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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#34)。

通常であれば、今日はN国マガジンの有料記事をお届けする予定だったのですが、またもや立花孝志が僕の名前を使ってYouTubeで広告料を稼いでいたので、本日は急遽、検証記事をお届けさせていただくことになりました。まさか裁判前にこんなプレゼントをいただけるなんて、こんなにありがたい話はありません。3月5日の裁判後も、きっと裁判所の前からYouTubeの動画をお届けしてくれると思うので、久保田学とのツーショット動画、お待ちしております。では、さっそくまいりましょう。


■ 横山緑vs選挙ウォッチャーちだい被告

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まず、皆さんに忘れていただきたくないのは、3月5日は久保田学が原告の裁判だけでなく、立花孝志が「NHKから国民を守る党」として訴えている裁判も行われるということです。内容は扶桑社と訴えていることと同じなのですが、立花孝志は扶桑社に対して自ら「和解」を打診しています。普通は被告側は丸く収めるために和解してもらえないかと打診するものですが、原告側が和解を申し出るというのは非常に珍しいです。しかし、立花孝志はこの裁判についてはサラッと触れる程度で、自分の裁判はさておき、久保田学の裁判の解説動画だけを作っています。どうして立花孝志が訴えている裁判は解説してくれないのでしょうか。そもそも久保田学の裁判は、あくまで久保田学が訴えているのであって、本来、立花孝志にはあまり関係がないはずです。ところが、まるで久保田学の担当弁護士のごとく、久保田学が「裁判をやる気満々だ」と言っているのです。よく他人の心理がわかったものですが、僕は立花孝志が素晴らしい人間だと思い込んで支持しているN国信者の皆さんにこそ忘れてほしくありません。立花孝志が僕を訴えている裁判も同じ日に行われるのです。こちらも立花孝志が僕を追い詰めることになっているので、お見逃しなく。さて、立花孝志は最新の動画で、さっそく僕の弁護士をディスり始めるのですが、いきなりとんでもないイチャモンをつけてきます。

「東京合同法律事務所、だいたいこの合同法律事務所っていうのは共産党系の人が使っている事務所だと認識しているんですが。まあ、あの、共産党なんかを応援している弁護士さんだと思われますが。」

なんでも共産党に結びつけ始めたらネトウヨの始まりなんですが、東京合同法律事務所は昔からある老舗の弁護士事務所。共産党系の人がお願いしているかどうかは知りませんが、ありとあらゆる裁判の弁護を担当しており、僕のような人の弁護も引き受けてくれます。他の弁護士さんにも相談料を払って相談したのですが、10以上の候補の中から一番良いと思ったところにお願いしたわけです。何を根拠に「共産党を応援している」と言っているのかは知りませんが、自分が間違えていることを言われたらすぐに訴えるのに、自分が適当なことを言うスタンスっていうのは何なのでしょうか。オマエも訴えられた方がいいです。さて、さっそく久保田学の居住実態の件ですが、立花孝志はこんなことを言い出します。

