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【confess】 安倍昭恵夫人の告発と「オールド左翼」の幻想

「時代」というのは、ものすごい速さで進んでいるものであると、僕は思います。例えば、30年前の日本には、まだパソコンも携帯電話も普及しておらず、SNSもなければ「アマゾン」もなく、僕が小さなパソコンで原稿を書いていることなんて想像もできませんでした。あれから30年の月日が流れ、隆盛を極めていた百貨店や遊園地はとっくに潰れ、テレビがインターネットに食われ、書店は「アマゾン」に食われ、地方に住む人はどんどん東京に一極集中するようになりました。老舗の和菓子屋ならともかく、30年前と変わらぬ手法で成功することなんて、かなりのレアケースになってしまったのです。

黒川敦彦さんが主宰するグループ「モリカケ共同追及プロジェクト」が、安倍昭恵夫人のことを告発すると発表しました。僕たちは先日の佐川宣寿前理財局長の証人喚問で、何度も何度も「刑事訴追の恐れがあるので、お答えできません」と言われ、「告発すること」が彼らの言い訳の道具に使われてしまうことを痛感させられたばかりです。あの証人喚問にはたくさんの怒りや憤りを感じましたが、良かれと思って告発をしても、むしろマイナスに作用してしまう。だから、もし告発しようというのなら、少なくとも安倍昭恵夫人の証人喚問が終わってからにしなければなりません。ところが、何一つ反省せず、何一つ学習せず、何一つ犯罪の証拠がない安倍昭恵夫人を告発しようと言い出したのですから、これは相当な事件です。今まで誰かを告発をしたことがなく、まさか言い訳の道具に使われるなんて微塵も考えられなかったというなら百歩譲って許せたとしても、つい先日の失敗を反省せずに、学習もせずに、同じ過ちを繰り返そうとしているのですから、一言で言えば「バカ」です。バカにもさまざまレベルがあると思いますが、国家が転覆するレベルのバカなので、「下の下のバカ」だと言ってもいいかもしれません。そして、これをやろうとしていた人物こそ、黒川敦彦さんということになります。
断っておきますが、僕は黒川敦彦さんのことを嫌いなわけではありません。個人的な恨みがあるわけでもないし、加計学園の問題を追いかけている時はむしろ応援していた方です。しかし、先ほども書いたように、ガチで国家が転覆するレベルのバカさ加減を発揮されてしまっては、国民にとって大損害になります。日本という国家そのものが沈みかねないほどの歴史的な出来事が、まさかの「バカだったから」という理由で実行されるのです。黙って見ていられることができるでしょうか。この世で最も厄介なのは「行動するバカ」です。黒川敦彦さんが、これからどこかでサラリーマンとして生きようというのなら何も言いませんが、痛い活動家として国家転覆級のバカさ加減を発揮するというのであれば、やはり見過ごすわけにはいかないだろうと思います。ご本人にもプライドがあろうかと思いますし、今でも黒川敦彦さんのことを信じている人もいるかもしれませんが、もし安倍昭恵夫人の告発に踏み切ってしまったら、どうなってしまうでしょうか。きっと安倍政権は喜んで証人喚問に応じた末に、あらゆる質問に「刑事訴追の恐れがあるので」と言って、すべてを闇に葬り去ることでしょう。安倍昭恵夫人の責任を追及するどころか、「泥棒に追い銭」と言わんばかりの世紀末な展開です。取り返しのつかない国家転覆レベルのバカを繰り広げてしまったばっかりに日本を滅びてしまうようなことがないように、僕はこれを可視化します。そして、今回もまた非常に公益性の高い記事になるため、無料公開させていただきます。「告発」という悪手を提案したのは、本当は黒川敦彦さんではないことは分かっていますが、黒川敦彦さんはプロジェクトリーダーであり、総責任者は黒川敦彦さんなのです。本来であれば止めなければならないにもかかわらず、それを進めようとしていたのですから、やはり黒川敦彦さんが国会議員にでもなって権力を握るようなことがあっては困ります。もちろん、世の中には黒川敦彦さんより議員になってはいけない人はたくさん存在します。先日の立花孝志さんもそうです。しかし、何の巡り合わせなのか知りませんが、未遂とはいえ、僕の目の前で国家転覆レベルのバカが繰り広げられようとしたので、この惨状を一人でも多くの方と共有したいと思うようになりました。「さくらの会」が500円だったのであれば、このレポートにもそれくらいの価値があるだろうと思い、当初は無料公開していましたが、敵を作るだけのレポートなので500円にします。


