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【選挙ウォッチャー】 春日部市議選2018・NHKから国民を守る党を構成するもの。

先日、「NHKから国民を守る党」の代表・立花孝志さんが、上西小百合議員の元秘書である笹原雄一さんにそそのかされ、森友学園問題の取材を続ける菅野完さんに電話をかけ、その様子をYoutubeにアップしました。著述家とはいえ、私人である菅野完さんとの電話の内容を許可もなくサイトにアップしているのですから、一体、どんなモラルをしているのかと思いますが、立花孝志さんは菅野完さんに「根拠も証拠もないけれど、森友学園の問題は同和利権であり、安倍昭恵夫人とそういう話をしている」という主張を展開しています。この話の詳細は練馬区議補選2018・NHKから国民を守る党のスタンスという無料公開のレポートをご覧いただきたいと思いますが、この「NHKから国民を守る党」という政党、調べれば調べるほど「危険なカルト政党」の一面を持っていることがわかりました。僕は「選挙ウォッチャー」です。人々が政治や選挙に無関心になってしまったがために、議員の資質があるとは到底言えないような人間性の人物が、キャッチーな看板一つで当選を果たしているのが現実です。一人でもこの事実を知っていただきたいと思い、このレポートもまた無料で公開することにいたしました。小銭を稼ぎません。


■ 「NHKから国民を守る党」は勢力を拡大している政党

右からも左からも「偏向報道だ」と罵られるNHKは、今、多くの国民に嫌われています。国民の平均所得がどんどん下がり、消費税は8%に上がり、これから10%になろうとしている中で、スマホで簡単にアクセスでき、見たい人だけが申し込めばいい「huru」でさえ月額1007円で視聴できるのに、家に帰ってもほとんど見ることのないNHKには強制的に月額1260円を支払わなければならない。これは世の中の金銭感覚のバランスから考えても明らかに異常で、現代の価値観にまったくマッチしていない金額を税金のごとく強制的に払わされているのですから、「NHKなんていらない」と考える人が増えるのは十分に理解できます。そのため、今年2月に行われた町田市議選では、4年前に代表の立花孝志さんが立候補して落選していましたが、今年はまったく無名の深沢宏文さんが立候補し、見事に当選を果たしています。つまり、この4年間の間に「NHKから国民を守る党」の知名度は上がり、現在は葛飾区議の立花孝志さんを含む5名の地方議員が誕生するようになったのです。現在、このような勢いで支持を獲得できている政党は、「立憲民主党」「NHKから国民を守る党」くらいではないかと思います。しかし、この「NHKから国民を守る党」という政党は、代表の立花孝志さんだけでなく、政党を構成する党員たちもまた議員としての資質の問われる「危険人物」だったのです。


■ 朝霞市議会議員の大橋昌信議員は、人間性が疑われる人物

埼玉県朝霞市と言えば、秘書に対する「このハゲー!」「ちーがーうーだーろ!」などの暴言が話題になり、辞職に追い込まれた元衆議院議員の豊田真由子さんの選挙区です。当時、多くの視聴者が「朝霞市民はどうしてこんな人を選んでしまったのか」と思ったかもしれませんが、実は、朝霞市民の方々は地元の市議会議員でも、とんでもない人物を議員に当選させていたのです。大橋昌信さんは、僕たちが知らなかっただけで、かなり昔から問題のある言動を繰り返しており、今も反省する様子がありません。元厚生労働省のキャリア官僚にして東京大学卒の華麗なる経歴を持ち、秘書には厳しかったけれど、外の人にはとても愛想の良かった豊田真由子さんの人間性を見極めるのは難しかったかもしれませんが、なぜ大橋昌信さんのことは見分けられなかったのか。これは人々があまりにも政治や選挙に無関心になってしまったため、「NHKから国民を守る」というキャッチーな言葉に魅せられ、うっかり投票してしまった結果であると言えると思います。
そんな大橋昌信さんは、自らが公開しているYoutubeライブ(※ここで使用している画像はその時のものではありません)で、以下のような発言をしています。こちらも配信を保存した人がネットで公開していますので、ぜひご確認いただきたいと思います。

