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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#115)。

いよいよ明日は、埼玉県で参議院議員の補欠選挙が行われるわけですが、かねてから「NHKから国民を守る党」が、本当にろくでもない政党なんだということを伝えている僕としては、選挙に立候補している人が最後まで手を抜かないように、僕も手を抜いてはいけないと思っています。選択肢が2つしかないので、「こいつだけには投票してはいけない!」と言った瞬間、選択肢は1つになってしまうのですが、白票にしろ、選挙に行かないにしろ、とにかく何だっていいから「こいつだけには投票してはいけない!」という話をさせていただこうと思います。


■ 天才たかしの選挙教室

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立花孝志代表と上杉隆幹事長が、10月25日に「天才たかしの選挙教室」なる動画をアップしているのですが、この動画の中で、有権者をバカにしているとしか思えない最低の発言を連発していますので、その後の海老名市長選や海老名市議選で落選してもらうためにも、この動画はチェックしたいと思います。

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まず、立花孝志代表は「マスコミが埼玉で選挙があることを伝えてくれなかったから投票率が下がって負ける」と言い出しました。つまり、立花孝志代表は「天才」なんだけど、マスコミが上田清司さんを勝たせるためにタッグを組んで放送しないので、悪いのは「マスコミ」だと言うのです。世の中というのは選挙に限らず、大手企業の新商品にしろ、新形態の飲食店にしろ、マスコミに報じてほしいと思っています。マスコミが取り上げてくれたらヒットするかもしれないのに、なかなかマスコミが取り上げてくれない。だから、あの手この手でアプローチをかけ、マスコミに取り上げてもらおうと努力をするわけです。これを一般的に「メディア戦略」と言います。つまり、「こんなにやってるのにメディアが取り上げてくれないじゃん!」はメディア戦略がクソである以外のナニモノでもありません。どこぞの議員からスラップ裁判を仕掛けられ、78万5600円の支払いが命じられたという小さな民事裁判を、NHKの全国ニュース、朝日、読売、毎日、共同通信発の各地方紙で取り上げてもらい、今も雑誌などが深追い取材してくれているのが「メディア戦略」です。立花孝志代表はこれまで「炎上で釣る」以外の戦略を立てたことがないので、球速の遅いストレートと「しょんべんカーブ」だけで戦えるはずがなく、マスコミのせいにしている奴はただ一言、「無能」です。

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上杉隆幹事長は、立花孝志代表がたったの70日で議員を辞めることを菅義偉官房長官に話をしたら、大変驚いていたと話していました。いまや「イソップ上杉」と呼ばれているので、これが本当か嘘かも分からない状態なんですが、普通は驚きます、アホ過ぎるから。ただ、どうしてこれほど短期間で議員を辞職したのか。これについて立花孝志代表はこう述べています。

「僕は参議院議員には簡単になれるんですよ。もう今の僕はね。だから、ここにこだわっていないこと、その、国会議員というポストにこだわっている人を侮辱したんです。一番のここのもう一つの理由、侮辱です。あなたたちがこだわっている議員というポストは、僕にとっては70日もやったら十分ですっていう一種の侮辱なんですよ

巨額の税金が投じられた「選挙」というイベントに乗り、立花孝志代表がやりたかったこと。それが「侮辱」です。N国信者たちは日頃から「批判ばかりのネガティブな人生で楽しいのか」みたいなことを僕に言ってきますが、オマエの所の尊師は「侮辱」のために議員を辞めていました。ネガティブの極みです。侮辱することに何の正義があるんでしょうか。だって、国民のために働こうと思って議員をやっている人たちだっているんです。そういう人たちに「70日もやれば十分だ」と言っているのです。しかも、立花孝志代表は70日間で何を残したでしょうか。マツコ・デラックスさんに嫌がらせをして、崎陽軒のシウマイを不買運動し、竹島は韓国領だと発言し、脅迫事件で書類送検され、スラップ裁判で負け、虐殺を歓迎する鬼畜クソ議員であることを世界に発信し、参議院議員を辞めて参議院議員を決める選挙に立候補して落選する70日間。途中、NHKがかんぽ生命に忖度していたことが発覚し、N国党にとっては最大の見せ場がやってきましたが、野党合同ヒアリングにすら参加せず、「呼ばれてないから何もしていない」で終了です。この70日間で「NHKをぶっ壊す」という当初の公約は進展したのでしょうか。いや、進展するどころか「既得権益をぶっ壊す」と言い出し、むしろ範囲が広くなっている始末です。NHKというワンイシューさえ何もできていないのに、ありとあらゆる既得権益と戦うなんてことができるのでしょうか。いろいろと理由をつけていますが、本当は選挙をやりたかっただけのクソ野郎です。

