているので
計算は間違ってないはずだ

私は
紺のタ-トルネックのセ-タ-にブル-ジ-ンズを穿き
暖かいオリ-ブ色の半コ-トを着て
黒の鞄を肩に掛けていた

通勤ラッシュが終わったあとの時間だったからか
官庁街の景色が落ち着いて見えた

私は
朝の冷たい風が渡る淀屋橋を歩いた

橋からは土佐堀川が見えた
私は時間を稼ぐ為にゆっくり歩いた

横断歩道を渡って
第2の橋大江橋を渡る

そこからは
土佐堀川より少し細い堂島川が見えた

川が怖い私だったが
起きて一時間半でまだ脳が起きてなかったのか
いつもの恐怖感を全く覚えなかった

私は爆睡したら
覚醒後3時間経たないと
脳が通常運転に戻らない

川が怖くないなんて
私はまだ起きてないんだと分かった

私は橋の石の欄干に寄って
川の写真を撮りまくった


そして簡易裁判所へ到着した

玄関で所持品検査をされた

エレベ-タ-で4階へ上がった

423号調停室で待つように言われた


私の方は
調停員と40分ほどの面談があった

相手方は3人で出頭して来たらしい

弁護士を連れて来たと聞いて
何をたいそうがってるんだと思った

普通の質問に
誠実に答えればおしまいの話なのだ



2回目の調停日を言い渡されて
私は裁判所をあとにした

その直後から急にしんどくなった

地べたに横になってしまいたいくらいだった

何とか帰宅したが
私はまる2日間ダウンしていた

私は一体何にやられたのか

奴等が弁護士を連れて来た事には
確かに気分を悪くしている

こっちも弁護士をつけたいならできる

弁護士協会で
調停の為の弁護士の紹介を依頼した時
自分で調停の手続きをするように言われた

相手方が
弁護士をつけて来るかまだ分からないからという理由だった

つけて来たら
改めて依頼しに来るように言われた

でも私は
【調停】に弁護士は要らないと思うのでつけない

法律の事は判らないが
医療の事はよく知ってるので
なんなら口巧者な私が私の弁護をしてやってもいい

医療過誤と
施設の落ち度に関する案件に雇われた弁護士

完全に施設が不利なのに
こんな依頼も引き受けるのだ…………

悪い奴の肩を持つ仕事なんて断ればいいのに………

私はそう思い
「弁護士は正義の味方だ」という私の希望が幻想だと判った

悪にでも善にでも寝返る弁護士が
私には哀れに思える


いろんな事を感じた事が
私を2日間ダウンさせたのだろうか………

結局
なんの理由も導き出せなかった






1月14日 9時35分、淀屋橋から見た土佐堀川