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【選挙ウォッチャー】 統一地方選2023・NHK党が壊滅した日。

 4月23日投票の統一地方選で、尊師・立花孝志が築いたブランド「NHK党」「政治家女子48党」は、壊滅的な結果になりました。82人を擁立しながら4人しか当選できず、東京23区で当選できたのは「政治家女子48党」の色を限りなく消して戦う「ステルス作戦」を展開した荒川区の夏目亜季だけ。
 下馬評では苦しい戦いが予想されていた「れいわ新選組」が公認39人を当選させ、「参政党」が93人を当選させていることからしても、「NHK党」のオワコンぶりは定量的なデータとして示されています。


■ 「大津の乱」で洗脳が解けたN国信者たち

「政治家女子48党」のお金の流れを「第三者委員会」で検証すると発表した大津綾香党首

 返済不能に陥った10億円の借金を、新党首の大津綾香さんに背負わせて自分はトンズラをこく。世の中にはいろんな「クズ人間」がいますが、これほどのクズっぷりを見せる男は滅多にいるものではない。だから、それまで熱心に尊師・立花孝志を崇めてきたN国信者たちの洗脳が解け、支持者たちの一部は離れるだけでなく、「アンチ立花」になりました。
 もともと「立花孝志の喜び組」と揶揄される「政治家女子48党」は、尊師・立花孝志に気に入られると100万円をもらえるシステムで、「選挙を戦うためのお金がなくて困ってるんですぅ、そ・ん・しぃ~!」と言うだけで、チャリーン☆彡です。これほどチョロい奴を見たことがありません。
 これらのお金は立花孝志のポケットマネーから出されているというテイになっていますが、かねてから指摘している通り、立花孝志のお金は、個人と会社と党のお金がチャンポンされており、「暇アノン」の皆さんが声高に叫ぶ若年女性支援事業どころではない、本当の意味での「公金チューチュースキーム」を展開しているのが「政治家女子48党」です。詳しいことは、こちらの本にすべてまとめてあります。

 なので、いきなり10億円の借金を背負わされた大津綾香党首が覚醒してしまい、「大津の乱」が起こったことで、尊師・立花孝志率いる「政治家女子48党」「NHK党」に強烈な向かい風が吹くようになりました。
 これでも尊師は「追い風が吹いている」と表現していたのですが、実際には傘が逆さまになるレベルの逆風が吹いており、安めのヅラなら簡単に吹き飛ぶレベルだったのではないかと思います。


■ なぜ「N党」と「政女党」を出したのか

 どこに行っても、だいたい質問されるのが、「どうして立花さんは、同じ選挙区にNHK党と政治家女子48党の候補をダブルで出したのか」という話です。素人目に見ても、各選挙区1人に絞った方が当選する確率が高そうなのに、どうして「NHK党」「政治家女子48党」で2人も擁立してしまったのか。
 答えは「バカだから」の一言なんですが、一応、これまでの流れを説明すると、立花孝志はある時、「アイドルと政治家の融合」というコンセプトを思いつき、我ながら「めっちゃナイスアイディアや!」となります。
 もともと選挙に「若くて可愛い女性」が立候補することは少ないため、ちょっとでも若くて可愛い女性が立候補すると、めっちゃ票が取れることがあります。そこに来て、AKB48を応援しているアイドルオタクのオジサンたちが、推しメンをセンターにするために同じCDをアホみたいに何百枚も買うということは、推しメンを議員にするために、同じCDを何百枚も買う感覚で熱心に選挙を手伝い、いろんな所から1票ずつ集めて、本当に議員を生み出してくれるのではないか。
 そう考えた時に、「NHK党」に投票するのは「NHKをぶっ壊す!」と思っている人。「政治家女子48党」に投票するのは、アイドルに萌え萌えしてしまうオジサンたち。2つの政党のターゲットは、あんまりカブっていないのではないかという計算になっていました。

