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【選挙ウォッチャー】 川口市長選2021・分析レポート。

1月30日告示、2月6日投開票で、埼玉県の川口市長選が行われました。立候補したのは、自民・公明推薦の現職と、本当は「N国党」だけど、それを隠して「無所属」で立候補している「ステルスN国党」の新人です。これまでのN国党の選挙と大きく異なるのは、今回、N国党員を擁立しているのは「地元の市民団体」だということ。N国党は動いておらず、N国党員が市民団体の候補者募集に申し込み、市民団体がN国党員を候補者として採用している図式です。いくら現職に不満があるからって、よりによって、擁立してきたのが「N国党員」なのです。脳味噌が沸きすぎています。

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奥ノ木 信夫 70 現 自民・公明推薦
宮川 直輝  48 新 ステルスN国党

今回は、選挙をやる前から結果が決まっているような選挙であることに加えて、オミクロン株が猛威を振るっていて、選挙の取材のために会話をすることがリスクでありましたので、選挙ボードの写真を撮ってくるだけに留めました。しかし、対面で直接的に話を聞かずとも、尾崎全紀がペラペラと内情を話してくれましたので、知りたいことはだいたい知ることができ、十分に情報がまとまりました。


■ N国党は選挙で「88連敗」となった

おかげさまで、今回の川口市長選で「N国党」は、2020年4月の志木市議選で無投票当選を果たして以来、「88連敗」となりました。かれこれ2年近くも当選から遠ざかっていることになり、あまりにオワコン過ぎて、僕の本も売れない始末です。次回は2月20日の町田市議選に、新幹事長の黒川敦彦率いる「つばさの党」から兼松賢一、諸派党構想に参加した「子供未来党」の新飯田塁、元N国党で都民ファーストの会に移籍した深沢宏文が立候補してきます。N国党員を入れてしまう「都民ファーストの会」のイカれ具合にも注目です。さらに、町田市長選にはN国党幹事長の黒川敦彦が出馬することを表明しました。


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