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授業中のガタガタと子どもの努力

どうして子ども達は授業中にガタガタ動のだろう というお話。

授業中椅子をギコギコ揺らす。
手遊びが止まらない。
よく物を落としたりゴミを捨てに行ったりフラフラする。

授業中の子ども達のガタガタ動くことに心配する先生は多いようです。
「集中できていないのでは?」
「静かに座って話を聞ことはルールだから守っていけるように・・・」
「周囲の子ども達にも影響があるので」
心配理由はさまざまのようです。

さて、どうして子ども達はガタガタするのでしょうか?

1.身体の動きを感じたい!欲求に打ち勝つため.

私達は常にある程度の動きを感じられている状態に対して安心感を持っています.
ちなみに私は閉所恐怖症ですが、それは暗いから怖いのではなく、
動けない!!!と思う恐怖感からです.
皆さんはどうでしょうか?
この情緒を保つための「動きを感じる量」は人それぞれ違います

ちなみにこの動きを感じる感覚は「固有受容覚」「前庭覚」と言います.固有受容覚は筋肉や関節の動き、前庭覚は傾きやスピードなどを感じるのですが、ここでは割愛します.


《安定に必要な動きを感じる量は大人でも違います》
たくさん欲しい人は、ジョギング🏃‍♂️とかある程度体を動かしながらの方が
心地よく考え事をできるかもしれません.
その逆の人は、4、5時間事務作業をしていても✍️
ストレスを感じなかったりするかもしれません.

《子どもは大人以上にその器(動きを感じたい量)が大きいのです》
よく考えてみてください.子どもは無駄に走ったり💨、飛んだり、
大きな声で話したり🗣していませんか?
それだけ子供達は動きを感じて満たされる量 🪣 が必要なのです。

2.自分の身体や心を机上課題に使うため

私達は自分の身体をしっかり感じているからこそ、
自分の身体を自由に、自分が決めたように動かすことができます.
大人は大抵そのことにあまりストレスを感じていないので
「当たり前」になっています.

《子どもはまだ十分に自分の身体を把握できていない》
子供達は「座る🧎‍♂️」「机に手を保持する」「鉛筆や消しゴムを扱う✏️」
「ノートを押さえる📖」などさまざまなことに身体を合わせるために、
まず自分の身体を感じ直す必要があります.

《大人でも身体を感じ直したいことがある》
皆さんは針に糸を通すことに苦戦したことがありませんか?
その時何度も何度も針に糸が通らなかった時どうしますか?

手をブンブン振ったり👋しませんか.
両肩をぎゅっと引き上げて力を入れ直しませんか💪.
これがまさに身体を感じ直している状況です.

「どうして子ども達はガタガタするのでしょうか?」
 に戻りましょう.


 そうです.授業を受けたいからです.

子どもはよく動く!まさにその通りです.
子ども達は授業が始まるとこう思うのです
「あ!これから45分間動いちゃいけないんだ🧎‍♂️💦

一方でこうも感じています.
「ちゃんと頑張りたいのにな😤

- 動いちゃいけない!!!
- 頑張りたいけど動きたい!!!

 実は多くの子ども達がこの葛藤の中から、最小限のルール違反で済む方法として
「椅子ギコギコ」「手遊び」「ゴミを捨てに行く」
という方法を選んでします.


 努力の結晶なんだ🌟

そう思って、子ども達をもう一度見てみてください👓.
教室には“多くの努力家“が見えてきます.
だから先生達がこの相談をしてくれる時は嬉しいのです.
知ってほしい.

じゃあほっとく?

いいえ.
大切なことは届けたい教育にフォーカスすることです.

先日のまちOTではこんな提案もありました.
「授業に集中して参加できること」を届けたい!
と話してくださった先生達.
授業中動きを取り入れた形態に変えてみようと作戦を練っていました.
先生達の作戦会議のあれこれはまた今度お伝えします.

でも、大切なことは子ども達の行動を大人のメジャーで測らないことです.
子ども達のガタガタの現状を作り出しているのは、環境や文化なのです.
またこのお話もいづれ。。。

最後まで読んでいただきありがとうございました🎒

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