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【選挙ウォッチャー】 習志野市長選2019・分析レポート。

実は、習志野市議選と同日に習志野市長選も行われていました。立候補したのは自民党と公明党が推薦する46歳で現職の宮本泰介さんと、共産党を離党して無所属になっている元市議の垣内常子さんの戦いとなりました。共産党ではないものの、その公約は共産党を踏襲するものである垣内常子さんが勝てるのかと言うと、それはそれで厳しいものがあり、わりと選挙をする前から結果が決まっているような選挙だったと言えるかもしれません。

宮本 泰介 46 現 自民・公明・連合千葉推薦
垣内 常子 61 新 共産党を離党した元市議

昨日は習志野市議選のレポートをお届けしましたが、実は、まだまだポスターを見ただけで香ばしさが漂ってくるような候補がたくさん立候補し、しかも当選を果たしていますので、各候補の公約などを見た後に、習志野市議選のヤバめの候補についても触れておこうと思います。


■ 宮本泰介候補の主張

26歳の時から3期にわたって習志野市議をして、2011年から習志野市長になりました。自民・公明推薦のみならず、連合千葉の推薦をもらっているので、実質的には無敵状態です。市長の疑惑を追及している市議の話によると、宮本泰介市長はゴミ処理業者との癒着が疑われています。どこの自治体もだいたいゴミ処理業者との癒着が起こりがちですが、市長の後援会長がゴミ処理事業の組合の理事長。年間5億円の公共事業費が支払われており、競争入札が行われていない点を指摘。クリーンセンターの施設内に組合の事務所があって、それは無償で提供されているものだといいます。さらに、ゴミの運搬作業者に支払われる市の日当は運転手が1万9700円、作業者が1万8700円なのに、実際の作業者の日当は1万円に満たず、組合がピンハネしているのではないかという疑惑があるといいます。また、公共施設統廃合などの説明会や署名の提出時には市民の前に顔を出さないのに、選挙のためのカラオケ大会には参加して熱唱するなどの問題点が指摘されていて、もしかすると知られていないだけで、本当はあんまり良い市長ではないかもしれません。


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