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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#30)。

またしても「NHKから国民を守る党」の立花孝志が、僕の名前を出すことでYouTubeの広告料を稼いでいましたので、さっそく検証記事を書きたいと思います。NGT48の山口真帆さんに向かって罵詈雑言を吐き、一般の視聴者からも「コイツを議員にしてはダメだ!」と思われていた立花孝志ですが、それでも騒動のことを知らない人たちは立花孝志を支持してしまうし、N国信者たちは活動を続け、競争率の低い地域で税金の無駄遣いとも言える地方議員が誕生してしまうかもしれません。ですから、一人でも多くの方に現状を知っていただくべく、無料にて検証記事をお届けいたします。


■ 実質ちだい被告の裁判で仁尾淳史君を証人尋問する

また立花孝志が裁判所の前で嬉しそうに動画の撮影をしていました。おそらく裁判所の前でわざわざ収録するのは、「自分は裁判を戦うような賢い人間なんだ!」というアピールなんだと思いますが、きょうび、いちいち裁判所の前なんかで撮影するのは立花孝志ぐらいなものなので、界隈では「アホの証」だと捉えています。さて、立花孝志は今、扶桑社を相手に裁判を仕掛けているのですが、「実質ちだい被告の裁判だ!」と言い張ってききません。ご本人の中では僕と戦っているつもりなのかもしれませんが、ぶっちゃけた話、もし万が一にも億が一、扶桑社が立花孝志に裁判で負けることがあっても、お金を払うのは扶桑社ですし、僕が仕事で干されることもありません。つまり、どんな結果になっても、僕はまったくのノーダメージなのです。僕が扶桑社の社長だというのなら、実質的に僕と戦っているという意味もわかるのですが、僕は扶桑社のWEBサイトに記事を寄稿しているだけの外部のライターです。扶桑社と戦うことが実質的に僕と戦っていることになるということは「扶桑社=ちだい」ということです。めちゃくちゃスケールのデカい話をしています。自分がどれだけメチャクチャな理論でフジサンケイグループの扶桑社を訴えているのかを理解できていないのだと思います。「扶桑社は実質的にちだいだ!」と言って裁判を仕掛けられている扶桑社の気持ちになっていただきたいです。超絶意味がわかりません。

「世間様に迷惑をかけるんじゃないよ!」という話なのですが、この動画では、ちょっと面白いことを言っています。立花孝志は扶桑社と1時間半にわたって話し合ったそうなのですが、「どうにか和解を」と思って話し合ったけど、ちっとも和解に至らなかったと言っています。普通、裁判で「和解してほしい」と願うのは訴えられている側なんですけど、なぜか訴えている側の立花孝志が和解しようとしているのです。もうさっぱり意味がわかりません。立花孝志の主張が正しいのであれば、和解なんて必要ありません。「名誉毀損だから100万円払え」と言っているのは立花孝志なのです。主張が正しいのであれば100万円もらえるはずの案件であり、自らそれを放棄して「0円」にする必要はないはずです。にもかかわらず、立花孝志は何と言っているのでしょうか。

「とにかく、とにかく、あの、1時間半もあったんで、なんとか判決じゃなくて和解ということでと思ったんですが、えー、裁判長、本当に尽力いただいたんですが、先方の弁護士さんもものすごい誠意ある対応をしていただいたんですが、残念ながら被告の扶桑社のシステムがですね、全然機能していなくて1週間待ってくれって言われたんで、何をこの条件で1週間も待たなきゃいけないんだということで、えー、和解できず、裁判続行と」

立花孝志の言い分としては、和解したら裁判をしなくてもいいし、1円も払わなくていいと言っているのに、どうしてこの条件で裁判をするんだということかもしれませんが、そりゃ「扶桑社=実質ちだい」なんていう、わけのわからないでっち上げで訴えられたら、扶桑社だって清廉潔白を証明したくなるでしょう。これ、電車の中で痴漢された人が犯人ではなく、JR東日本を訴えているようなものです。痴漢した奴を訴えるならいざ知らず、「痴漢を乗せた方にも責任がある」と言っているようなもので、あげくに「痴漢=実質JR東日本」と言ってごらんなさいという話です。「は?」です。そして、法律の専門家であるはずの立花孝志は、まさかの発言をします。

「で、あの、立花さんがやるに関しては、えー、ちょっといろいろキツいでしょうと。あの、いろんな厳しい質問もするから、あー、仁尾君の証人尋問をするにあたっては、あの、こちらも弁護士さんをお願いするという条件をつけてですね、えー、仁尾淳史君を法廷に呼び出して証人尋問するということなので、これ、相当面白いと思います」

