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金塊争奪戦に、ハマる

ボンチノタミ、ジョーカーです。

現在『ゴールデンカムイ』にドハマりしています。

もともと、数年前に漫画は10巻程度まで読んでいたのですが、その後はあまり触れることもなく過ごしておりました。

今回ドハマりに至ったキッカケは実写映画。
と言っても、自分で観に行ったわけではなくアニメをちょっと見たことある程度だった妹がなんとなく映画を観て、そのままの勢いで原作を全巻大人買いしてハマり、それを読ませてもらったわたしもドハマりした、という流れです。妹、ありがとう。

ここ1ヶ月ほど、漫画を何度も読み漁りアマプラでアニメを見まくり、気付いたら今まで微塵も興味のなかった公式フレグランスまで購入し、そしてついにわたしも映画館へ行くことにしました。

公式フレグランスなんて一生縁がないと思ってたわ
このふたりが好きです

映画も昔はよく観てたんですけど、ここ5年くらい映画館に行ってなかったので映画館で映画を観ること自体ものすごい久しぶり。
面白いとは聞いていたんですけど、めっちゃ面白かったです。

実写化に至ってやはり気になるのは原作との差異だと思います。
よく耳にする「原作に忠実」とは、一体どういう意味なのか。

まずは、視覚的な部分が大きいかと思います。
キャラクターの見た目、小道具、風景などですね。
今回、軍服やアイヌの衣装、銃やマキリなどの小道具、北海道の風景、戦地の映像、ヒグマや狼の特殊効果……など、資料や現物などがあって再現しやすいものからそうでないものまで、たくさんあったと思うんですが、世界観を損なわないビジュアル作りがされていたと思います。
美しいものは美しく、恐ろしいものは恐ろしく、汚いものは汚く、かっこいいものはかっこよく、漫画の表現とリアルの表現の違いも含めて、見事だったなあと思います。
真っ白な雪の上を歩く杉元の姿とか、実写ならではのスケール感だなあと思いましたね。すごく綺麗でした。
序盤の二〇三高地のシーン、ヒグマに第七師団の面々が襲われるシーン、あれは本当に怖かった。ヒグマのところ、巣穴から覗いているみたいなアングルだったの好きです。どうなるかわかってるのにドキドキしちゃった。

そしてキャラクターの見た目に関してですが、これもすごくうまく実写に落とし込めているなあと思いました。端的に言うと、割りとそのままのビジュアルなのにコスプレ大会になっていない。
正直、見た目については月島軍曹が180センチあったり白石が結構小柄だったり、気になるかなと思っていたんですが、そうでもなかったです。大きい軍曹、いいじゃん……。(月島好き)
舘ひろしさんの土方歳三はずるすぎましたね。かっこよすぎ……。

次に、わたしが個人的にもっとも重要だと思うこと。
世界観や原作者の意図です。原作リスペクト。
これが実写化(やアニメ化など)でいちばん重要だと思っています。視覚的な部分よりも、ここがきちんとおさえられているかどうかが、いちばん気になります。
この作品だと、日清・日露戦争後の北海道という時代背景と世界観、登場人物たちの死生観や関係性、丁寧なアイヌ文化の描写など……でしょうか。

これがたとえば杉元とアシㇼパのラブロマンスを主軸にした物語になっていたら「そら違うだろ」となりますし、食事のシーンが一切ないとか、生と死のギリギリの攻防戦を省くとか、そういうのは違うよなあと思います。
そういう点で、カットしたシーンや追加したシーンなど、見やすくわかりやすい構成だったなあと見終わった直後に思いました。

原作とはちょっと違う流れになっていたり順序が変えてあったりシーンがカットされていたり追加されていたりするんですけど、一作目として「登場人物と時代背景、世界観の紹介」「刺青人皮を巡る三つ巴の構図」「杉元とアシㇼパが金塊争奪戦へ身を投じる始まりの話」などをまとめていて、見終わったあとに「続きが気になる……!」とワクワクできる作品でした。面白かった!

それでまた月島軍曹の話になるんですけど、原作だとあの辺って月島軍曹がまだ割りとモブっぽいんですよ。江渡貝くんあたりでようやくちゃんと認識できるようになって、鯉登少尉の登場あたりから一気にキャラ立ちし始める感じ。
アニメでもそうなんですが、先の展開で月島軍曹が割りと重要ポジションになってくるのを見越してというか、割りと早い段階からわかりやすく月島軍曹が出てくるようにちょっと変わってるんですよね。
今回も和田大尉を撃つところから始まって(※原作でも月島軍曹が撃ってます)杉本脱走時のソリでの戦闘とか(これは出番多くて嬉しかったですね)ガンガン出てくる。これは先の展開がわかっているからこその改変……というか、再構成なんだろうな~と思います。

わたし自身が『ゴールデンカムイ』をちゃんと読み終えてからまだ日が浅いので、きちんと作品を理解できているかというと自信があるわけではないんですが、今回の映画の中で、わたしが原作を読んでいて感じたものについて、多少の改変や再構成はあれど、丁寧に描こうとしている気がするな、というのが感想です。
だからこそ、面白かったのだろうなと思います。続編ドラマもめっちゃ楽しみ……。

作品への愛。プロフェッショナルの意地。
そういうものが、きっと良い作品を作ってくれている。
久しぶりの映画が『ゴールデンカムイ』でよかったなあと思います。大音量で感じる砲弾の響き、ヒグマが迫ってくる恐怖、美しい風景、痛そうなアクションシーン、かっこいい画、そういうものを大きなスクリーンで観ることができてよかった。ありがとうございます。

面白かった……

あと、いろいろ叫びたいだけ。

月島軍曹~~~!!! 思ったより出番あった~~~!!!
ソリの戦闘シーンありがとうございました。殴り方最高でした。いい。
台詞も変に増やしてなくてほぼ「はい」だったの最高。ありがとうございます。

和田大尉~~~!!! がわいそう!!! 好き!!!
実写でも指食いちぎられて月島軍曹に撃たれて本当にがわいそう!!!

我らがマキタスポーツさん、重要な役どころでしたね……ありがとう後藤竹千代、退場はやいけど杉元を金塊争奪戦に放り込むとっても重要なポジションだからね……。

鶴見中尉かっこいいな……銀行の土方とのシーン、ふたりともかっこよすぎて「はわわ……」ってなっちゃったな。

初登場時のアシㇼパさんがかっこよかったな……オソマ美味しいのときの顔芸もかわいかった。アシㇼパさん強い、かっこいい、素敵!

谷垣かわいい。源次郎ちゃん……かわいい……びっくり……。
フチの再現度~~~!!!
尾形かわいい。
アチャの再現度~~~!??

なんかずっと興奮してましたね。
先の展開がわかっているからこそ集中して観ることができた部分もあったかも。面白かったなあ。

最近は続編の鯉登少尉のキャスティングが気になって夜しか眠れません。
続報待ってます。
キェェェェェ!!!!!

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