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【選挙ウォッチャー】 伊豆市議選2020・分析レポート。

10月11日告示、10月18日投開票で、伊豆市議選が行われました。かつては箱根や熱海と並ぶ一大観光地だったと思うのですが、交通の便があまり良いわけではなく、行くなら車より電車の方が便利なんですが、新型コロナウイルスの影響で、高齢の旅行者たちが移動を控えるようになってしまったため、伊豆は大打撃を受けています。これから本格的な冬の到来で、新型コロナウイルスの新規観戦者数はまだまだ増えるはずで、ワクチンの開発が急いで進められているとはいえ、あと半年ぐらいは厳しい状態は続きそうです。伊豆の経済をどうするのか。とてつもなく大きな仕事が待ち構えているわけですが、果たして、この人たちに伊豆の経済を再生するための画期的なプランが考えられるでしょうか。

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伊豆市の定数は16ですが、今回は18人しか立候補しませんでした。つまり、この中から落選するのはたったの2人ということになります。こうなってしまうと、昔から議員をやっている人が惰性でダラダラと議員をすることになり、伊豆のピンチを救う画期的なアイディアが提案されることもないまま、いつまでもプレミアム商品券みたいなウンコ政策を出し続けることになります。今回の伊豆市議選は、とても大切なターニングポイントだったはずなのです。


■ コロナ禍の温泉事情について

帝国データバンクによる、いわゆる「コロナ倒産」をしている業種のランキングでは、1位が飲食店、2位がホテル・旅館、3位がアパレル小売店となっています。飲食店が潰れてしまうのは「コロナ前から経営が厳しかったのと違いますのん?」という話もありますが、ホテルや旅館が大打撃を受けるのはコロナが決定打になってしまったイメージがつきます。2月末から10月中旬までに倒産した件数で言うと、以下の通りです。

1位:飲食店(86件)
2位:ホテル・旅館(59件)
3位:アパレル小売店(43件)

数字の面から見ても、ホテルや旅館がかなり厳しいことになっていることがわかります。この数字を見れば、自民党がどうにか「GoToトラベル」だけはやり続けたいと思ってしまうのも理解できるのですが、それでも倒産が相次いでいるのですから、作戦を考え直さなければなりません。やはりPCR検査をガンガンに増やし、陰性が確認されて初めて旅行ができるようになるのが一番良かったのではないかと思います。「GoToトラベル」を利用する条件が検査をすることだったら喜んで検査をやりに行くと思いますし、「GoToトラベル」が感染を拡大させているという批判を受けることもなかったでしょう。とにかく検査をすることでしか感染を防ぐ方法はなく、アクセルとブレーキを両方踏むという頭の悪い運転の仕方ではなく、青信号でアクセル、赤信号でブレーキという当たり前の運転ができたのではないでしょうか。あと1年は厳しい状態が続くと考えられるため、今から取り組むんだとしても遅くありません。国内メーカーにPCR検査の機械を開発してもらって、その企業がコロナで儲かったとしても、高付加価値の日本製精密機器を海外に販売して輸出を増やす戦略を取るなら意味があります。ちなみに、お客さんにPCR検査を義務付けるのであれば、ホテルや旅館の従業員にも義務付けなければならないため、1週間に1回程度の定期検査が必要になることでしょう。こうなると、伊豆市が最も安全な街ということになり、みんなも安心して暮らせるようになります。それでもマスクの着用や手洗い・アルコール消毒の徹底を怠るわけにはいかないのですが、全員がPCR検査をしているのなら、安心して外食することだってできるようになると思うのです。これまで日本政府が検査を増やすこともしなければ、病院のベッドを増やすこともしなかったために、この第3波が乗り切れないかもしれない危機的な状況になっているということは書いておかなければなりません。菅義偉総理大臣だけでなく、前任の安倍晋三さんも悪いのですが、戦略を間違えた政治家たちの罪は重く、今すぐにでも修正するべきだと思います。


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