唱歌
今では朧気な景色
そこには二人が写ってて
どこか俯瞰したその描写を
履き潰してしまった
そんな今がいいわけじゃない
心の通ったようなときと
思った通りでいないときと
どちらがいいかは差し置いて
引き寄せたいその一心で
言い出せやしない
でも傍にいたい
速度を上げて進む景色
そこには未来が詰まってて
ひどく没頭したこの唱歌を
書き上げていたんだ
そんな今は見る影もない
空に手をかざし
君が好きだったあの唱歌は
希望を捨てずに進む描写で
今も響いているかは差し置いて
僕の心を何度だって
鳴らし続ける
きっと
見出だせやしない
それでも
暮らしてみたい
その傍にいたい
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