土曜絵画 - 単色抽象画3点 + 制作過程

画像1 自営サイトにて絶賛受付中の「単色抽象画」の作例とその制作過程です。https://www.chigahonpo.com/abstract
画像2 作例1。キャンバスの八方に色を置きます。
画像3 水を含ませた筆で色々手を加えます。
画像4 今回のテーマカラー「水色」を全体にドリッピングします。
画像5 上から他の色もドリップすることで、画面上でマーブル模様を作ります。
画像6 乾燥を待たず、さらに微調整をしていきます。
画像7 乾燥後、テーマカラー「水色」で塗っていきます。下地の色が隠れてしまうので一見ムダな工程のようですが、実際には複雑な絵具層によって深みを感じさせる画面が生まれています。
画像8 作例2。絵具を盛り上げたり水で溶かしたり、ランダムな絵肌を作っています。
画像9 上からどんどん色をドリップして複雑な色味を作っていきます。
画像10 筆のタッチを加え、絵肌を整えます。
画像11 画面が乾いたらテーマカラー「ピンク」を塗って完成。実際にはレッド、オレンジ、ホワイトなどを混ぜて微妙な色の変化を作っています。
画像12 作例3。すでにかなり手が加わった状態です。
画像13 テーマカラー「黄色」に切り替え。今回使用したイエローは透明度の高いタイプの絵具なので、他の色も併用しながら何度も塗り重ねていきます。
画像14 乾燥と上塗りを何度か繰り返し、完成。 | 一般に、透明度の高い絵具は乾燥が遅く、乾燥すると平滑な皮膜を作り、上に重ねた絵具が定着しにくい(剥離やひび割れの原因となる)ので下塗りには向かず、最終的な仕上げの上塗りにのみ使用します。このような画材の化学的特性を熟知した上での制作は、作品の長期保存性を高めることにつながるので、画家として必要なスキルの一つです。

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