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【選挙ウォッチャー】 柏市議選「農業党」の渡辺晋宏は、ステルスN国党。

 7月30日告示、8月6日投票で、千葉県の柏市議選が行われます。
 ここには「農業党」という名前で、実質的な「政治家女子48党(旧・NHKから国民を守る党)」の渡辺晋宏が立候補してきますが、彼らは「反社会的カルト集団」で、税金を蝕むだけの存在です。

 前回の柏市議選は、2019年の参院選の直後だったこともあり、当時は立花孝志が当選し、勢いに乗っていたため、副党首だった大橋昌信が当選してしまいました。
 しかし、大橋昌信がこの4年間で立った一般質問は、たったの1回。しかも、このコロナ禍では「血液中の新型コロナウイルスを死滅させる」と言い出し、亜塩素酸ナトリウム水溶液、いわゆるキッチンハイターを飲むというイカれた健康法をYouTubeで紹介。マネをしたオバサンが深夜救急に駆け込むという事案が発生しました。同じ動画を出した宇都宮市議の遠藤信一(N国党)は議会で懲罰にかけられ、議会での陳謝を命じられましたが、やる気のない柏市は、まったくお咎めなし。今日の今日までろくすっぽ仕事をしないまま、皆さんの税金でメシを食い続け、高額の報酬を受け取るだけになっていました。
 幸いにも、大橋昌信は2022年の参院選に「ガーシー」こと東谷義和を擁立することをめぐり、尊師・立花孝志と対立。NHK原理主義の大橋昌信は、票のために海外逃亡中の詐欺師を擁立することに反対し、尊師の逆鱗に触れたために追放され、旧NHK党の看板なくして当選は難しく、今年は不出馬となっています。
 しかし、柏市議選は大橋昌信が当選している実績があり、2022年の参院選では比例区で「NHK党」に4294票が入り、社民党より多くの票を獲得しています。ゆえに、柏市議選に当選できる可能性は極めて高いということで、渡辺晋宏が「農業党」というパッケージで立候補しています。


■ 旧N国党がステルスで立候補する意味

「農業党」というパッケージで立候補している渡辺晋宏

 渡辺晋宏が「農業党」を立ち上げて立候補する理由は、もともと「堀江政経塾」の塾生であり、立花孝志が提唱していた「諸派党構想」に、自分の農業政策を訴えたいために「農業党」として参加したというのが表向きな理由です。
 しかし、立花孝志の「諸派党構想」は2021年に本格化したもので、渡辺晋宏は2020年6月の野田市議補選に「ホリエモン新党」として参加をしています。この頃はまだ「農業党」すらなかったはずで、実際は「当選することで、尊師・立花孝志や堀江貴文に貢献したい」という気持ちだと見ています。つまり、カルトです。
 実は、渡辺晋宏が立候補した選挙は、すべてチェックされており、2020年6月に「ホリエモン新党」から立候補した野田市議補選に始まり、全部で4回にわたって立候補しています。

 それまでの主戦場だった「野田市」を捨て、このたび、チャンスが広がっている「柏市」に引っ越し、ステルスN国党の作戦で立候補しています。今回は「N国党」「N」の字も出さずに、あくまで「農業党」というローカル政治団体を装って立候補していますが、これこそがN国党の作戦です。

 2023年の統一地方選では、「NHK党」「政治家女子48党」は大惨敗となり、参政党が100人を当選させる中、彼らはたったの4人しか当選できませんでした。そして、そのうちの1人である荒川区の現職・夏目亜季は「次世代あらかわ」というローカル政党を装って当選。
 これに倣って、その1ヶ月後の足立区議選では、井前聖良が次々点で落選するも惜しい戦いを繰り広げ、今年7月の厚木市議選では岩崎一弥が当選を果たしてしまいました。
 これらのレポートでも分析していますが、今も「NHK党」の熱心な支持者たちは存在し、この人たちは「農業党」に名前が変わっていても投票します。そして、無党派層は「農業党=NHK党」であることを知らず、若さに共感したり、駅前で活動している様子を見て「頑張っている」と感じたりすると、間違えて投票してしまいます。党名が「NHK党」「政治家女子48党」のままだと、無党派層が投票してくれなくなるので、支持者たちの基礎的な票をそのままに、事情をよく知らない情弱の無党派層から票を取ってくる作戦が、この「ステルスN国党作戦」なのです。


