見出し画像

【選挙ウォッチャー】 神栖市長選2021・分析レポート。

10月31日告示、11月7日投開票で、茨城県の神栖市長選が行われました。あんまりメジャーな選挙ではありませんが、あえてお正月のレポートに持って来るからには、このレポートが「新春特大号」として扱える大ネタであるということです。実は、4年前にも神栖市長選を取材しており、当時は防災アリーナの建設の是非をめぐり、茨城県議の石田進さんが「住民投票を尊重する」と宣言し、防災アリーナの建設は白紙撤回するとして立候補。多くの市民が石田進さんに期待を込めたのでした。ところが、その石田進さんは当選した瞬間、防災アリーナ建設の白紙撤回を白紙撤回し、ゴリゴリの建設推進に寝返り。「とんだ大裏切り者じゃねぇか!」という話で、今回、改めて神栖市長選に立候補してきましたので、どんな結果になるのかを見届けることになったのです。

画像1

石田 進 63 現 防災アリーナ建設寝返り野郎
伊藤 大 48 新 防災アリーナ建設推進野郎

石田進さんの裏切りもあって、結局、防災アリーナは予定通りに建設されることになったのですが、2019年9月の台風15号の時、市内で最大1万3000軒が停電し、一部地域では断水も発生。避難を必要とする人も出たのですが、肝心の防災アリーナは運営を民間委託しているため、当日は休館日となっていたほか、その翌日も「臨時休館」を決定。避難を必要とする市民を受け入れなかったのです。防災アリーナの言い訳としては、ガラス張りの施設となっており、台風でガラスが割れたこともあり、防災アリーナに避難する方が逆に危険だったからだそうで、そもそも全面ガラス張りになっている時点で「防災機能」を果たしていないポンコツぶりだったのです。神栖市は、このポンコツのハコモノ、通称「クソバコ」に170億円もかけましたが、いざとなった時に何の役にも立たなかったのです。


■ 神栖市議選はN国公認候補が出馬断念

2020年2月2日に行われた神栖市議選には、当時の「NHKから国民を守る党」から神秘麗子という女性が立候補する計画でした。そのため、神栖市議選もロックオンしていたのですが、支持者同士で揉め事が起こり、神秘麗子が出馬を断念。結局、N国党の下の方でガタガタしていただけのマヌケな話ではありますが、メインとなるネタを失ったため、今日まで選挙レポートをお届けされずにお蔵入りになっていました。

しかし、こうしたN国党の監視活動が実を結び、1月20日に「『NHKから国民を守る党とは何だったのか?」という本が発売されることになりました。自分で言うのもどうかと思いますが、最高傑作です。早く皆さんに読んでいただける日を楽しみにしております。


ここから先は

4,132字 / 10画像

¥ 160

いつもサポートをいただき、ありがとうございます。サポートいただいたお金は、衆院選の取材の赤字分の補填に使わせていただきます。