確かに、これは相当面白いです。何が面白いって、自分がやると容赦なく厳しい質問をしてしまうので、証人尋問をするにあたって、わざわざ弁護士を雇ってマイルドな質問をするというのです。なんと、手加減するためにわざわざお金をかけて弁護士を雇うというのです。なんて親切なのでしょうか。厳しい質問をされたら仁尾淳史君が可哀想ですから、厳しすぎて泣くことにならないように、立花孝志の方から弁護士をつける条件を取り付けたということになっています。僕だったら容赦せずにナイフのような鋭い質問でボッコボコにしてやろうと思ってしまいますが、あえてマイルド弁護士をつけてあげる。さすがは「任侠ヤクザ」を自称するだけのことはあります。ちなみに、松戸の駅前の弁護士さんにお願いするそうです。そして、これも重要な証言なので、しっかりと書き起こしたいと思います。

「で、あの、あとね、えー、前回、その裁判の資料で出てきた大袈裟太郎君の診断書を僕がYouTubeで出したという案件なんですが、これについては先方の弁護士から思いきり攻撃が、抗議がありまして、えー、こういうのはやめてほしいと言われたんですが、えー、やめません。(笑)やめません。『なんでですか?』って聞いたんですよ。なんか法律違反しているんですか言うたら、『いやぁ』『なんか、いやぁ』みたいな。だから、なんか法律違反しているんだったら言ってくださいって言って、プライバシーの侵害とか言うから、プライバシーの侵害してるんですよ。大袈裟太郎君が逃げ回っているから。ね、文句があるなら大袈裟太郎君が訴えてきたらプライバシーの侵害で、こちらは慰謝料なり払ったらいいんでしょと。何が問題あるんですかって言うことで、えー、言ったら、もう向こうは『んー』って黙ってたって感じですね」

立花孝志は扶桑社の弁護士に向かって「プライバシーの侵害をしているんだから、大袈裟太郎さんが訴えてきたらいい。慰謝料を払ったらいいんだ」と言ったという証言をしているのです。そりゃ扶桑社の弁護士さんも黙りますわ。慰謝料を払ったらいいという問題ではないけれど、そう言って不法行為をやめないというのですから、このままだと天文学的に慰謝料が跳ね上がることになるでしょう。すべて証拠として残っているのですから、法律の専門家を自称する立花孝志は大丈夫なのでしょうか。べつに心配はしていませんが。そして、こんなことも言っています。

「もうね、向こうの弁護士も裁判官もタジタジ。やりづらいなぁって顔をしてました。だって、僕には弁護士倫理規定とかなーいもん。これね、弁護士がやるとアウトなんですよ。弁護士会から怒られる。弁護士さんっていうのは法律にはないけども、その、法律になくてもまあまああんまり下品なことをしてはいけませんよっていうのが弁護士会という中で決められてて、弁護士倫理規定っていうのがあるのね。法律違反でもないのよ、それもね。弁護士として倫理を守ろうぜ。それをやらないと弁護士会から懲戒処分とか受けたりするんですよ」

裁判官も弁護士も、やりづらいことは間違いないでしょう。なにしろ「民事裁判は犯罪じゃない」という理屈で堂々と不法行為をしてくるような人間なんて見たことがないはずです。ましてや議員という立場で、訴えられたら一般人より遥かに大きな金額の慰謝料を払わなければならないことが予想される人間が「お金を払ったらいい」と言っているのです。大阪維新の会の渡辺慎吾議員の時には30万円の慰謝料が2回請求されていますが、立花孝志と大橋昌信が支払うべき慰謝料は、高級車が買えるレベルになる可能性があります。相手をケガをさせてしまったのだから、おとなしく反省するべきところを「訴えてこい」と執拗に挑発し、個人情報を晒しているのです。この悪質さを考えれば、非常に大きな金額になることは間違いありません。法律の専門家を自称しているのに、自分がやっていることのヤバさも理解できないなんて、だいぶイカれています。


■ 韓国の悪口を言います

立花孝志は韓国のことをよく知らないのに、「韓国の悪口を言います」という動画を作成し、なんと、7万3000回以上も再生されました。他の動画が1万PV前後なので、「韓国の悪口を言う」という動画にどれだけのネトウヨが喜んでいるのかがよくわかると思います。評価も良いが2854、悪いが203ということで、どれだけ質の低いユーザーに支えられているのかという話です。そして、立花孝志はオープニングから、めっちゃわけのわからない解説を始めます。