「NHK党は30人ぐらいを当選させられる」と豪語していた尊師・立花孝志

 ところが、実際の有権者の受け止めは「政治家女子48党=NHK党」になっていて、両方とも同じものとして認識していました。なので、実際には思いっきりカニバリズム(共食い)を起こしており、より当選の確率を減らしてしまったといえるわけです。
 もっと言うと、もともと「政治家女子48党」「政治家女子23」と言う名前でした。東京23区にアイドル議員を生み出すことをコンセプトにしていましたが、実際には、NHK党に騙される情弱の女は都内だけでなく全国にたくさんいたことから、その枠を東京23区から全国に拡大。その流れの中で、東京23区の選挙は定数が多く、これまで23区中20区で議員を生み出した実績があることから、何も考えずに当選確率の高そうな選挙区に配置していった結果、ほとんどのエリアで2人を擁立することになってしまいました。
 普通の政党なら、現職の議員が「うちの選挙区を2人にするのは勘弁してください!」と抗議をして、1人になるように調整されたりしますが、「NHK党」「政治家女子48党」は、尊師・立花孝志の独裁政党のため、尊師に歯向かう人間は抹殺され、時には中央区議(今回で落選)の二瓶文徳のように脅迫をされてしまうため、誰一人として物を申せず、全員落選という悲惨な結果になったというわけです。

当選したNHK党員の夏目亜季は、自らが「政治家女子48党」でもあるため、単独での立候補

 今回の大量落選で「NHK党」の資金繰りは、とてつもなく悪化してしまったと考えられます。というのも、4年前にお金がなくなった時には、当選した地方議員から130万円のお布施をさせることで資金調達をできたのですが、今年はたったの4人しか当選できなかったので、また同じ金額を集めたとしても、わずか520万円。尊師・立花孝志は、顧問司法書士の加陽麻里布に毎月200万円のお手当を払う約束になっており、借金は踏み倒したとしても、これだけは絶対に払わなければならない運命にあります。
 ましてや「政治家女子48党」の推しメン・古谷真李奈をはじめ、政治家女子48党から立候補する女性たちに巨額のマネーを注入していたので、推しメンにお金を払って、加陽麻里布様にお金を払わないなんてことがあって良いはずがありません。いよいよ本格的に資金が枯渇している中で、「ちだい君の取材費、払ったろか!」なんて言っている場合じゃありません。いよいよ尊師・立花孝志は本格的に追い詰められています。


■ このタイミングで堀江貴文が始動

このタイミングで堀江貴文が齊藤健一郎とともに活動を本格化してきた(引用元リンク

 尊師・立花孝志が急速に力を失う中、このタイミングで急に表に出てきた男がいます。それが「ホリエモン」こと堀江貴文です。4月23日の統一地方選で壊滅状態になった翌日、参議院議員・齊藤健一郎の秘書というポジションで、いきなり経済産業省や環境省とのレクに参加。
 党内のゴタゴタと壊滅的な選挙の結果を受け、右にも左にも首が回らなくなっている立花孝志の横で、突如として、政策のド真ん中に足を入れ、自ら官僚との話を聞きだそうと堀江貴文が動き出したのです。

 実は、この動きさえも1年以上前に発売された「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」の中で、しっかりと予言されています。さすがに東谷義和の出現までは予言できていないのですが、それでも斜陽になっていくNHK党(旧・NHKから国民を守る党)が、どのような道筋を辿ることになりそうなのかは、すべて予言のように書かれており、ここまでのところピッタリと当たっています。
 最終的に「政治家女子48党」が財政破綻し、仮に党がなくなってしまったとしても、齊藤健一郎が議員であり続ける限り、向こう5年間、堀江貴文は齊藤健一郎を通して、直接的に政治にコミットできることになり、小さな竹中平蔵のようなポジションで、今まで以上に中に入っていこうとするのではないかと考えられるのです。


