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【選挙ウォッチャー】 厚木市長選2019・分析レポート。

世の中は4月の統一地方選に向けて着実に動き出しているわけですが、神奈川県厚木市では2月17日に市長選が行われました。現職に加え、県議などをしていた人たちが立候補してきて、なかなかの激戦となり、それなりに盛り上がりを見せました。この選挙の争点は「新市庁舎建設の是非」「多選防止条例」です。現職の小林常良さんは市民派で、とても愛されている市長なのですが、そこに自民党と同じく市民派で無駄なお金を使わないことを宣言している市議が挑戦しました。

佐藤 知一 49 新 神奈川ネット推薦
石射 正英 65 新 自民党推薦
小林 常良 69 現 無所属

構図だけを見ると、なかなか面白いです。現職は69歳のジジィ。どうせ落選しても4月7日の県議選に立候補すればいいということで、最後に一花咲かせたい65歳の自民党県議と、49歳の市民派の新人が挑戦するという構図になりました。この市長選の後は県議選も気になります。

■ 厚木市はとても治安の悪い街

本厚木駅前は栄えているのですが、比較的治安は悪いです。かねてから治安の改善はテーマだったそうで、隣の海老名市の市長いわく、厚木に住んでいる人はお子さんの塾の送り迎えを本厚木駅ではなく、わざわざ海老名駅にしている人もいたといいます。それを小林常良さんが市長になってから、駅前に交番を置くなどの政策をした結果、今はだいぶ改善されたといいます。ところが、僕がツイキャスをしながら選挙を追いかけていたら、スケボーを持った18歳くらいの少年が「俺のこと撮っただろ!」とイチャモンをつけてきて、カラまれるほどでした。僕は本厚木の治安がリトルリーグに見えるほどのメジャーリーグ級のスラム街出身で、先日の北九州市長選の際に北九州市の成人式を取材しているのですが、暴れる新成人たちを見て「かわいい」と思ったほどなので、スケボーを持った少年にカラまれても「撮ってないですよ」の一言で、無事に騒動は解決しました。しかし、これは僕が修羅の街を生きてきたからであって、普通の人は怖いに違いありません。繁盛しているのかどうかは分かりませんが、駅前の繁華街の一角に「お座敷サロン」なるものがあって、居酒屋も含めてキャッチの兄ちゃんが跋扈している街なので、治安の改善は当面の課題だと言えそうです。

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