「旅行だって言いたいなら旅行でもいいんですけれども、僕は旅行気分で行ったんでいいんですけどね。それで、他の議員の方たちは真剣に視察ということで得るものを得て勉強されていたと思うんで。僕は旅行気分ですよ、はっきり言ってね、はい。旅行気分です。旅行気分で行きました、はい。視察ですけれども、はい。なんか文句あるんだったらかかってこいって話ですよ。」
「クソみたいな奴がウダウダ言って、ネット上でウダウダ言って、自分の名前も晒さず、顔も晒さず、住所も名前も言わず、ウダウダ言っているだけなんだろってーの。そんな奴と相手するほど、こっち暇じゃねぇんだっつってんの。相手してほしいんだったら、ね、同じ土俵に乗ってほしいんだったら、オマエらがちゃんと土俵に上がれるだけのことをやってみろってんだよ! ホントに、バカタレが。気持ち悪い、本当に。二度とコメントしてくんな、バカ野郎。アハハ、佐々木さん、すみません。僕はね、ヤクザ風じゃないっす。チンピラです。ただのチンピラです。立花代表も言ってますけど、僕がブロックするのは、本当に鬱陶しいからです。邪魔だからです。ゴミだからです。クズだからです。それだけです。今年、もう2018年はもうね、アホはチョコチョコっと相手して、もうすぐにブロックするというね。そういうことです。そういうことにさせていただこうと。今年のね、年頭に言わせていただきましたんで、それを実行させていただいているだけです。」
「会派で視察に行っていますから。個人的にとか、一人で行っているわけじゃないですし、家族で行っているわけではないですし、「会派」で、「視察」で行ってますから。僕は旅行気分で行っていますよ。僕は旅行気分で行っていますけど、会派で視察で行っていますから。そのへんのね、バカはね、わかんないんでしょうけども、残念な連中ですよ、本当に。もうクズですよ、可哀想ですよ。市民オンブズマンでも何でも使ってね、やれっつーの。ね。探られて困るようなことは何一つないから。何一つないから。もうどんどんやれよ、な? ウダウダ言っている暇があるんだったら、しっかり調べろって。それで、調べた上で、あー何もなかったんだってことぐらい、しっかり報告してこい! 報告できないから、な、俺にあれだろ、チャチャ入れてるんだろ? 気持ち悪く。な、オマエら気持ち悪いんだ、バカが。本当に。ラジオサンタ来てたんだ。あー、なんか来てたみたいですね、あの気持ち悪いの。本当に。人間のクズですよ、死ねばいいんですよ、あのクズ。死ね! 死ねばいいんですよ、本当に。」

すごいです。沖縄視察を「旅行気分で行った」と堂々と公言したあげく、それを批判する人に対してボロクソ暴言を吐き、あげくの果てには「死ね」まで言ってしまうその感覚。最近は、他人に向かって「死ね」と書いてしまうと、実は密かに自殺を考えていた人が、その言葉をキッカケに本当に死んでしまう可能性があることから、Twitter上で「死ね」という言葉を書くとアカウントを凍結されるほどですが、大橋昌信さんはモラルもネットリテラシーも持ち合わせていないため、朝霞市議会議員という身分でありながら一般人に「死ね」という言葉を簡単に吐きます。ご本人いわく「俺に社会の常識を求めるな」ということなので、まさか自分の言葉のせいで誰かが死ぬかもしれないということは想像すらしないのだと思います。もっとも、未来を想像する能力があれば、今頃、こんなことにはなっていないので。


■ 前回(2015年)の選挙結果

どうして大橋昌信さんのような人が議員になってしまったのかと言えば、当然、大橋昌信さんに投票した人がたくさんいたからなのですが、改めて朝霞市議会を見てみると上位をたくさんの公明党議員が独占していて、なかなか強烈な街であることがよくわかります。