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海老名市長選に立候補する理由を「そこに海老名市長選があったから」と言っている立花孝志代表。どうして高知県知事選に立候補しないのかと言ったら、野党統一候補が立候補するので供託金300万円が返ってこない恐れがあると話していました。昔だったら300万円が無駄になっても立候補してきたと思いますが、大きなお金にはシビアになっており、このあたりはN国党の経済事情を物語っている予感がします。さらに、めちゃくちゃ重要なことを語っています。

「これもね、実はものすごく大きな作戦があって、あの、会見でも出たんですけど、海老名市議会議員選挙に三宅、えー、下の名前忘れた、三宅さんというね、僕より年上の60ぐらいのオッチャンが出るんですよ。で、その、三宅さんが、あの、大変申し訳ないんですけど、まあ、まあまあ、おじいちゃん化しているわけですよ。60代ぐらいなんで、厳しい。三宅紀昭さん。えー、紀州の紀に昭和の昭。で、この人を海老名の市議会議員に当選させないと糞詰まり現象が起こるんですよ。あの、糞詰まり。いわゆる彼は300万円出して参議院選挙に出てくれてるんです。えー、茨城県の方でね。で、彼が市議会議員にならないとどうなるかと言うと、今度衆議院で300万円出して立候補してくれる人が「市議会通らへんやないか!」っていうことになってしまうんです。これが困る

ものすごくストレートに内情を話してくれています。まず、立花孝志代表がどれだけいい加減なのかが可視化されているのですが、三宅紀昭さんの下の名前が出てきません。当事者でもなく、ウォッチングしているだけの僕ですら下の名前が出てくるのに、立花孝志代表は党首であり、当事者でありながら、下の名前が出てこないのです。さらに、三宅紀昭さんが立候補したのは茨城県ではなく、その北の福島県も越えて、宮城県です。隣接すらしていないほどに間違えています。

「参議院の時は300万出して立候補してくれれば全員ウェルカム、OKだったから、三宅さんめっちゃいい人ですよ。でも、おじいちゃんなんですよ。本人はまあ若々しいですよ。60ぐらいだとおじいちゃんって言えないですけど、選挙から言うと60代の新人のオジサンが一番通らないの。だから、でも、次の衆議院はできるだけこういう人は取らないです。べつに三宅さんが個人じゃなくて、60代の男性で300万出せるっていう人は、実はもう断っていってます。今度の衆議院はね。でも、約束している以上は彼がどこかで市議会議員になってもらわないといけないから、このまま行くとヤバいんですよ。22人しか通らないから。だから、彼の援護射撃をするにはまず海老名の市長選に僕が出る。っていうのが一番、一番の最初の目的はそこなんです。で、どうせ出るんだったら、市役所の市長っていうのは、市長って王様だから。いわゆるあの大統領みたいなものなんでね、その市で言うと、直接選ばれるから」

海老名市の皆さん、あなたの街で立候補してくる三宅紀昭という「おじいちゃん」は、衆院選の時には断るレベルのジジィだそうです。あの時は参議院だったからOKしちゃったけど、今だったら断っているので、何の魅力もありゃしません。何の魅力もないんだけど、糞詰まりになったら困るので、わざわざ立花孝志代表が勝てない市長選に立候補してまで援護射撃をするそうです。だとすれば、N国党をカルトだと思っている皆さんがやらなければならないことはたったの一つ。三宅紀昭という「おじいちゃん」を落選させることです。ちなみに、三宅紀昭さんは立花孝志代表からずっと60代の爺さん扱いされているのですが、実際は58歳です。まだ50代なのに、60代のジジィだと思われているんですから、よほど老け込んでいるんだろうと思いますが、三宅紀昭さんは2009年まで通信機器製造会社で働いていて、そこからの経歴は謎のまま、現在は「N国党員」という肩書きです。絵に描いたようなN国信者なのですが、この人をそのまま海老名市議にして良いのでしょうか。

