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聞く態度がなってない!

注意されたときに、ヘラヘラ笑っている。
反省の色が見えない。どうしたらいいですか。

これから伝えたい事は対応方法の答えではありません。今回のケースの場合ではありますが、大人にわかって欲しいなと思うこと。

確かに注意されたときの態度は重要ですね。

しかし、ヘラヘラしてしまうお子さんの中には、学校の中の自己の形成が不安定なため、注意された自分をどう形成していいのかわからず、その場をとにかくしのぐために行っている場合もあります。

特に注意されている自分は形成が難しい。
正直大人でも態度を作れない人多いでしょう。
しかも注意される際は自分だけを見つめられているので逃してくれない。
とにかく不安です。
ヘラヘラすることは事態を悪くするとしても、本人はそれ以外の態度の選択ができないのです。

さて、ではどうしたらいいのでしょう。

どうしたらいいか。
これは学校と家庭がその子に叶えたい教育が何かによって変わります。

《例えば:誤解されない態度をできる》
◉注意からの学び
◉注意された時の態度の学び
それぞれ切り離してやることがいいでしょう。
なぜなら注意された時は、頭の中のほとんどをその事態への対応に使っています。実際に起こったことから学ばせたいこと、態度への配慮と同時にさせる事はかなり無理があるかと思います。

《例えば:自分がした事を振り返り行動を変化させていける》
トラブルが社会的にどんなに問題であろうと、そのことと、その子の人格とは切り離して対応することがおすすめです。
その子の存在を否定(感情的に叱ったり、怒りを伝わる形で物事を伝えること)しないことです。

なぜなら、そもそも学校の中の自己を形成できていないので、自己否定された時点でどん底に落とされるのでそこから内省は難しいからです。

内省できるためには起こった事実を善悪含めず淡々と伝えてもらった上で
「どうしたのどうしたかった?」と本人にその物事を語ってもらう(本人の中で事実がどう語られるかが重要なので)ことが必要だと考えます。

大人は子供の行動の全てを見れていない。だからこそ何をなぜ見たいのかを考えることが必要

最後に私たち大人は『ヘラヘラしている』しか見ていないという事実にも触れておきましょう。

今回この男の子は注意を受けている時にヘラヘラしていて、反省の態度がないと指摘されました。


 気づいてくれましたか。そうなのです!


ここには
①注意している間その場を離れず目の前にいた。
②先生が話をしているときに黙って聞いていた。
③ヘラヘラしていた。
という事実が同時に存在しているはずなのです。

そして、
①注意している間その場を離れず目の前にいた。
②先生が話をしているときに黙って聞いていた。
ことを無視してを③だけフォーカスして指摘しているのです。

届けたい教育が何か、そしてその実現には③だけの情報が大切なのか、①と②の事実をより引き出すことが大切なのか考えて欲しいのです。

③だけにフォーカスできるぐらいなら、思いっきり③だけを無視してはいかがでしょうか。

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