利根川 仁志  55 公明党 2077票
石川 啓子   52 共産党 1984票
岡崎 和広   53 公明党 1983票
山下 隆昭   35 民主党 1858票
石原 茂    68 輝政会 1854票
駒牧 容子   51 公明党 1758票
遠藤 光博   50 公明党 1643票
本山 好子   62 公明党 1613票
獅子倉 千代子 72 輝政会 1574票
野本 一幸   63 輝政会 1473票
須田 義博   49 無所属 1455票
黒川 滋    45 無所属 1302票
大橋 昌信   40 NHK 1278票(★)
柏谷 勝幸   45 維新会 1193票
小山 香    65 無所属 1151票
津覇 高久   41 輝政会 1118票
福川 鷹子   68 輝政会 1041票
松下 昌代   44 元気党 1017票
大橋 正好   69 無所属  982票
船本 祐志   71 無所属  942票
斉藤 弘道   53 共産党  921票
山口 公悦   65 共産党  865票
田辺 淳    58 無所属  859票
----------------当落ライン----------------
藤井 由美子  73 無所属  858票
滝崎 明彦   51 無所属  769票
田口 勇    54 無所属  282票
松岡 力雄   43 無所属  266票

投票率は34.09%でした。定数24に対し、28人しか立候補する人がいなかったので、落選する人はたったの4人です。しかも、そのうちの2名が200票台と勝負になっていません。そんな中で、「NHKから国民を守る」というキャッチーなワンイシューを訴えることができれば、1000人くらいは「NHKが嫌い」という人を集めることができ、こんな人でも簡単に当選できてしまうというのがカラクリです。彼らは日頃の活動を担保するための安定収入として議員を選び、それに加えてYoutubeでの広告料を収益にしています。NHKの外部委託スタッフを恫喝まがいに追い払えば、まるで正義のヒーローが悪者を成敗しているような気分になり、過激であれば過激であるほど再生回数が回る仕組みです。しかし、どれだけNHKのビジネスモデルが歪んでいようと「恫喝」するのは犯罪です。彼らが差別に対して無知であるように、どこからが犯罪になるのかという線引きにも無知なので、自らの手で犯罪の瞬間をアップしていることに気づいていません。なので、これらの行為が野放しにされると、何度も繰り返されるうちに大きな事故や事件に発展する危険性を孕んでいると思います。このような人物が市の教育に対しても指導する権限を持っているということを考えると、朝霞市は子育てできる環境にはありません。大橋昌信さんを議員にしてしまった市民の皆さんは、今、何を思っているのでしょうか。


■ 部落差別などの人権に対しては「無知」である

かつてはネットの掲示板に書き込まれるだけだった差別主義者たちの発言が、SNSによって人々の目に届くようになり、十分な教養を身につけられなかった人たちによって、それが拡散されるようになってしまいました。多くのまともな大人たちは、眉間にシワを寄せながら、あるいは1ミリも触れなかったことにして、そのまま見えないゴミ箱の中に流していると思います。が、バカは共鳴します。
「NHKから国民を守る党」の代表・立花孝志さんは、自らの手でアップしたYoutubeの動画の中で、森友学園の土地取引問題を何の根拠もなく、差別的な憶測によって「同和利権」だと言い出しました。しかも、どうやらこの根拠ない差別的な憶測は、安倍昭恵夫人をはじめ、首相官邸付近の関係者たちの間で共有されている認識のようなのです。最近まで頭の悪いネトウヨが「日本を守る」などと言いながら、韓国籍や北朝鮮籍の方々を差別し、政治的には「日本第一党」なる極右政党まで誕生し、ヘイトスピーチを繰り返していたのですが、いよいよネトウヨたちの差別は外国人のみならず、日本人にまで及ぶようになってしまったと言えると思います。同じ日本人同士なのに、証拠も根拠もなく、出身地を理由に「犯人」にしようとしているのです。こんなことは一般人でも許されるものではありませんが、政治家ともなれば、ますます許されるものではありません。しかし、全国に5名の議員が存在する政党の代表が、名誉毀損で訴えられることなど恐れておらず、嘘でも差別でもいいから「森友問題は同和利権」などという狂った言説を垂れ流す。そして、この政党の末期的な症状は「政党に所属している議員や候補者たちがもれなく、差別に対して無知を極め、それどころか同調している」ことに現れています。1人ぐらい代表に異を唱える人がいてもおかしくありませんが、そんな人が誰もいないどころか、SNS上で自らの主張をどんどん広げていくのです。
大橋昌信さんがどのように考えているのかは、話題の場所に必ず現れる大袈裟太郎さんのYoutubeでも確認できます。最近は何事もYoutubeで可視化されてしまうところがスゴいと思います。象徴的な部分を書き起こしさせていただきたいと思います。

