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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#290)。

 どうやら尊師・立花孝志の悪運も、ここいらで尽きたようだ。
 立花孝志は、今度の衆院選で議席こそ獲得できないまでも、1票あたり80円と言われる政党交付金を手に入れ、N国党の資金繰りを改善する計画を立てていたが、この計画が大失敗に終わりそうなのだ。
 こう書くと、「言われなくても失敗すると思ってたよ」と言われてしまいそうだが、本当は立花孝志なりに計算があって、諸派党構想を黒川敦彦が仕切っていたのも、泣きながら入院させてもらったのに退院した瞬間に「やっぱりコロナはただの風邪だった」とホザいたのも、すべては衆院選でそれなりの票を獲得するためだと見ていた。
 実は、「コロナはただの風邪」とか「ワクチンは危険」だと思っている人は意外と多い。これらの票をまとめるだけでも、議席を獲得するには至らなかったとしても、政党交付金を得るための票は十分積める。これが立花孝志や黒川敦彦の計算だったはずだ。しかし、すべては黒川敦彦が新型コロナウイルスに感染してしまったために、計算が大きく狂ってしまったのである。


■ バカの世界は、想像以上に「バカ」である

 尊師・立花孝志のまわりには、とにかく「バカ」が集まる。しかも、ただのバカではない。バカの日本代表が集まっているのかと思うぐらいの「致死レベルのバカ」である。

 私もけっして「かしこ」の中に入る人間ではないと思っている。どちらかと言えば、バカ側で生きてきた人間だと自覚しているが、そんな私でも、日本代表レベルのバカの考えることは理解ができない。

 マスクの裏にワサビをつければ、新型コロナウイルスは撃退できるんだと豪語していた黒川敦彦が新型コロナウイルスに感染し、衆院選に向け、少しずつ着実に築いてきたはずの「諸派党構想ネットワーク」が、一気に崩壊してしまったのだ。キッカケは、このツイートである。

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 このツイートの何が問題なのか。
 バカの世界では「コロナはただの風邪」なので、わざわざ病院に行っている時点で相当けしからんのだが、もっと問題なのは「抗原検査」「PCR検査」を受け、そこで陽性との診断をもらい、「コロナ陽性」と表現していることである。バカの世界では「PCR陽性=コロナ陽性ではない」ということになっていて、「コロナは概念」であり、「本当はコロナなんて存在しない」と言っているのに、「コロナになったから休む」と言っているのである。バカの世界で、黒川敦彦は「破門」なのである。


■ 「日本母親連盟」に絶交された黒川敦彦

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 黒川敦彦は、2019年の参院選の「オリーブの木」の時代から「日本母親連盟」というカルト団体とつながりがあった。「日本母親連盟」のカルトぶりについては、「やや日刊カルト新聞」の兄貴たちが追いかけているくらいなので、純粋に「カルト」と認定して良いものと思うが、新型コロナウイルスが話題になる前からずっと「カルト」で、福島第一原発事故の後には福島の高濃度に汚染された土を食べるとホルミシス効果で元気になれると言っていたほどの超ヤバい団体だ。もちろん、福島の高濃度に汚染された土を食べたところで内部被曝をするだけで、体に良いどころか、体に悪いとしか言えない。その主張は常にメチャクチャだ。
 この「日本母親連盟」をまとめているのは、内海聡というキチガイの医者だが、自分のことを「キチガイ医」と自称するぐらいに狂った人間で、ざっくり言えば「西洋医学は必要ない」という主張をしていて、世の中のあらゆる病気は「おばあちゃんの知恵袋」的なもので治せると言っている。
 しかし、ジョギングをすることは体に良いし、健康にもなるかもしれないが、それで病気が治るかといったら、そんなことはない。例えば、新型コロナウイルスで肺炎になった人がジョギングをすれば肺炎が治るのかといったら、余計に悪化するとしか思えない。
 黒川敦彦は、かねてからこの手のグループと交流があり、「コロナはただの風邪」「ワクチンは危険」という主張をすることで、この手の人たちの票をすべてかっさらい、N国党の得票数を増やし、増やした分の政党交付金の一部をいただく計画だった。ところが、黒川敦彦が新型コロナウイルスに感染し、抗原検査やPCR検査を受けた末に、陽性になって漢方薬やらイベルメクチンやらを飲みまくったことで、「コロナはただの風邪」の人たちから絶交されてしまったのである。

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 そもそも「コロナはただの風邪」だと主張する「カルト」の教祖様に言わせれば、新型コロナウイルスは「史上最弱の風邪」であり、普通の風邪以下の風邪をひき、たかが熱を出した程度の軽傷で病院に行き、コーラやパイナップルでも陽性になるくらいのいい加減なPCR検査や抗原検査を受け、その結果を受けて「コロナ陽性」と判断し、薬を飲むなんぞ言語道断!
 彼らに言わせれば「PCR陽性=コロナ陽性ではない」なので、デタラメに騙されて、慌てふためく黒川敦彦は「新型コロナウイルスのことを、まったく理解も勉強もしていない」ということで、あろうことか「コロナ脳」の烙印まで押されて「絶交」されてしまったのである。
 これまで「つばさの党」を支えてきた巨大な組織票に「絶交」されてしまったため、もう9月11日の「交流会」なるものにどれだけ人が集まるのか分からないし、10月2日にはネトウヨも集めて10万人規模の全国的なデモを計画。その呼びかけ人として、「コロナはただの風邪」の軍団の人たちに参加してもらおうと思っていたのだが、これも「参加しない」とキッパリ断られてしまった。黒川敦彦が思い描いた計画は、完全に頓挫してしまったのである。


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