■ 黒川敦彦さんの主張

黒川敦彦さんは「どうして安倍昭恵夫人を告発するのか」という質問に対し、「証人喚問に応じないと告訴されるのだという武器として使う」と話していました。電車にすら乗っていない人間を痴漢で訴えて「どうだ、怖いだろ?」と言っているようなものなので、どうして告訴したら安倍昭恵夫人が困ると思っているのかがわかりません。「イメージが悪くなるでしょう」と言うのであれば、もう安倍昭恵夫人のイメージなんて地の底についているので、告訴によるイメージダウンなんて肥溜めで屁をこくようなものです。それより、証人喚問で「刑事訴追の恐れがあるので」と言い訳をされるデメリットの方が心配ですが、「どうせ最初から隠すつもりで答弁するのだから、『刑事訴追の恐れがある』なんて言い訳のカードがあろうがなかろうか、隠す時には隠す」というのが黒川敦彦さんの主張です。しかし、「刑事訴追の恐れがあるので」というカードが使えない場合には、あらゆる別の言い訳を用意しなければならなくなるわけで、その中には嘘が混ざる可能性もあるし、言うつもりじゃなかったのにポロッとボロが出てくる可能性もあります。めちゃくちゃ安全な「刑事訴追の恐れ」というカードを渡す必要があるのでしょうか。このあたりの戦略をまったく考えていないあたりは「無能」の一言。そして、「どうせ訴えるなら証人喚問が終わった後に出せばいいではないか」と聞いてみましたが、「どうせ自分たちが出さなくても、他の誰かが出すのだから関係ない」と主張していたのが印象的でした。他人にお手柄を取られる前に自分たちがやりたいということなのですが、安倍昭恵夫人を告発することは安倍昭恵夫人が利するだけで、国民には何のメリットもないどころかデメリットだらけなので、単なる自己満足の塊で国家転覆レベルのバカさ加減を発揮されるのは、どえらい迷惑です。やはり黒川敦彦さんの思想や主張も可視化されるべきでしょう。


■ 黒川敦彦さんの奥さんは加計学園誘致賛成の今治市議

黒川敦彦さんの奥様である黒川美樹さんは、「加計学園の誘致に賛成した今治市議会議員」です。今治市議会は「とにかく共産党が言っていることは全否定」という文化があり、4月8日の京都府知事選が「自民・公明・民進・希望・立憲民主vs共産」という構図になっているように、とにかく共産党が「誘致反対」と言ったら、その他の議員が「誘致反対の反対、だって共産党なんだもん!」という結論になってしまうという文化が広がっています。どんだけ共産党のことが嫌いなのか知りませんが、議案に対して賛成か反対かを考えるのではなく、共産党が何を言うかで賛成か反対かが決まる街。だから、加計学園の獣医学部キャンパスが何の疑いもなく市民の税金で誘致されてしまうのです。黒川美樹さんは旦那と同じく山本太郎さん支持者であるにもかかわらず、「加計学園の誘致には賛成」という、ゆるふわな雰囲気を醸し出しておられます。今となっては「活動家」と言っても差し支えないような動きをしている黒川敦彦さんばかりが目立っているため、あまり黒川美樹さんが注目されることはありませんが、彼女は2017年2月から議員になった今治市議なので、この期に及んで加計学園の誘致に賛成するなんて、「あなた、大丈夫ですか?」と言わずにはいられません。嫁さんが一般人で、ネトウヨをこじらせた末に「加計学園賛成!」と言っているのであれば、僕から申し上げることなんて何もありません。「オマエの嫁、痛いな!」と心の中で思う程度で、「嫁さんがネトウヨのくせに加計学園を追及してんじゃねぇぞ!」なんて声高に叫ぶつもりなんてないのです。ただ、今治市議になって、自らの手で加計学園を誘致した側の人間が嫁さんなのです。きょうび、加計学園に賛成票を投じるアホがいるなら見てみたいと思ったら、まさかの隣にいたパターンです。「政治的な思想が独立しているので関係ない」なんておっしゃいますけど、「賛成するも反対するも嫁さんの自由」と主張するのであれば、国民の皆さんも自由なので、放っといてもらえるでしょうか。自分の嫁さんが加計学園誘致を止めるために直接的に働ける立場にあるというのに、絶好の人間を目の前にして「思想の自由」とか言っちゃう自民党の討議拘束よりユルい男が、加計学園をはじめ、数々の疑惑を無視して政治を押し進める安倍政権を倒せるのでしょうか。興覚めにも程があります。黒川敦彦さんが安倍昭恵夫人を告発しようと宣言し、ステージに立って「安倍内閣総辞職せよ!」なんて掲げながら、オジサンたちと肩を組んで歌を歌っているその裏で、あなたの嫁さんが自らの手で加計学園を誘致していらっしゃるのです。なぜ止めてくれないのでしょうか。加計学園に賛成しているので「家庭内野党」ならぬ「家庭内与党」ということでしょうが、どうして安倍夫妻とまったく同じことをやろうとしているのでしょうか。

