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【選挙ウォッチャー】 埼玉県知事選2019・分析レポート。

今日から埼玉県知事選に立候補した大野元裕さんが抜けたことによる参院選の補欠選挙が始まります。これに先駆け、今日の「チダイズム」では、埼玉県知事選のレポートをお届けし、だいぶ投票率が低くなることが予想されている10月27日投開票の参院補選を盛り上げたいと思います。埼玉県知事選に関しては、選挙期間中に中間レポートをリリースしており、青島健太陣営と大野元裕陣営の生々しい現場の空気をお伝えしているのですが、このレポートでは結果を受け、改めて解説したいと思います。

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青島 健太  61 新 自民・公明推薦
大野 元裕  55 新 立憲・国民・共産・社民推薦
浜田 聡   42 新 NHKから国民を守る党
武田 信弘  65 新 元高校教師
桜井 志津江 63 新 元会社員

4期16年にわたって埼玉県知事を務めてきた上田清司さんが引退を表明。久しぶりに新人同士の戦いになった埼玉県の知事選挙は、実質的に与党なのか野党なのかが分からない行田邦子さんが熱中症で入院することになったため、混沌とした選挙になることはなく、「自民・公明vs野党共闘」という選挙になりました。ただし、大野元裕さんは国民民主党の参議院議員であり、あんまり共産色がつくことを嫌ったのか、野党共闘と言いながらも共産党の応援は抑えられていたと思います。そして、今となってはすっかり「N国ウォッチャー」になっている僕なので、NHKから国民を守る党の伸びしろについても解説したいと思います。


■ 支持者離れが加速するN国党

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このレポートのメインディッシュは、あくまで青島健太さんと大野元裕さんの話なので、NHKから国民を守る党についての話なんぞ、無料の垂れ流しでOKさと思っていますが、結論から言うと、NHKから国民を守る党は早くも支持者が離れています。天童市議選や東大阪市議選でともに最下位当選を果たしており、節操なく東大阪市長選にも立候補した浜田聡さんが得票シェア率で9%取ったこともあって、参院選前に堺市長選に立候補した時のシェア率が5%だったことを考えると「悪名は無名に勝る」なんだと言っていた立花孝志代表。しかし、立花孝志代表はいつも都合の悪いデータは無視して、動画では語りません。

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今年の参院選では、投票率が46.48%と高かったものの、自民党、立憲民主党、公明党、共産党、国民民主党、日本維新の会、安楽死制度を考える会、幸福実現党のライバル候補たちが並ぶ中、NHKから国民を守る党は8万0741票を獲得しています。

古川 俊治  56 自民党 78万6479票
熊谷 寛人  57 立憲党 53万6338票
矢倉 克夫  44 公明党 53万2302票
伊藤 岳   59 共産党 35万9297票
宍戸 千絵  41 国民党 24万4399票
沢田 良   39 維新会 20万4075票
佐藤 恵理子 33 N国党  8万0741票★
鮫島 良司  64 安楽死  2万1153票
小島 一郎  48 幸福党  1万9515票

一方、今回の埼玉県知事選はどうだったのかと言うと6万4182票しか獲得できませんでした。これでも上出来と見る人はいるかもしれません。というのも、今回の投票率は32.31%しかないので、もし参院選と同じくらい得票率があったとしたら、理論値の上では5万6126票となり、理論値よりも8000票あまり多く取っていると考えることもできるのです。しかし、得票シェア率で比較してみると、けっして伸びているとは言えません。

参院選のシェア率:2.89%(均等値11%/達成率26%)
知事選のシェア率:3.32%(均等値20%/達成率16%)

参院選は9人が立候補していて2.89%、知事選は5人が立候補して3.32%です。参院選は日本維新の会、安楽死制度を考える会(旧・支持政党なし)、立花孝志代表が入信して1人区で選挙協力をした幸福実現党などのカニバる可能性のあるライバル政党がありました。知事選はこうした政党とのカニバリズムの可能性がないのに、たったの3.32%しか獲得できなかったのです。ライバルが少なければ、それだけ投票してもらえる確率は高くなるのに、参院選の方がたくさん獲得できていたと言えます。つまり、NHKから国民を守る党は伸び悩んでいると言えると思います。この頃はまだ僕のスラップ裁判の判決も出ていませんでしたし、中央区議の二瓶文徳議員に対する脅迫事件もありませんでした。虐殺発言で世界中を呆れさせ、いよいよ国会議員やマスコミにも完全なイロモノとして認識されたNHKから国民を守る党。一定のインテリジェンスのある人であれば「NHKから国民を守る党」が野放しにしてはいけない危険な政党であることは分かるはずです。これから「NHKから国民を守る党」は、ますます伸び悩むことになるでしょう。


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