「確かに、横山緑君は昨年の3月の1日までって言うか、平井にずっといましたよね。江戸川区の平井という、そこのマンションにいました。で、ここは住居兼自宅、ね、いわゆるスタジオ、あ、ごめんなさい。住居兼自宅じゃなくて、住居兼スタジオです。ここでニコニコ生放送をしていて、で、住んでもいたわけですね。ところが、この選挙に立候補するということを決めたので、昨年の3月1日に、立川市のアルバーノというですね、これ第1マンションと裁判では言ってますけども、アルバーノに引っ越しをして、3月の1日からこれを住居兼スタジオで、えー、スタートさせたわけです。で、皆さんもまあ、横山緑君のファンはご存知だと思いますが、この3月の、この最初の頃ですね、えー、2日とか3日とか、遅くとも5日までには、このアルバーノでの放送が迷惑だということで、アルバーノの管理会社から出て行ってくれと言われたんですね。で、えー、騒音がうるさいから出て行ってくれと言われて、生放送している音がうるさいと言われて出て行ったために、次、レオパレスに移り住んだんです。それが15日後の3月16日なんです。で、立川市内の、その、アルバーノでうるさいと言われたので、ただちに探して、もう探してももう急遽ですけど、もう見つからないので、その、明らかに防音設備が弱いレオパレスに移動したわけですね。で、横山緑君はレオパレスでももちろん放送はしたんですが、静かな声でしか出せないということで、この平井のマンションを解約せずに、そのままスタジオとして残したわけです。この平井のマンションは放送用のスタジオとして残して、このレオパレスの方ですね、えー、レオパレスは3月の16日から6月の27日、アルバーノは15日間しか住んでいないんですが、レオパレスの方は3ヶ月ちょっと住んでる、約100日住んでます。ちなみに現在、横山君は別の住居兼スタジオの所に住んでいるために、6月の27日付けで平井のマンションとレオパレスは解約をして、現在の、まあ、住居兼スタジオに住んでると、こういう状況なんですね」

これは非常に重要な証言です。3月1日からアルバーノという第1マンションに住み始めたものの、遅くとも5日までには追い出されてしまい、3月16日からレオパレスに住み始めたというのです。選挙の投票日は6月17日なので、立花孝志は3月16日までに引っ越していればギリギリでセーフだろうと思ったのでしょう。ところが、公職選挙法では「告示日の前日から3ヶ月間」と定められているはずで、告示日の前日となると、3月9日から居住実態がなければならないということになります。そうすると、3月9日というのは、ちょうどグダグダしている時期であり、既に立川市内に居住実態がなければならないのに、住所が定まっていないということになり、それは久保田学のファンの人たちならよく知っているというのです。立花孝志にもわかるようにホワイトボードを使って説明しましょう。

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立花孝志にスラップ裁判を仕掛けられているため、巨額の弁護士費用を負担することになり、経済的に困窮させられているので、僕に用意できるものは100円のホワイトボードしかないのですが、これでも十分に説明ができます。立花孝志の証言によれば、遅くとも3月5日には追い出されてしまったため、急遽、いろいろな所を探したのだけれど、ようやく見つかったのがレオパレスで3月16日の出来事です。しかし、こうなってしまうと、僕が言う通りに「3ヶ月間の居住実態はほとんどない」ことになります。そもそも3月5日にはマンションを追い出されていて、3月16日から住み始めたのだとすると、公職選挙法的に考えても「3ヶ月前から住んでいるわけではない」ということになり、議員になる資格そのものが怪しくなります。

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立花孝志によれば、僕はろくすっぽ取材をしないらしく、インターネットの噂だけで記事を書いている人間らしいので、なぜ僕の手元にこんなものがあるのか分からないのですが、久保田学が選挙管理委員会に届け出た住所が上記の資料であり、これは立川市選挙管理委員会で保存されているはずです。モザイクで隠されている部分は他の候補者たちの氏名や住所になり、候補者にプライバシーは存在しませんが、みだりに住所を公開することに意味はありませんので、久保田学の部分だけを公開します。どうやら立花孝志の脳内では「投票日の3ヶ月前には住んでいるのだから大丈夫でしょう」という理論なんですが、公職選挙法では「告示日の前日から数えて3ヶ月」なので、完全にアウト。3月9日から3月15日までの空白をどのように釈明するのでしょうか。追い出されてはいたけれど、「3月15日まではアルバーノに住んでいた」とでも証言するつもりでしょうか。

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「3月の少なくとも5日とかにアルバーノという第1マンションで、横山緑君が放送しているっていうことは間違いない。これはもうインターネット上に上がっている事実ですから、そうすると横山緑君が選挙の6月10日よりも3ヶ月前の3月の5日とかぐらいには、立川のマンションにいたっていうことは、これはもう既に立証しているわけ。これはたぶん争わない、争えないと思います。争ったとしても証拠がめちゃくちゃあるから」