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動画の冒頭で、「国会議員は70日やれば十分だ」と言って、国会議員を侮辱していた立花孝志代表ですが、今度はしっかりと市議会議員に対して侮辱しますので、こちらも記録しておきましょう。

地方議員はバカでもできるよ。もうここはあの外交・防衛関係ないから。ゴミをどうするとかね、ゴミ袋有料化するとか、公園にベンチを何個置くとか。もうそんなんばっかり。国の言うことを基本聞くから。たまに泉佐野市のようにね、総務省に反抗して何かやってるところもあるけど、基本は、あの足立区の選管見たらわかるでしょう。法律上は足立区の選挙長が決めることになってる、受付は。でも、いや、これはもう総務省が言ってますから、総務省の見解ですから、あの状態で、要は地方議員は誰がやってもできます。これはもうあの読み書きそろばんができる程度で大丈夫です

「んなわけあるかいな!」の一言です。ちゃんと仕事をしようと思ったら、読み書きそろばんができる程度ではいけません。市民の暮らしを豊かにするためには勉強が必要不可欠で、読み書きそろばんどころか、かなり高度な知識とオペレーションのスキルが求められます。立花孝志代表が市議時代、区議時代にどれだけ仕事をしてこなかったのかを示す発言ではありますが、どれだけ地方議員の仕事をナメているのでしょうか。こんな奴に賛同しているバカを議員にさせたところで、街を良くすることはできません。

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だから皆さん、絶対に忘れてはいけません。こんな奴を「天才、天才」と持ち上げているバカの存在を。立花孝志代表を持ち上げているのは誰なのかと言ったら、まさに今、ホワイトボードの「天才」を指してカメラ目線を決めている嘘つきおじさん、「イソップ上杉」です。バッチリといろんな現場に復帰できないレベルの黒歴史を全世界に公開しながら、自分をジャーナリストだとおっしゃっています。個人的には、こんだけ嘘をついてしまう人間がジャーナリストであることより「僧侶」であることに面白さを感じてしまうのですが、さては何か悪い守護霊がついているのでしょうか。成仏してもらいたいです。ポクポクポクポク・・・。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

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立花孝志代表は、みんなの前で話をするのが好きで好きでたまりません。だから、議員の仕事は嫌いだけど、こうして選挙に立候補して、いろんな人の前に立つのは大好きなのです。当然、記者会見も大好きです。他人が公職選挙法に違反していることには超絶うるさいのに、自分が公職選挙法を違反することには超絶甘い。この参院補選では、とうとう20時を過ぎてもマイクを握り続け、「マスコミは立花孝志が公選法違反をしていると書けばいい」などと勝手なことをホザいていました。なぜ、立花孝志代表が公選法に違反してもマスコミが取り上げないのかって、選挙を話題にしたくないのではなく、立花孝志代表にニュースバリューがないからです。ただの変態オジサンを記事にする価値がないのです。もうすぐ数字として表れますが、今回の参院補選、立花孝志代表に投票する人は、めちゃくちゃ少ないことでしょう。下手すると供託金を没収されるレベルで、激戦だった参院選の佐藤恵理子さんの得票数さえ下回る可能性があります。供託金を没収される可能性すらあります。理由は簡単で、かなりのN国信者が党員同士の「内ゲバ」にドン引いており、いじめられっ子同士の内ゲバほど見ていられないものはないからです。どうせ北朝鮮のような独裁政党なのだから、党首である立花孝志代表の鶴の一声で解決する問題なのに、「放置」を決めるアホ加減。事の重大さに気づいていないのです。N国信者なんて日頃から世の中で迫害されて生きている存在なのに、N国党内でも迫害されるんだということを知ったら、ここがユートピアではないことを悟ってしまうのです。まさに今、N国党の支持率は急落しており、とうとう読売新聞の世論調査ではN国党の支持者は1人もいないというデータになってしまいました。天才です。

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