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ぼくはふね

色々と興味が移り変わりやすい上の子ではあるが、ここ何年か一貫して好きなものがある。

『船』だ。

そんなずっと船のことを考えている我が子に一冊の本をプレゼントした。

五味太郎先生の最新作
『ぼくはふね』である。

読書家と自負できるほどは読んでいないが、本が好きな私にとって新しい絵本との出会いは育児の中で至福の時だ。


読んでみると五味太郎先生の本は何冊か持っているが、この本が1番心に響いた。

ふねが何者でどこからきているか、何のためにいるのか問われるが、うまく答えられない。

でもそんなときにこだわりすぎてるんだと言われて自由にふねが動けるようになる。


私も母親というものにこだわり過ぎて身動きが取れなくなってることに気付く。
ふと母親の役割を除いた自分を見直すきっかけになった。

子どもの好きなものを通して、大人が考えるきっかけを与えられるのが絵本で、絵本を一緒に楽しめる時間はもうあっという間に過ぎてしまうのなら、今のうちに沢山読んでおきたいと思う今日この頃であった。



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