黒川敦彦さんを応援している人たちは「夫と妻で考え方が違うのは当然だ」とおっしゃるのですが、僕は「考え方を統一しろ」と言っているのではありません。黒川敦彦さんは、一人でも多くの政治に無関心な人たちに加計学園の問題を考えてもらい、安倍政権の追及に加わってもらおうという活動をしている人です。何も考えていない人たちに説明をして、それまで「安倍さんナイス」と思っていた人たちに、「本当にそれで大丈夫ですか?」と言って回らなければならない立場です。にもかかわらず、今治市議の嫁さんに「加計学園の誘致に賛成してきたわ」と言われて、「実際、今治市の人は賛成している人が多いもんねー、OK!」と言っているのです。直接的に加計学園を止められる立場の身内を説得できない人間が、どうやって安倍政権の暴走を止めるとおっしゃるのでしょうか。茶番です。黒川敦彦さんは大きな社会のうねりを作って安倍政権を追及しようとしているわけですが、やはり本当に止めたいと言うのであれば、まずは10時間でも100時間でも嫁さんを説得することが加計学園を止めるための第一歩ではないでしょうか。そして、もし「説得したけどダメだったんですよ!」と言うのであれば、そんなクソみたいな能力の人に安倍政権の暴走を止められるはずがないので、僕たちはそんな人を信じて応援するより、もっと能力の高い人を探して議員になってもらうべきでしょう。僕たちの選択肢が黒川敦彦さんしかないなんて、どんな地獄絵図でしょうか。きっと、もっと良い人はいるはずです。巨悪なラスボスと戦わなければならないのに、勇者の武器が「こん棒」で、敵を叩こうと棒を振り回したら仲間の頭に直撃するレベルの無能さ加減なのです。一撃で殺されて終わるに決まっています。たとえミミズ腫れ程度だったとしてもラスボスの体力を1ポイントでも削れるというなら応援しますが、仲間を全滅させ、暗黒世界を広げてしまうアホの勇者は、むしろ僕がペンの剣で叩き斬った方がよろしいんじゃないでしょうか。目の前の反対票を投じられる人間を説得するまでもなく「さくら祭り」なんてイベントを繰り広げ、どこぞの団体の皆さんに一生懸命参加してもらい、多数のゲストをブッキングして、ようやく公称800人(実際は目測400人程度)を集め、「大成功!」みたいなことになっているのですから、その優先順位から察するに、黒川敦彦さんが本当にやりたいことは加計学園問題の追及ではなく、安倍政権の悪行の数々を批判するポーズを取ることでファンを獲得し、自らが国会議員になることだとしか思えません。だとすると、ただただ安倍政権に真実を問いたいだけの我々とは目的が大きくズレることになります。安倍昭恵夫人の証人喚問で洗いざらい話してほしいと願う僕たちとは裏腹に、目立ちたいだけのバカが「告発」をして、この国をさらに滅ぼすのです。冗談じゃありません。自己満足のためなら国家が滅ぶかもしれないことを厭わない人間なんて、たとえ安倍政権を追及する側だろうと「悪」です。どんどん光を当てて可視化されるべきでしょう。