大袈裟:今、あなたにツイートが寄せられてますよね?
大橋:そうですね。
大袈裟:それに対して、見ていない段階でこの返し方っていうのは、どういうことなんですか? 非常にデリケートな人権の問題であり、出自にまつわる差別の問題ですよね?
大橋:ごめんなさいね、私ね、その件に関しては無知ですよ。それは認めますよ。でも、逆に言うと、偏見はないんですよ。
大袈裟:偏見はない?
大橋:うん、偏見はないです。私に寄せられている言葉に対してそのまま返しているだけであって。
大袈裟:「暇だな」とか?
大橋:その人が差別・・・、そうですよ。暇だからでしょ?
大袈裟:いやいや、大橋さん、これ、めちゃくちゃだよ。見てないんでしょ、見てないんでしょ、だって?
大橋:見てませんよ。
大袈裟:見てないのに、よくそれで暇だなって断定しちゃいますよね。
大橋:うん、だって暇だからカラんできているんでしょ?
大袈裟:人種差別って、人の人権を覆すものすごく重要なテーマですよね?
大橋:だから、批判してくれればいいじゃない。いいじゃないですか、それで。

ご覧の通り、大橋昌信さんは朝霞市議にもかかわらず、差別には「無知である」と認め、自らが加担している差別に対して批判する人たちに対し、「批判してくれればいい」というスタンスなのです。「市議なのに差別するとはどういうことなんだ!」という声に、「暇だな、勝手に言ってろ」なのです。こんな考え方の人が市議会議員をしているのです。ちなみに、大橋昌信さんは大袈裟太郎さんに対して頻繁に「事実に基づいて話してくださいよ」と要求していましたが、なぜ自分には適用せず、他人には厳しく適用させようとするのでしょうか。まったく筋が通っていません。自分たちは事実に基づかずにデマに基づく差別をしているのに平気でいられる神経に、議員としての資質どころか、人間性さえも疑わずにはいられません。
まさに「ああ言えばこう言う」なのですが、大橋昌信さんが終始一貫しているのは「差別に対して知るつもりはない」ということで、結果として自分が差別に加担していたとしても知ったことではないということです。こんな人が「議員」になっていること自体が日本の腐敗ぶりを示していると思います。そういえば、どこぞの市長が東京に出張した際にデリヘルを呼んだだけで問題になりましたが、こちらは差別に加担しても無関心の議員です。皆さん、どちらが議員としての資質に欠けると思うでしょうか。


■ 「NHKから国民を守る党」から立候補を予定する人物の人間性

驚くべきことに、「NHKから国民を守る党」から立候補しようとしている人たちは、なぜか前科があったり、過激な思想を持っている人たちの集まりです。来年予定している候補者に至っては闇サイトで注射器を転売した容疑で逮捕されたことがあります。転売された注射器がどのように使われるのかと言ったら、きっと皆さんのご想像の通りでしょう。「前科がある人だから絶対に議員になってはいけない」とは言いませんが、彼の公約は「自衛隊が北朝鮮を攻撃するのは憲法違反になるが、東京都という地方自治体が軍隊を作って北朝鮮を攻撃するのは国家ではないので憲法違反にならない。だから、東京都軍を作って北朝鮮を攻撃しよう」というものです。地方自治体は国家の一部なので、仮に東京都軍を作っても憲法違反であることに何ら変わりませんが、「NHKから国民を守る党」の知性の低さは、我々の想像をはるかに超えます。「男女の参画というのが共産党などの利権になっているが、男を100人雇えば結婚する人が100人いることになるが、男50人女50人を雇えば結婚する人は50人に減る」という主張もありました。同性愛者や結婚しない自由を否定するものではありませんが、多くの場合、男性は女性と結婚します。少なくとも現在の結婚制度上では、結婚する男性が100人いたら100人の女性が結婚することになります。簡単に言うと、男を雇っても女を雇っても結婚する人の数は変わりません。この小学1年生でも理解できる簡単な原理を「NHKから国民を守る党」から立候補する人たちは理解できないのです。もちろん、これくらいの知性の人間なので、一般社会で活躍できるはずもなく、ほとんど収入らしい収入がないまま、「議員になったら高い年収が約束される」ということで、「NHKから国民を守る」という大義名分を掲げ、まるで正義の味方のフリをして、議員を目指そうというのです。これは既に日本で起こっていることです。僕たちの生活をちっとも守ってくれないような人たちが既に議員になっている。これを深刻に受け止めていかなければ、この先、このような議員がどんどん生まれてしまうのではないでしょうか。皆さんに衝撃を感じていただきたいと思います。


