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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党によるスラップ裁判と居住実態をめぐる争いについて。

9月19日にNHKから国民を守る党の立川市議・久保田学議員が訴えてきた裁判の判決があり、その判決は「原告の久保田学議員が、被告の選挙ウォッチャーちだいに78万5600円を支払え」というものでした。通常、裁判というのは訴えられた人が訴えた人に賠償金を払ったりするものですが、訴えた方が訴えられた方にお金を払わなければならなくなるというのは極めて異例です。ましてや実質上のスラップ裁判はたくさんあるけれど、裁判で「これはスラップ裁判である」と認められるのは、かなり珍しいことなのです。そのため、今回の裁判は「NHKから国民を守る党」という国政政党の議員が起こした裁判だということもあって、本来は誰の目にも触れないレベルの小さな民事裁判にもかかわらず、たくさんのメディアに取材していただきました。これまで「NHKから国民を守る党」の不法行為や恫喝まがいの行動について何度も警鐘を鳴らしてきたつもりでしたが、当時は地方政党だったため、なかなかメディアに取り上げてもらうことができませんでした。しかし、良くも悪くも国政政党になってしまった今は、メディアの関心も高く、監視の目が行き届きやすい状況になったと思います。有権者がより多くの情報に触れることで、選挙の際に正しい判断ができるようになることを願っています。


■ スラップ裁判であると認められた理由

「スラップ裁判」というのは、判決の内容に関係なく、強者が弱者の経済的困窮などを目的として不当に裁判をすることです。「選挙ウォッチャーちだい」は一人のライターであり、当時、立花孝志代表は葛飾区議であり、久保田学議員は既に立川市議でした。判決文にもあるように、これがスラップ裁判であると認められた理由は、立花孝志代表が「これは経済的困窮を狙ったスラップ裁判である」と発言しているからです。しかし、これは久保田学議員による本人訴訟なのですから、立花孝志代表が何を言っていても、本来は外野が何かを言っている程度の話で、裁判に影響する話ではないはずです。では、どうして立花孝志代表の発言が「スラップ裁判」だと認められる原因になってしまったのか。これにはいくつかの理由があります。

1.立花孝志代表が久保田学議員の訴状などの提出資料を自分が作っていると暴露する動画が存在する。
2.立花孝志代表が久保田学議員と二人で動画に映り、その上でこれがスラップ裁判だと述べている。
3.立花孝志代表が裁判中に久保田学議員に傍聴席から資料を手渡している様子を裁判官が見ている。

久保田学議員と立花孝志代表の間に相当なつながりがあって、立花孝志代表の発言は無視できないものであると裁判官が認めたということになります。普通は、スラップ裁判を起こすにしても、わざわざ証拠を残すように「これはスラップ裁判だ」と明言することはないだろうし、訴状を作るのは弁護士さんにお願いするだろうし、傍聴席から資料を渡すようなこともしないと思うので、裁判官がこれが「スラップ裁判だ」と認めたのは「かなり特殊なケース」であると言えます。だいたい、原告席に座っているのに傍聴席から資料を渡してもらうなんて、弁当を忘れた時に母ちゃんが教室まで弁当を持ってきて、大きな声で名前を呼ばれたあげく「弁当忘れてるわよ!」と言われちゃった時ぐらいの恥ずかしさがあると思うのですが、裁判官の前で堂々と資料のやりとりをして、それを裁判官がしっかり見ていたばっかりに、こんな判決につながっているわけです。なので、スラップ裁判が認められたことを喜ぶ人もいるかもしれませんが、この判決をもって「スラップ裁判を認めてもらえる世の中になった」とは言い難いところがあります。