■ 餃子屋潰し・齊藤健一郎の最低な応援演説

トンチンカンな応援演説をかましていた餃子屋潰しの齊藤健一郎

 ステルスN国党「農業党」から立候補した渡辺晋宏の応援演説には、「政治家女子48党」の自称・党首である齊藤健一郎が応援に駆け付け、「ホリエモン新党」の時代から渡辺晋宏を支えてきたというエピソードを紹介していました。
 しかし、齊藤健一郎の人間性は「極限のクソ」です。
 最も有名なエピソードは、一生懸命頑張っている尾道の餃子屋さんを齊藤健一郎がノーマスクで突撃。マスクの着用を求められると、これに激高した堀江貴文が350万人強のTwitterのフォロワーに向かって犬笛を吹くと、たくさんのバカが反応。結果として、餃子屋さんに大量の嫌がらせ攻撃が実行され、餃子屋が閉店に追い込まれたという騒動です。この張本人こそ齊藤健一郎であり、まさに「N国党に最もふさわしい人格」です。
 今回、皆さんにご覧いただきたいのは、齊藤健一郎の応援演説です。記録用に残していたツイキャスの動画がありましたので、YouTube向けに編集をしておきました。どうせ齊藤健一郎らは「切り抜きだ!」と騒ぐかもしれませんが、問題発言の部分はノーカットです。

「ただ、今、どの市を見ても、なかなか隣の市がライバルだと思ってる市議会議員さん、本当にいません。隣の市は潰れてもいいんです、極論。柏市のためであれば。そのぐらいの気概を持って戦えるかどうか、これが政治家の仕事なんです。この渡辺晋宏、ずっと堀江政経塾で勉強し続けて、NHK党立花孝志のもとで勉強し続けて、いろいろなことを学んで、戦うことを覚えて、この柏市議会選挙に挑んでおります。戦えない市議会議員さん、いりません。どの人が戦うつもりがあって、戦うつもりがないのか。もう一度言います。その基準は選挙ドットコム見てください。選挙ドットコム、たった1時間あれば、いろんな情報入れられる。それにも入れてないような市議会議員がおったら、それは絶対に通してはいけません」

 こいつはマジで、一体、何を言っているんでしょうか?
 齊藤健一郎は、「ガーシー」こと東谷義和の後釜となった現職の参議院議員です。当然、国会議員なので「国」という単位で政治を考えなければならないわけですが、柏市議選の応援に馳せ参じ、何を言い出すかと思えば「隣の市は潰れてもいい、柏市のためであれば」です。いいわけねぇだろ!
 自分たちが発展するためなら、隣に住んでいる人たちがどうなっても良いという考え方で、果たして、本当に自分たちの街を発展させられると思っているのでしょうか。堀江貴文に学び、立花孝志に学んでいるバカは、本気でそれぐらいのことを考えているかもしれませんが、近隣の自治体と連携や協力をしながら、「ともに発展していく」というのが「政治」です。日頃から自己中心的な物の考えしかできていないから、いざ応援演説をした時に、こんなクソ発言をかましてしまうのではないでしょうか。

言葉の一つ一つが無責任で軽い齊藤健一郎(自称・政治家女子48党党首)

