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11.ドッペルゲンガーの話。前編


ドッペルゲンガーって知ってますか?
このドッペルゲンガーにまつわるお話をしておきたかったのです。

ドッペルゲンガー(独: Doppelgänger)とは、自分自身の姿を自分で見る幻覚の一種で、「自己像幻視」とも呼ばれる現象である。自分とそっくりの姿をした分身[。第2の自我、生霊の類[3]。同じ人物が同時に別の場所(複数の場合もある)に姿を現す現象を指すこともある(第三者が目撃するのも含む)。超常現象事典などでは超常現象のひとつとして扱われる。
(Wikipediaより)

私が17の頃初めてバイトでお金を稼いでいた頃の話。
年上のフリーターの男性(Aさんとする)とは
よくふざけたことを言い合う仲だった。

私は厨房、Aさんは接客。
私が作った料理を運ぶ為、
カウンターから料理渡す度にくだらない会話をよくしていた。

そんなある日のこと。
「おい、昨日あんな時間にあんな場所で何してたねんwwww」
といきなり声をかけられた。

私は真面目に働いてたので(自分で言うな)
「ちょっとちゃんと働いてや、何の話やねん?」
と少し不機嫌に答えた。

でもAさんは「いやいや、居たよね、○○駅前の交差点に!」と続けた。

私は手を止めて昨日のことを思い出したけど、
昨日も23時までバイトだったし、疲れてたので帰ってご飯と風呂を済ませてすぐに寝ていたことを思い出す…

それをAさんに伝えた。

いつも馬鹿をしていたのでしょうもない冗談を言い出したなと思っていたのだけど
明らかにAさんの様子がおかしかった。

「俺昨日見たよ?髪型、服装、持ってるカバンも同じだったし。」と。

当時の自分のファッションは
いわゆるTHEギャルだった。
ギャルって言っても色んな種類があるけれど
(白ギャル、黒ギャル、マンバ…いやもう忘れたわ)

その当時からあまり人と被ることが好きではなかったから
そんなに似た人なんて珍しいと。

でもAさんは言う。
「背も同じくらいだったって!深夜2時くらいだったと思う!交差点のど真ん中に突っ立ってたから呼んだら走っていったじゃん!」となかなかガチなトーンで話してくる。

いやいや、寝てたって…2時って。
しかも家から自転車で30-40分くらいのところ。
絶対自分じゃない…

バイト終わりに二人で話してみた。
その結果


ドッペルゲンガーだったんじゃないか?

と。
まあ、これだけの話ならいいんです。

それから1週間しない位、
彼氏(今の旦那である人)から電話。
当時流行ってたWILLCOMでした…

時間は23時だった。

もう寝るとこだったのに。
「もしもーし、なに?」と電話に出ると

「なんか怒ってる?」と聞かれる。

「いやこんな時間に疲れてんのになんやねんな」
と電話の内容を催促した。

すると
「え、さっき無視して行ったやん、目も合ってんのに。
何怒ってるん?」と言われた。

私は22時に仕事が終わって家でゆっくりしていた。

どうやら私らしき人が自転車に乗ってて、
彼氏がおーい!と声をかけたにも関わらず
目を逸らして過ぎ去っていったらしい。

「今からそっち行くわ、待ってて」
と言われ、

この前Aさんにも同じようなことを言われた話をした。

この時ほんとに怖かった。
あと1回見たら死ぬのか?と思ったり。
今考えても本当に不思議な話だった。

ドッペルゲンガーは存続するんだろうか、
自分では見てないから分からないけれど妙な話だった。

まあそれ以降自分のドッペルゲンガーの話は
なかったんだけど。


思ったより長くなったのでこれは前編
次は私がドッペルゲンガーを見る話を後編しようと思う。

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