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【選挙ウォッチャー】 鎌ヶ谷市長選2021・分析レポート。

7月11日告示、7月18日投開票で、千葉県の鎌ヶ谷市長選が行われました。市長選が行われることになった理由は、清水聖士市長が次期衆院選に立候補することを決めたから。実は、鎌ヶ谷市は「千葉13区」にあたり、ここから選出されていたのは、緊急事態宣言中に高級ラウンジでパパ活をしていたことがバレてしまった白須賀貴樹パイセンで、なんと、自民党から担ぎ上げられたのではなく、日本維新の会から出馬するために立候補するというので、みんながビックリ仰天こいたという話です。アホのネトウヨならともかく、現職の市長で「維新」を選んでしまう人がいるのかという話ではありますが、とにかく清水聖士さんは辞めましたので、市長選が行われることになり、4人が立候補する大激戦となりました。

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芝田 裕美 59 新 無所属(鎌ヶ谷市議)
熊谷 貴宏 45 新 無所属(弁護士)
徳野 涼  28 新 無所属(鎌ヶ谷市議)
藤代 政夫 73 新 立憲・共産・社民・市民ネ・緑の党支持

メンツを見ただけでは、誰が勝つのかを予想するのが大変難しいです。強いて言うなら、熊谷貴宏さんは選挙の経験がなさそうで、これまでに培ってきた市民との絆がなさそうなので、この中では一人だけ不利であろうということぐらいです。女性は女性で魅力的だし、若い人は若い人で魅力的だし、野党共闘で支持されているのも侮れません。鎌ヶ谷市民はどのような決断を下すのでしょうか。


■ 熊谷貴宏候補の主張

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熊谷貴宏さんは、東京大学法学部を卒業し、総合商社に勤務する弁護士なのだと言いますが、このたび唐突に鎌ヶ谷市長選に立候補してきました。政党の支援があるわけでも、地域の支援があるわけでもなさそうで、完全に独自の戦いをしており、市内を自転車で回るだけで、街頭演説などをやらないスタイルで戦っていました。かなりの変わり者で、どこまで仕事ができるんだかわかりません。社会を守るためにワクチンを打ってくれる人を増やすためにワクチンの後遺症には最大3000万円を市が補償する制度を作ると言っていて、ワクチンを打ったらどんどん市内の飲食店に行って消費してもらいたいと考えているようです。しかし、これをやるためには順番が必要で、飲食店で働いている人から真っ先にワクチンを打たないと、お店の従業員がコロナに感染して大変なことになります。そういう微妙な公約を語ってしまうところから考えても、市長になるのは、かなり厳しそうです。


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