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一緒にいこう。

chickii
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「ひとりじゃない」という事を前向きに表現した曲です。

(解説のような随想)
自分が目にしているPCやスマホが、自分一人の手でこしらえたものではないように、着るもの、食べるもの、帰る家、Webコンテンツを「作った人たち」との間接的に関わりながら、私たちは生きている…。一人で悶々と過ごしている中、ふっとそんな視点に立ってみると、「誰が、どんな風に作ったんだ?」などと想像力が刺激されたりして、脳内世界が開けるような感覚になったりします。
「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」と、自己啓発の世界でよく云われます。だとしたら、自分の「視点」を変えてみるのが一番手っ取り早いと思います。「自分を変える」=「違う人格に生まれ変わる」のように思われますが、最初のステップは「視点」を変えて物事を見てみるということです。

前置きが長くなりましたが、この曲の主役はイントロを奏でるピアニストです。
ピアノという楽器は多くの独奏曲に恵まれていますが、他のあらゆる楽器や独唱・合唱に合わせ、伴奏もすれば主旋律も奏でる、多面的な存在です。それは多くの可能性を秘めているとも言い換えられます。
寂しげにメロディーを奏でていたピアノに、少しずつ他の楽器が合わさっていくことで、ピアニストは自分の視点を変え、その結果奏法を変えていきます。

「人は一人で生まれ、一人で死んでいく」のだとしても、生きている間は誰かと一緒です。ひとりじゃないのです。「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」という言葉にも、他者との関わりが前提条件として含められています。一緒に生きている誰かの顔が見える所まで視点を移した時、未来が変わり始めるかもしれません。

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