「えー、ちょっとね、お隣の国、大韓民国って言うんですが、まあ、大韓民国って言う人は少なくて韓国と略すんですが、えー、韓国って、国を除いたら韓になりますよね。中国も国を除いたら中になるんですけども、日本の場合は日本国とあまり言いますよね、日本って言うんですけども、大韓民、日本・・・。」

自分でも途中から何言ってるのか分からなくなってます。そんな奴に「韓国の悪口を言います」って言われても、こんなのあからさまにヘイトでしかありません。批判をするでもなく、悪口を言うと言っているのですから、こんなものがバカみたいに再生されて喜ばれていること自体、日本の終わりだと思いますが、ここから立花孝志の知ったかぶりが止まりません。韓国のレーダー照射問題について、立花孝志はこう言っています。

「次、レーザー。レーダーと言ってますけど、レーザーですよね、正確に言うとね。日本の自衛隊の飛行機、まあ、哨戒機と言うんですが、まあ、探査する飛行機に対して、韓国の軍艦が、その、レーザーを発射してですね、ミサイル撃つぞっていうレーザーです。あの、よく映画でね、こういう、なんだろう、ピストルがあったらピストルの下にね、レーザーが、赤いレーザーが出て、こう、犯人のここらへんに、こうレーザーが当たったらバキューンと撃てば、その、命中する? ああいう、その、あの、ピストルって見たことがあると思います。こう向けるとね、レーザーがまっすぐピッて行って、そのレーザーのところに弾が行くだろうということで、そこに合わせてバキューンと撃つ、あのミサ、あのピストルがあると思うんですけど、あれの仕組みと同じです。今からミサイルで攻撃をしようとする飛行機に対して、韓国の、その、いわゆる軍艦が、レーザー照射をした。火器レーザー、火器レーダーっていう言い方をしてますけども、まあ、これから撃つぞっていうね、前触れをしてきたっていうふうなことで」

よく勘違いされるのですが、韓国船が照射してきたのはレーザーではなくて「レーダー」です。ピストルを撃つ時の赤い光と同じものではありません。相手の飛行機の位置や速度などを正確に測定し、撃つための火器管制レーダーは目に見えません。では、どうしてレーダーを当てられたことがわかるかと言うと、日本の哨戒機にはレーダーを逆探知する機能がついているからです。レーザーで狙いを定めてから撃つなんてデタラメを知ったかぶりで堂々といってのける。立花孝志の動画が日頃からどれだけデタラメなのかがよくわかるエピソードです。ちなみに、この動画で立花孝志はどんな主張をしているかと言うと、韓国は日本が弱いと思うからつけ上がるので、日本が強い軍隊を持てば良いというもので、立花孝志が僕のことを弱いと思って裁判を仕掛けてくる原理と一緒です。ただ、立花孝志は強い軍隊を持てば解決するかのごとく話していますが、強い軍隊にはより強い軍隊で対抗することになるので、緊張は高まるばかり。相手をザコだと思って攻撃を仕掛けた方が負けるパターンに突入します。立花孝志も僕のことをザコだと思っているから「スラップ裁判である」と宣言した上で裁判を仕掛けているわけですが、スラップ裁判を宣言してからスラップ裁判を仕掛けるとどうなるのか。これは自分の身をもって知るといいでしょう。すべては相手のことをザコだと思って攻撃を仕掛けてくるのがいけないのです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

立花孝志という人間は、盛った話をするうちに、自分の頭の中で盛った話が真実に変換され、記者でもないのに記者だと言ってみたり、弁護士でもないのに「法律の専門家」だと言ってみたり、とにかく自分をスゴそうに見せることに躍起になっています。虚構の自分を作り出し、スゴそうに見せたところで、何か得することがあるわけでもないのに、優越感で心を満たすためにこれをやっているとしか思えないので、ある種の病気だと考えています。オッサンがそこらへんの一般人なら関わらなければいい話ですが、オッサンは「政治家」なので、僕のテリトリーに入ってきます。ダメな政治家は追及されるべきであり、それは自民党だろうと共産党だろうとダメなものはダメです。特に「NHKから国民を守る党」は肥溜めみたいな政党であり、どいつもこいつもまともな仕事をしているとは思えません。なので、市民の監視の目は緩めてはならないと考えます。みんなでNHKから国民を守る党を監視し、間違ったことには厳しい態度で臨みましょう。[了]

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