■ 「第2の大橋昌信」を生み出さないために僕たちにできること

次回の朝霞市長選は2019年になります。おそらく辞職勧告が出たところで、自分は非常識な議員なのだと開き直る大橋昌信さんが辞職するとは思えません。唯一、大橋昌信さんに辞めていただく道があるとすると、豊田真由子議員くらいワイドショーで騒がれるようになり、記者会見を開かないわけにはいかなくなり、野々村竜太郎議員のような爆裂を見せないといけないでしょう。なので、大橋昌信さんを辞職に追い込みたいという方々は、もっとマスコミに届くように大橋昌信議員のことをツイートすることが大切です。さらに、どんどん大橋昌信さんの問題発言を記録し、他の朝霞市議たちに届けることでしょう。
そして、直近では4月15日に春日部市長選、練馬区補欠選、西宮市議選が行われますが、ここに「NHKから国民を守る党」の候補者たちが立候補してきます。党の代表と副代表がこのような感じなのですから、一切の信用ができません。そもそも彼らのやっていることは正当な理由をもって受信料を支払わないのではなく、恫喝することによって委託スタッフの身の危険をチラつかせて退散させるというもの。イキったネトウヨがやっていることとはいえ、行動そのものはヤクザと変わりません。これをどこかの一般人のチンピラがやっているのであれば、それは今日もどこかで悪い奴が万引きしているのと同じように「困ったものだ」という話で終わるかもしれませんが、葛飾区議会議員や朝霞市議会議員がやっていることを考えてください。自分のことを「チンピラ」だと自称する大橋昌信さんをはじめ、NHKから国民を守る党の議員の問題行動を見過ごしていいのでしょうか。まずは目先の選挙で「NHKから国民を守る党」の党員たちを落選させていくことが大切なのではないかと思います。


■ 選挙ウォッチャーの分析&まとめ

自民党や公明党といった国の運営を司る巨大与党でもなく、地方に5人ほどしかいない「NHKから国民を守る党」なんて放置しておけばいいではないかと思う人がいるかもしれません。しかし、その過激な思想と頭の悪さは、エル・カンターレ先生を崇拝し、守護霊の存在を信じているカルト政党の「幸福実現党」の皆さんよりも危険であると考えられます。なにしろ、「公人」の意味さえ分からない人間が、社会人として最低限守られるべきモラルもなければ、リテラシーもなく、犯罪まがいの言動を繰り返しているのです。確かに、NHKの受信料には問題がありますし、高い関心をもって議論されるべきだと思いますが、彼らがやっていることは「正義」ではなく「迷惑」です。集金人を恫喝するという方法で、本当にNHKの受信料問題が解決するのでしょうか。過激な動画ほど再生数が稼げるため、恫喝がどんどんエスカレートしていく。野放しにすれば野放しにするほど、大きな事故やトラブルに発展しかねません。
そして、どうしてこんな議員が誕生してしまったのかと言えば、それはやはり、みんなが政治や選挙に無関心だからです。今、森友学園や加計学園をはじめ、特定秘密保護法、集団的自衛権、共謀罪など、さまざまなやりたい放題がまかり通るのも、すべては人々が政治や選挙に無関心だからです。多くの方が「国会議員」ぐらいにしか関心を持たないのですが、こうしている間に日本という国は「地方から着実に腐っている」のです。僕はこれからも選挙を可視化し、この国の置かれている現実を一人でも多くの方に伝えてまいります。もちろん、NHKから国民を守る党の候補者が立候補する場所は、積極的に取材してまいります。[了]

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