■ 控訴を宣言している立花孝志代表

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立花孝志代表は、24日に行われた記者会見を受けて「控訴する」と宣言しています。久保田学議員はマスコミの取材に対して「お答えする言葉を持ち合わせていない」としていましたが、あくまで久保田学議員の裁判にもかかわらず、立花孝志代表が「控訴する」と宣言しているのです。このツイートを見れば誰の目にも、久保田学議員はただ利用されているだけで、実際には立花孝志代表が仕掛けている裁判であるとわかります。しかし、お金を払わなければならないのは久保田学議員だし、ニュースに名前が出るのも久保田学議員です。久保田学議員もいい大人だし、これは「政治」の話なので、自分がお金を払わなければならないハメになるのは自己責任以外のナニモノでもありません。僕が久保田学議員の分まで弁護士費用を負担する義理はないので、そこは差し押さえてでも容赦なくお金を払っていただくつもりでいますが、控訴なんかすれば、久保田学議員の負担はより大きくなる可能性があります。もちろん、控訴したことで久保田学議員の言い分が認められて、多少なりとも支払う金額が減ったり、あるいは、僕が名誉毀損をしたと認められる判決になる可能性がゼロであるとは言いません。ただ、一審で僕の弁護士費用はすべて久保田学議員が払わなければならない判決になっているわけです。控訴なんかされたら、僕はこれまで以上に弁護士費用を負担しなければならなくなるわけです。既に「弁護士費用は原告が負担しなさい」という判決になっているわけですから、普通に考えたら、地裁の分だけでなく、高裁の分まで弁護士費用を負担するのは久保田学議員になります。僕にとってはお金が弁護士費用に消えて貧乏な期間がより長くなるというデメリットはあるものの、それでも僕が弁護士費用を払うことはないだろうと考えれば、仮に控訴をされても、こちらも控訴をするだけの話です。精神的苦痛の慰謝料として認めてもらった金額が少ないわけですし、控訴をする理由は十分にあります。偶然にも、僕は弁護士さんに恵まれました。素人の目から見ても「なるほど!」と唸る場面がいくつもあり、弁護士費用も自由化される中にあって良心的な価格で、僕は「この弁護士さんにお願いできて良かった」と思っています。だから、僕は弁護士さんが儲かることに関しては何も文句がないし、むしろたくさん儲けていただければいいと思っているほどですが、たぶん、この裁判は控訴されればされるほど僕の弁護士さんだけが儲かるシステムです。もしかしたら立花孝志代表の頭の中で脳内変換されて「控訴を嫌がっているから、そういうことを言うんだ!」と思われるかもしれませんが、これは割とピュアな気持ちで、控訴なんかしない方が傷口が浅くて済むのではないかと思うのです。だいたい、高額に吊り上がっていく慰謝料や弁護士費用を負担しなければならなくなるのは立花孝志代表ではなく、久保田学議員です。昔からネット配信をしてきた久保田学議員の仲間たちは、けっこう久保田学議員のことを心配しています。それは、なんだかんだ言っても久保田学議員が愛されている証拠なのかもしれませんが、久保田学議員はいつまで立花孝志代表に利用される存在であり続けるのでしょうか。


■ 立花孝志代表の嘘を信じるN国信者たち

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立花孝志代表は、たびたび自分の有能さを動画でアピールしてしまうのですが、このアピールがとても荒唐無稽なものであり、どうして立花孝志代表の熱烈な信者だと言っても過言ではないメンタリストDaigo先生が心理学の観点から指摘しないのかが全然わかりません。先日は、堀江貴文さん主催のゴルフコンペに立花孝志代表と上杉隆幹事長で参加することを話していたのですが、ここで衝撃の発言が飛び出します。

立花:「ゴルフ、もう、得意じゃないですか、僕、ゴルフ」(ゴルフのスイングをする)

上杉:「スイングはね、やった人のスイングですよ」

立花:「えー、だって全然」

上杉:「もしかしてタカポン、あ、堀江さんの」

立花:「僕ね、こう見えてもね、あの、ベストスコア85ぐらいかな」

上杉:「マジで?」

立花:「でも、ベスト85だけど、アベレージ120だから

上杉:「いや、それでも」

立花:「めっちゃ飛ぶの。だから、タイガー・ウッズの飛距離ぐらい出ると言われたぐらい

ゴルフというのは18ホールあるわけで、アベレージが120だということは、グリーンに乗ってから左に行ったり右に行ったり何度も往復してしまうようなレベルだと思うのですが、理論上、いろいろな奇跡が重なったとしても、アベレージ120の人間が絶好調だからって85で回れる可能性は限りなくゼロに近いです。しかし、それよりも衝撃なのは、タイガー・ウッズと互角の飛距離を飛ばせるという話です。「僕のチンチンはエッフェル塔よりデカい」みたいな比喩の話をしているのかと思いきや、これがガチだから恐ろしいです。