■ 黒川敦彦さんに寄生する「オールド左翼」のジジィたち

ジジィだからポンコツだということはありませんが、黒川敦彦さんの活動をサポートしているジジィたちが、どんな人間なのかは知っておくべきだと思います。僕は昨年の衆院選で黒川敦彦さんが山口4区から立候補した時に、選挙事務所を取材したので、選挙を誰が支えていたのかを知っています。そして、4月5日に行われた「さくら祭り」を主催している団体が、山口4区の選対本部にいたメンバーと同じであることを、僕は自分の目で確認しました。おそらく多くの皆さんは、どうして僕が「選挙ウォッチャー」を名乗り、わざわざ面倒臭い思いをしながら全国各地の選挙を自分の目で確かめているのかを疑問に思うでしょうし、単なる旅好きだと思っているかもしれませんが、さっそくこういう時に役立つので、やはり現場を見ることは大切なのだと考えています。交通費や宿泊費がえげつないことになり、どこぞの議員に「小銭稼ぎ」と罵倒されながら貧乏をこじらせても、ネットでチョチョイで終わらせるのではなく、わざわざ現場に行って見なければわからないことがあって、それがあとで何かにつながるのです。ちなみに、山口4区と今回のイベントの両方見たのは僕だけだと言いたいところなのですが、神出鬼没のジャーナリスト・田中龍作さんは、僕なんかよりもっとたくさん現場を見てきたので、めちゃくちゃ侮れません。ありがたいことに無料で読めるので、今回の安倍昭恵告発騒動については田中龍作ジャーナルを読んでいただくと、この騒動の黒幕が誰なのかが最初の写真でわかります。
僕は田中龍作さんの次ぐらいに現場を見た人間として、このたびの騒動は、黒川敦彦さんが自発的にやったことではなく、黒川敦彦さんが「オールド左翼」のおじいさんたちに乗せられるがまま、安倍昭恵さんの告発を素晴らしいアイディアだと思っていたと見ています。なにしろ黒川敦彦さんが山口4区から立候補した際も、「モリカケ共同追及プロジェクト」と題し、安倍晋三総理を詐欺幇助罪で刑事告発したのですが、陣営のおじいさんたちが「選挙期間中に総理大臣が刑事告発されるなんて前代未聞のことだ。こんなにすごいことはないぞ、ガーッハッハッ!」と言っていたので、今回も同じノリで安倍昭恵夫人を告発しようとしていたのだと思います。ただ、安倍昭恵夫人には何一つ刑事事件として問えるような証拠がないので、告発したところで籠池夫妻のように拘置所にぶち込まれることはないでしょうし、仮に何かしらの証拠が一つぐらいあったとしても、ガッツリとした犯罪の疑いがある森友学園の問題ですら満足に捜査が進んでいないのに、安倍昭恵夫人の容疑が立証されるとは思えません。30年前なら告発が斬新だったのかもしれませんが、今となっては告発したところで何かが生まれるわけではない上に、単なる自己満足に過ぎないことがバレているので、安倍昭恵夫人を告発するという悪手は、「化石レベルの古さ」だと言わざるを得ません。百歩譲って、30年前から脳味噌を使わずに弾力性を失ってしまったジジィは仕方がないとしても、その手法を古いとも思わず、日本中に向かって「私は国家転覆レベルのバカです」と発表するような、のちに国民全員を敵に回すことになる化石的アイディアを採用してしまった黒川敦彦さんのセンスは、イカれたレフトウイングの活動家として素晴らしくても、国会議員としては足立康史先生や青山繁晴先生をも下回るレベルの害悪になってしまうので、もう国会議員になりたいなんてバカな気を起こすのだけは勘弁していただきたいのです。


■ 「訴える」と言えばビビると思っている感覚

黒川敦彦さんが主催する「モリカケ共同追及プロジェクト」は、安倍晋三総理に続き、安倍昭恵夫人を訴えようとしていました。訴えるためには当然、お金がかかるわけですが、そのお金がどのように捻出されているのかはよくわかりません。ただ、黒川敦彦さんにしろ、黒川敦彦さんとともにプロジェクトに携わっているジジィたちにしても、なぜかお金があることは事実です。サラリーマンをしながら京都に行くためのお金が捻出できずに東京でフガフガしている僕とは決定的に何かが違うのです。そして、驚くべきことに「安倍昭恵を告発するって、誰が得するの?」というプラカードをデザインした一般女性に対し、元ヤクザを公言する「モリカケ共同追及プロジェクト」の中心にいるおじいさんが「威力業務妨害で告発する」とカラみ始めました。安倍昭恵夫人にしてもそうですが、とにかく「訴える」と言えば相手がビビると思っているのでしょう。しかし、「威力業務妨害」ということは、何か「業務」の邪魔でもされているということになります。これは「業務」なのでしょうか。

そういえば、NHKから国民を守る党の代表で葛飾区議の立花孝志さんも、「取材もしないで記事を書いたら名誉毀損で訴える」と言っていましたが、そもそも「取材」というのは事実かどうかの裏取りをする行為なので、立花孝志さんのように自分で自分を映し、Youtubeに証拠をガンガンにアップしている人は、ご本人の意見を直接聞くまでもなく取材が完了してしまうので、僕が見てもいないのに「立花先生のチンチンは包茎ですよ」と書いたら名誉毀損かもしれませんが、Youtubeでご本人が話していることを確認し、その事実に基づいて記事を書く場合には名誉毀損にはなりません。訴えたいならご自由に訴えられたらよろしいですが、立花孝志さんも、黒川敦彦さんの横にいる元ヤクザのおじいさんも、簡単に「訴える、訴える」と言いますが、1000%勝ち目がないので、そんなお金があったら僕にくれたらガールズバーで豪遊して差し上げます。そんなことのために税金を払っているわけではないし、カンパしているわけでもないのではないでしょうか。