3月5日以前にどれだけ証拠があっても関係ありません。必要なのは3月9日から3月15日までの間、久保田学は立川に住んでいたのかという話になります。めちゃくちゃ証拠があると言っているのですが、本当に証拠は存在するのでしょうか。3月9日から3月15日までの間、アルバーノ立川にちゃんと住んでいたのかどうかがポイントとなります。きっと久保田学や立花孝志の方で証拠を出してくれるのでしょう。3月9日から3月15日までの間の居住実態が証明できないと議員資格さえ問われる話だと言えますし、おそらく立花孝志は「投票日の3ヶ月前」だと思っているから3月16日には住んでいたという話になっているのだと思いますが、厳密には「告示日前日の3ヶ月前」なので、自称・法律の専門家なのに法律を熟知していなかったことが、このたびのグダグダを引き起こしているのではないでしょうか。レオパレスぐらいだったら3月8日までに見つけられたと思うので、どうして3月16日まで時間がかかったのかを知りたいところです。この続きはまた明日お届けすることにします。


■ 議員としての資質が問われる久保田学

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そもそも久保田学に市議会議員としての資質があるのか。これが問題です。最近の久保田学の放送を見ても、公序良俗に反した放送をしています。一般人なら「タチの悪い配信者」ということで片付いたかもしれませんが、2月9日の放送でも特定の人物に対して「レイプ」だの「わたしは便器」だのという内容の放送をしており、およそ市議会議員がやるような内容ではないという情報をいただきました。久保田学の職業は「インターネットコメディアン」とのことですが、インターネットコメディアンだけで生きているのであれば、どれだけ下品な放送をしていたところで何か問われることはありません。しかし、久保田学は議員なのです。

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ネットを使って、たくさんの視聴者に向けて、特定の人物を誹謗中傷するネタをやって笑っている場合ではない。「NHKから国民を守る党」は、代表の立花孝志がアクセス数を稼ぐためにNGT48の女性アイドルを誹謗中傷し、彼女の性的な動画だと言って、デマを流すセカンドレイプまでしています。このような代表のもとで、何が良くて何が悪いのかを判断することもできやしない男が市議会議員をやっていること自体、本当にこれでいいのかが問われているのです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

世の中にはどれだけ下品であっても「暗黒放送」を楽しみに見ている人たちもいることでしょう。僕はあくまで「選挙ウォッチャー」なので、「暗黒放送」を終わらせるべきだとは思っていません。久保田学に議員になる資格がないのであれば速やかに辞めていただきたいと思っているだけで、議員を辞めた後、いくら「暗黒放送」で下品な放送をしようが知ったこっちゃありません。昨今の政治が腐っているのは、足元でろくでもないクソみたいな議員が何の仕事もせずに報酬だけをもらっているからだと思っています。久保田学をはじめ、NHKから国民を守る党の議員たちは最たる例だと思います。こうした状況を改善するには20年や30年といった非常に長い月日がかかるかもしれないのですが、酷い政治家たちを野放しにするのではなく、コツコツと撲滅していくことが必要だと考えています。今回、立花孝志が仕掛けているスラップ裁判の一環とはいえ、久保田学から裁判を仕掛けられたことは、居住実態を明らかにする千載一遇のチャンスであると思います。裁判なんて仕掛けてこなければ、わざわざ久保田学の居住実態を追及するつもりはなかったのですが、「200万円払え、コラ!」と言ってきてしまったのですから、斬って返すしかありません。裁判にまつわる話なので、詳しいことは有料の「N国マガジン」でお届けします。いずれにしても、自分から居住実態が怪しいことをゲロっていただけるのは大変ありがたく、3月5日の裁判終了後にも例のごとく裁判所の前から勝利宣言をするかのごとくYouTubeを配信してくださると思いますので、明日以降も検証記事をお届けさせていただくことにします。[了]

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