【選挙ウォッチャー】 大阪府知事選2019・分析レポート。

大阪都構想の住民投票をめぐり、突然、松井一郎府知事が狂ったように公明党とケンカをして、水面下で約束していた極秘文書を大暴露。公明党が協力しないなら「大阪ダブル選」をやると言い出し、公明党幹部は松井一郎府知事に歩み寄りを見せましたが、府議会の公明党議員が納得せず、いつまでもガタガタ言っていたため、言いがかりをつけて「大阪ダブル選」に突入したのでした。2019年の後半には、日本経済が大きく失速するのではないかという予測もあり、通常であれば11月の大阪府知事選、12月の大阪市長選を待っていては知事や市長の椅子を失う可能性がある。実はそういう判断もあって、公明党に言いがかりをつけて4月のうちに「大阪ダブル選」を実施したのではないか。僕はそう見ています。

吉村 洋文 43 新 大阪維新の会
小西 禎一 64 新 自民・公明・国民

大阪のテレビを見ていると、思わず大阪維新の会に投票したくなる。どうやらそれは本当のようです。本当は何一つ実績を残していない小泉進次郎さんが人気を集めるように、本当はデタラメなデータをドヤ顔で語っている吉村洋文さんに、大阪府民はコロッと騙されている。演説では自民党や公明党のやり方を批判し、「おっかしいですよ!」を繰り返す橋下徹流の演説を駆使して人々の心を掴んでいく。地味だけど、本当は素晴らしい副知事だった小西禎一さんは、あまりに知名度がなさすぎて、まったく勝負になりませんでした。政策論争をすれば負けないと言っていたけれど、政策論争では吉村洋文さんのデタラメな主張が、まるで間違っていないかのような扱いになってしまったので、維新を倒すのは「政策論争ではない」ということが浮き彫りになったと思います。


■ 辰巳琢郎さんの不出馬

大阪ダブル選が決まり、自民党がすぐさま出馬を打診したのは俳優の辰巳琢郎さんでした。実際に辰巳琢郎さんを擁立するように働きかけていたのは立憲民主党だという話もありますが、自民党もこの話に乗りました。個人的には、叔父さんの地盤を引き継いで参院選に立候補する予定の柳本顕さんがスライドして戦うのが最強カードではないかと思っていたのですが、辰巳琢郎さんを最強カードと見る人たちは「柳本顕では立憲民主党が乗れないし、共産党は我慢させられることになる」と話しており、とにかく「反維新」でまとまれるのは辰巳琢郎さんしかいないとおっしゃるのです。わりと前回の東京都知事選で「鳥越俊太郎しか勝てない」と言っていた人たちが辰巳琢郎最強説を唱えているので、個人的には半信半疑だったのですが、ここでまさかの展開が訪れることになります。前向きに検討していたはずの辰巳琢郎さんが「不出馬」を表明したのです。これ以上なく戦えるカードだと言われていた辰巳琢郎さんの不出馬により、急遽、小西禎一さんの出馬が決定。有名選挙プランナーや自民党の若手議員たちは、小西禎一さんでも「政策論争に持っていけば勝てる」とか言っていたのですが、政策論争なんて誰も興味がないというのが現在のニッポンの民度です。こんなことならまだ辰巳琢郎さんの方が戦えたと思うのですが、不出馬を表明したというのはあまりに衝撃でした。


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選挙ウォッチャーとして日本中の選挙を追いかけ、取材しています。選挙ごとに「どんな選挙だったのか」を振り返るとともに、そこで得た選挙戦略のノウハウなどを公開中です。立候補する方、当選させたい議員がいる方は、すべてのレポートが必見です。
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