■ 黒川敦彦さんが国会議員に当選できる可能性は限りなく低い

僕はこの「選挙ウォッチャー」を国会議員になるためにやっているわけではありません。国会議員なんかになってしまったら、安倍晋三総理の側近と言われ、日本会議、神道政治連盟、みんなで靖国神社に参拝する会に入っている新藤義孝先生のように、後援者の葬式に出席したその足で吉原の総額8万円の「輝く黄金の翼」みたいなフランス語の高級ソープ店に行ったことを週刊新潮先生にスクープされかねないので、僕が新藤義孝先生ぐらいクズい人間であることがバレたら恥ずかしいですし、おちおちソープ屋さんにも行けなくなるぐらいなら、いっそ国会議員にはならないと決めたのです。しかし、もし僕が国会議員に立候補したら、どれくらい票を取れるだろうというシミュレーションは、たまにやっています。この1週間でTwitterのフォロワーが2500人ぐらい増え、ツイキャスの同時視聴者数が200人ぐらい増え、ネット上でちょっとしたムーブメントが起こりつつある僕ですが、もし国会議員に立候補したらどうなるか。答えは「まったく票を取れずに惨敗」です。なので、僕よりもフォロワーの数や視聴者数も少ない黒川敦彦さんが選挙に勝つまでには、かなり長い月日がかかると予想されます。実際、黒川敦彦さんは山口4区に立候補した時が人気のピークだったと思いますが、その時でさえ「まったく票を取れずに惨敗」なのです。その後の活動で、僕のフォロワー数を超えることも、ツイキャスの同時視聴者数が僕を超えることもなく、上野のホールに市民団体のおじさん・おばさんばかり400人程度しか動員できないのですから、この程度で国会議員になれるほど甘くはありません。奥田愛基さんは首相官邸前に1万人くらい集めるだけの能力がありますが、国会議員になるためには良くも悪くも知名度が必要で、かつ熱烈に黒川敦彦さんを応援してくれる熱狂的なファンが必要なので、現状、必要不可欠な構成要素を満たしていない黒川敦彦さんは、定員割れ寸前の市議選ならともかく、国会議員として当選するのは難しいでしょう。しかも、今回の安倍昭恵告発騒動では、かなり多くの人を失望させてしまいました。ステージの上で告発中止を呼びかけた山本太郎議員に大きな拍手を送られた様子から考えても、黒川敦彦さんの呼びかけで集まった市民団体の方々まで告発には大反対だったことが窺えます。もはや証人喚問前のタイミングで安倍昭恵夫人を告発して喜ぶ奴は、日本全国に片手ほどもいないのかもしれませんが、その片手ほどしかいない貴重な「化石じいさん」が、偶然、黒川敦彦さんの近くに2人くらいいたために、黒川敦彦さんは判断を誤ってしまったのだと思います。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

これだけは最後に書いておきたいと思いますが、僕がやりたいことはこんなことではありません。どこぞの世紀末な市議会議員に「小銭稼ぎ」とバカにされながら、こんな記事を書いている場合ではないのです。正直、黒川敦彦さんがどう人気を稼ごうと、手鏡の魔術師を呼んでイベントをやろうと、僕の知ったことではありませんし、冒頭に申し上げたように黒川敦彦さんのことが個人的に憎いわけでもありません。ただ、証人喚問をする前から安倍昭恵夫人を告発するなんて、小学生でもわかるレベルの自殺行為で、こじらせたバカの産物です。バカに国家を滅ぼされるのだけは御免なので、みんなで徹底的に対抗しなければなりません。僕はただでも「NHKから国民を守る党」なんていう世紀末政党に出会ってしまい、うんこの汁を浴びながら1円にもならない記事を書いているのに、片手で立花孝志先生を撃ちながら、片手で黒川敦彦さんを撃つなんて、どんな二丁拳銃使いでしょうか。二丁拳銃で喜ぶ時代は中学生の時に終わらせたので、ゾンビと戦うのはゲーセンだけで結構です。安倍昭恵夫人を告発するなら証人喚問が終わった後にしてください。そうしてくだされば、どれだけ告発しようが構いません。100件でも200件でも、1億件でも2億件でも、好きなだけ告発したらよろしいのではないでしょうか。よろしくお願いします。[了]

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