■ 5月21日の足立区議選はステルス作戦

夏目亜季のステルス作戦成功を受け、政治家女子48党を隠すことを宣言(引用元リンク

 今回、東京23区で唯一の当選者となった「政治家女子48党」の夏目亜季が、「政治家女子48党」であることを隠し、「次世代あらかわ」として立候補し、ステルス作戦で当選したことを受け、5月21日投票の足立区議選に立候補予定の「井前せいら」が、「政治家女子48党」ではなく「次世代あだち」で立候補することを表明しました。
 もはや「政治家女子48党」などという看板を掲げたところでマイナスにしかならないことは、統一地方選の大惨敗ぶりを見れば明らかで、生き残りをかけて戦うのであれば、党名を隠して立候補する方が良いことには違いありませんが、これは「有権者を騙すこと」でもあります。本当は「政治家女子48党」という反社会的カルト集団の一員なのに、まるでローカル政党を立ち上げて頑張っている女性であるかのように演出する。ポスターや選挙公報を見ても、彼女がカルトであることを知ることができず、駅頭で見かけて頑張っていそうだからと投票してしまう情弱がたくさんいると、それなりに票を取ってしまう可能性があるというわけです。

 実は、4年前の足立区議選では、現・NHK党の顧問司法書士の加陽麻里布が立候補し、カプセルホテルを住所として登録して、5548票も獲得してしまいました。最初から住んでいないことが明らかなので、すべてが無効票となり、一人だけ「0票」という扱いになり、その後、趣味が裁判の立花孝志が足立区の選挙管理委員会を相手取って裁判を起こし、最高裁まで争ってしまったので、これまた足立区民の血税が数百万円単位で無駄に使われることになりましたが、立花孝志らの主張は認められるどころか、法律が厳しく改められ、嘘の住所であることを知りながら虚偽の宣誓を行った者は「虚偽宣誓罪」の適用対象となり、30万円以下の罰金と、刑が確定した場合は5年間は公民権が停止されることになりました。
 住所などを偽る奴がいるのは困るとはいえ、公民権を停止させられるようになってしまったのは加陽麻里布らのせいで、存在自体が害悪であるということがよくわかるのではないでしょうか。何でも罰があれば良いというものではありません。
 しかし、当時から僕が何度も何度も警鐘を鳴らしていたのに、4年前はNHKから国民を守る党に強烈な追い風が吹いており、弱小ライターである僕の声など全然届かず、これがその後の参院選での1議席獲得につながるのですが、情弱が騙されに騙され、5548票が無駄になってしまいました。
 僕が「選挙ウォッチャー」という活動をしている理由は、どこか特定の政党に投票してほしいわけでも、どこか特定の候補に投票してほしいわけでもなく、マジで「クソだけには投票しないでほしい」という気持ちです。選択肢はきっと多いはずなので、誰に投票してくれても良いのですが、クソにだけは投票しないでほしい。クソが議員になってしまうと、クソによって政治がかき乱され、必ず僕たちの生活に悪影響を及ぼすからです。今の日本が著しく衰退しているのは、多くの人が政治に無関心となり、知らず知らずのうちにクソに投票しているからで、とにかくクソにさえ投票しなかったら何とかなります。「投票率を上げよう」という動きがありますが、ただ投票率を上げるだけではダメで、「ちゃんと考えて投票すること」が何より大事なのです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 4月23日にお届けした武蔵小山駅前での珍獣博覧会の記事が恥ずかしながら大バズりしてしまい、ネタではない記事を書くハードルが高くなってしまったのですが、僕は割と真剣に「NHK党」が害悪であることを伝えようと思っています。
 この4月からNHKの受信料を支払わないと3倍の料金が請求されるようになってしまいましたが、これこそ「NHK党」の活動の成果であると立花孝志が認めています。アホのN国党員やN国信者らは「自分たちのおかげで集金人が来なくなった」とアピールしていますが、もともと「NHKにお金を払いたくない」というところからスタートしているはずなのに、結果として「3倍の料金を払え」というシステムになっているのは、どう考えてもNHKの利益を3倍に増やすものでしかなく、これではNHKをぶっ壊すどころか、NHKが余計に太るばかりです。僕たちの生活は、アホで無能な「NHK党」のせいで、余計に酷くなっていることに気づいてください。

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