 ちなみに、齊藤健一郎のネットやデジタルの知識は極めて浅く、これからの時代はネットを使いこなさないといけないんだから「選挙ドットコム」を使っていない候補には「絶対に投票してはいけない」と述べています。
 それ以前に、オマエらのような「反社会的カルト集団」に投票するべきではないと思いますが、基本的に「選挙」というのは、ネットを駆使して戦わなければならないというわけではありません。例えば、市議選のようなエリアの小さな選挙では、ネットを使った選挙よりも「地上戦」と言われるリアルに人と接するドブ板選挙の方が有効です。もちろん、ネットも使いこなして「地上戦」「空中戦」を両方とも制するようなやり方をすれば、より多くの票を獲得できるという理屈にはなりますが、「選挙ドットコム」というのは、Twitter、Facebook、Instagram、TikTok、YouTube、note、ブログ、公式サイトなど、数々のチャンネルの中の1つに過ぎず、ましてや機能を十分に使うのは「有料」です。
 例えば、渡辺晋宏のTwitterのフォロワー数は1264人。Instagramのフォロワーが319人。このように発信力がない人は、少しでも空中戦を有利に進めるために「選挙ドットコム」の有料プランを活用し、少しでも発信力を得ようとするのは分かりますが、地元に十分な支持者がいたり、組織がバックについていたり、はたまた、自分で十分な発信力を持っている人は、わざわざ「選挙ドットコム」を活用する必要はありません。
 単純な話、使うか使わないかは、それぞれの選択であり、「時代に取り残されているから選挙ドットコムを使っていない」というわけではないということです。しかし、自分こそ堀江貴文の運転手だったことから、ネットには強いと思い込み、トンチンカンな解説をかまし、多くの人から「何言ってるんだ、こいつ?」と失笑モノです。ただ、これさえバカだと思えない極限の知能を持ったアホのN国信者だけが、こんな演説にも「さすが堀江政経塾で学んだだけのことはある!」となっており、そういう人が50人に1人ぐらいはいるために、渡辺晋宏は当選の可能性があります。

 我々は4年前の柏市議選で学んだはずです。
 旧NHKから国民を守る党は、反社会的カルト集団であり、もう二度とこいつらに投票してはいけないのです。しかし、2022年の参院選の全国比例では4294票が「NHK党」に入っています。これは、世界ではトレンドになっている「社会民主主義」を掲げる「社民党」より多くの票を得ている計算になります。
 しかも、このうちの1079票は、汚い字で「ガーツー」と書いて帰ってきてしまった人たちです。物の善悪の判断がつかず、海外逃亡中の詐欺師に期待して投票してしまう人たちが1000人以上いる現実。こうしたことを考えると、柏市は渡辺晋宏が当選してしまう可能性が高く、焼け石に水かもしれませんが、皆さんにはくれぐれも慎重に投票してほしいと心から願うばかりです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

立花孝志の元カノにして、党のお金を管理している金庫番の粟飯原美佳

 反社会的カルト集団「政治家女子48党」の政治資金は、非常におかしなことになっており、公開されている情報を分析するだけでも、不可解な話がたくさん出てきます。
 そんな中、尊師・立花孝志は「8月中に緊急記者会見をすることになるかもしれない」と述べており、「Xデー」が近いことをYouTubeでも匂わせています。こうなってくると、立花孝志の元カノにして、党の金庫番である粟飯原美佳がどこまで責任を取らされるのかという点にも注目です。
 現在、「政治家女子48党」は、10億円以上の借金を返済できず、その借金を大津綾香に背負わせようとして失敗し、このたびの党首争いの内ゲバに発展していますが、「どうしてお金がなくなってしまったのか」については、「立花孝志の女に使われている」という側面を無視できません。

渡辺晋宏の出陣式には、政治家への再就職を目指すN国信者の男たちが集まっていた

 先日の厚木市議選で「ステルスN国党作戦」が成功して以来、N国信者たちは息を吹き返し、うだつの上がらない人生から一転、年収1000万円近い市議として4年間過ごせるチャンスを得られるかもしれないと、この柏市議選を手伝い、自分たちの夢を重ねようとしています。
 直近では、秦野市議選や天童市議選、海老名市議選などに「ステルスN国党作戦」で候補者が出てくる予定で、サエない男たちは選挙に、サエない女たちは「立花孝志から寵愛を受けること」を目指し、税金を貪ろうとしています。
 これまで社会にかけてきた数々の迷惑についても、「有権者が判断することだから、当選すれば、そのように評価されたということ」と言い切る渡辺晋宏をはじめ、N国信者たち。市民はとことんナメられていますが、それは投票する人がいるからだということを、我々は肝に銘じなければならないのではないでしょうか。ステルスN国党に投票してはいけません!

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