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上杉:「いやぁ、楽しみだなぁ。これ、堀江さんのやつ」

立花:「いやいや、ただ、下手よ、俺は。飛ぶ!飛ぶ!」

上杉:「ゴルフはね、べつにね」

立花:「下手!」

上杉:「自分の中で自分の目標があってのスポーツだから」

立花:「ただ、うん、あの」

上杉:「いいんです、楽しければ」

立花:「だから、まとめにいかない。まとめにいかないけど、300ヤードぐらい下手したら飛ばす。もう弧を描いて350ぐらい飛んでいくから

上杉:「そうか」

立花:「もう今は厳しいかな。でも、あの、普通にもう」

なぜゴルフに詳しいと自称する上杉隆幹事長がツッコんでやらないのかと思いますが、300ヤードというのはプロの中でもトップ選手がようやく飛ばせる飛距離です。最近はゴルフボールの進化などもあって、300ヤードが世界標準になりつつありますが、フィギュアスケートで言うなら「4回転ジャンプができる」と言っているようなものです。ゴルフというのは力を入れれば遠くに飛ばせるというものではないので、筋肉ムキムキの怪力自慢のオッサンがドライバーで飛ばしても、だからと言ってタイガー・ウッズを超えられるものではありません。ましてや、タイガー・ウッズは世界で活躍しているプロの中でも、特に飛ばすことで有名な人です。そんな人と立花孝志が互角だと言っているのです。350ヤードにもなると、世界のトッププレイヤーでもなかなか出せるものではなく、野球で言うなら「俺は165キロの速球を投げられる」と言わんばかりです。ストレートの速さが自慢のピッチャーでも、世界に数人しか出せる人がいないであろうレベル。毎日、ゴルフの練習に励んでいる世界のトップ選手ですら出せるか出せないかのレベルなのに、それを「出せる」と断言する立花孝志代表は、自分の才能を大きく見せるために息を吐くように嘘をついているとしか言いようがありません。喜んで聞いている上杉隆幹事長もヤバい奴だと思います。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

今回、記者会見を開かせてもらったのは、マスコミの皆さんに「NHKから国民を守る党」の酷さを知っていただくことに加え、立川市民や立川市議の皆さんに動いていただくことにあります。この裁判の判決では、久保田学議員が証拠を提出してこなかったこと、選挙ウォッチャーちだいが「居住実態がほとんどない」と認識することに相当な理由があったことが認められています。つまり、この民事裁判の中で久保田学議員の居住実態については「ほとんどない」とする僕の記事の正当性が認められており、久保田学議員はオフィシャルに居住実態がほとんどない人になっているのです。なので、本当は被選挙権のない人間が議員になってしまっている可能性があります。立川市は被選挙権がなくても、法律に違反して議員になることを認めてしまうような街なのでしょうか。僕ができることはやったつもりなので、ここからは立川市民の皆さんにバトンを託したいと思います。NHKから国民を守る党は、この1年の間に兵庫県議選、播磨町議選、新宿区議選、足立区議選で居住実態が問われ、無効になっています。これだけ落下傘候補の居住実態が怪しいとなると、立川市議選も同様に居住実態が怪しかったのではないかと疑われるのは当然のことで、よくこれだけ居住実態のない候補を乱立させておいて「居住実態がほとんどない」は名誉毀損だから200万円払えと言えたものだと思います。この調子だと、全候補をきちんと調べたら居住実態のない人がチラホラ出てきても不思議ではありません。ところで、いろいろなところでトラブルを起こしてばかりですが、NHKをぶっ壊すのはどうなったのでしょうか。

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