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妻に「Detroit:Become Human」の1エピソードをやってもらった

7月のPS Plusの特典で無料ダウンロードできた「Detroit: Become Human」。人間そっくりなアンドロイドが日常生活の役に立ってる近未来の世界という舞台で、本来あるはずのない「感情」が芽生えたアンドロイドが発生し、自らの存在に向き合いながら幾多の困難を乗り越えて世界を変えていくという骨太ストーリーで、プレイヤーが決断した選択によって全部見きれないほどに多くの分岐&結末が発生するという、一言でいえば「めちゃめちゃのめちゃおもろ伝説神ゲーダッシュターボプラス」というゲーム。これ無料でやらせてもらっていいんですか?

主人公は「感情を持った変異体アンドロイドを捜査するアンドロイド刑事・コナー」、「アンドロイドの人権を勝ち取るために革命を起こす変異体アンドロイド・マーカス」、そして「父親の虐待から逃れるために娘とともに逃避行をすることになった家政婦アンドロイド・カーラ」の3人いて、エピソードごとにこの3人を操作しながらその運命が次第に交錯していくという構成。

現在、ストーリーは十分に堪能して今はトロフィーのコンプリートに勤しんでいる3周目ということもあり、「せっかくなので妻はどういう選択をするのかな」と思い、カーラ編の序盤、最もエモーショナルなエピソード「夜のあらし」をやってもらうことにした。この話はざっくり言うと

・父親トッドが本格的に娘アリスを虐待しようとする
・カーラが助けに行こうとするがトッドに「そこを動くな」と命令される
・しかしカーラはアリスを守るために自らその命令に背き、アリスのもとに駆けつける
・様々な分岐ののち、カーラはアリスを連れてあてのない逃避行に出る

という流れで、ここからカーラの運命が本格的に動き出す重要な回。操作は自分がやるとして、都度都度の選択を妻に選んでもらう。ちなみに妻は据え置きゲームはほぼやらず、最近は「ドクターマリオワールド」にめちゃくちゃハマってて、目をつぶるとウイルスとカプセルが浮かび上がっているところまでいっている程度。そんな妻とともにエピソードを開始した。

カーラが夕食を作って二人を食卓につかせるが、トッドはクスリを常用して感情がバカになっており、「お前(アリス)は俺がクズだと思ってるんだろ!」とテーブルを倒してブチ切れはじめた。アリスはそんなこと言ってないのに、めちゃ理不尽な奴。2階に逃げるアリス。

カーラが少し動こうとすると、トッドに「そこを動くな」と言われてしまった。そしてトッドの虐待が始まろうとしている。

私「どうする?」
妻「動かない」
私「え!?(話進まないけど)」
妻「動かずで」
私「いいの?トッドがアリスを虐待し始めるけど」
妻「うん」

その後、ここでカーラがアリスを救わなきゃ話が進まないので、助けに行く時間の余裕を作るためにめちゃくちゃゆっくり1階でキレ続けるトッドを視界に入れながら、微動だにしないカーラ。いいのか?

やがて全然動かないカーラに業を煮やしたかのようにベルトをムチ代わりにして、ゆっくりゆっくりと2階に上がっていくトッド。

私「ほんとに動かなくていいの?」
妻「ご主人の命令だからな〜」
私「ご主人っていってもクズ親父だよ?」
妻「それでもご主人だから」

カーラは2階から聞こえる悲鳴にも全く動じずその場に居続けて、結局アリスが死んでBAD ENDになってしまった。そんなルートあるんだ…。

「どうしたらアリスを助けに行ってた?」と聞いたら「あの子が『助けて』って直接言ってくれたら助けたけど、それが無かったからなあ〜。『私は従順なアンドロイド』として考えた結果、命令を守って動かなかった」とのこと。感情の無いアンドロイドとしての仕事をめちゃくちゃ全うした結果だったし、自分はまずそんなルートは選ばないのでそれはそれですごく面白かった。お前とおったらおもろいわ…。

ちなみに、エピソード終了後に全世界の全プレイヤーがどういう選択肢を選んだかの統計がわかるようになってるんだけど、そのルートは世界中で3%しか選んでなかった。アッパレ!

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