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【選挙ウォッチャー】 練馬区長選2018・分析レポート。

4月15日に行われた練馬区長選は、現職の前川耀男さんが既に自民・公明・民進の推薦を得ているため、組織票がしっかりしており、選挙をやる前から結果が決まっているような選挙ではあるのですが、最年少となる25歳の爽やかイケメン候補が名乗りを上げており、「若さ」というものがどれくらい武器になるのかを知る上で、とても役立つ選挙になったと考えられますので、練馬区議補選とともに追いかけることになりました。

松村 友昭 73 新 共産・新社・市民推薦
前川 耀男 72 現 自民・公明・民進推薦
大木 武夫 66 新 元小学校教師
田中 将介 25 新 フリーライター

現職の前川耀男さんを含め、田中将介さん以外の候補者は全員、年金ジジィです。若者が希望を持つことのできないこの国で、わざわざ政治家に立候補してくる若者は、けっこう痛い人も多いのですが、大変珍しいことに田中将介さんからは「爽やかな雰囲気」が感じられ、非常に好感度の高いポスターに仕上がっています。なので、政党に頼ることなく、ジジィばっかりの所に25歳の爽やかイケメンが立候補してきたら、一体、どんな結果になるのか。ある意味、社会実験的な効果のある選挙となりました。


■ 杉並区議選への布石となっている練馬区長&区議選

それまで「選挙」を追いかける人間が存在しなかったため、まったく可視化されることなく、密かに勢力を拡大させていた「NHKから国民を守る党」。練馬区長選と同日に行われた春日部市議選で6人目となる地方議員が誕生し、密かに勢いづいている政党なのですが、今回の練馬区長選と練馬区議補選が、6月24日投開票予定の杉並区議補選への布石になっていることを皆さんに共有したいと思います。
杉並区議補選には、佐々木千夏さんという女性が立候補を予定しているのですが、この女性の香ばしさは、並大抵のものではありません。佐々木千夏さんは、この練馬区長選が行われている最中にTwitterのアカウントを新設し、2ツイート目で「反日番組を放映するNHKに受信料支払いは不要!」と発言するなど、完全にネトウヨに脳味噌を毒された人物です。ネット上では、あまりよく知られていない大学の催眠学の講師をしていて、新興宗教との関係性が噂されていますが、来年の豊島区議選に立候補予定の闇サイトで注射器を転売して前科がついている男性とビラ配りに参加している様子をYouTubeにアップしており、こんな人たちが着々と議員になるための準備を進めている「NHKから国民を守る党」には危機感しかありません。NHKにはいろいろな不満がありますが、明らかに議員として相応しくない人物が議員になってしまうことは、日本の民主主義を衰退させてしまうことになります。なので、この練馬区長選&練馬区議補選が終わった後も、選挙を見続けなければなりません。

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