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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#447)。

 これは一つの歴史的な事件だと思います。
 反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」の尊師・立花孝志が、ドワンゴ顧問の川上量生さんと1年ぶりに対談し、最初のパンチでダウン、2発目のパンチで完全にKOとなりました。
 対談する前は、あれだけ威勢良く「口喧嘩は日本一強い」とまで自称していたのに、さらには「今度は手加減をしない」とまで豪語していたのに、なんなら口下手な方である川上量生さんにコールド負け。質問にまともに答えられず、「顔が気持ち悪いから答えられない」という小学生のケンカ以下の理由で、とうとう対談から逃げ出しました。僕の時は「アホがうつる」でしたが、結局、立花孝志は都合の悪いことには一切答えられないホラッチョのオジサンなのです。


■ 川上量生さんとの対談で見えたこと

川上量生さんに詰められて「ぐぬぬ顔」を見せるアホの尊師・立花孝志(引用元リンク

 今から1年前、尊師・立花孝志と対談し、ギャラリーが「さすたち!」のアホのN国信者ばっかりだったために、話の内容的におかしなところはまったくなかったのに、ただの「勢い」だけで、謎の敗北感を味わうことになった川上量生さん。
 あの時に勝ったつもりだった立花孝志が、批判を続ける川上量生さんに対し、「また対談でやってやんよ!」をかまし、これを川上量生さんが受けることになったことで、約1年ぶりに対談することになり、結果、3億5000万円の借金の話や8000万円の詐欺既遂事件について質問され、都合が悪かった立花孝志は対談から逃げ出しました。
 しまいには、川上量生さんの「顔が気持ち悪い!」と言って、対談の場から逃げ出しているのですが、本当は顔が気持ち悪いのではなく、「こんな質問をしてくるのが気持ち悪い」だったのではないでしょうか。「都合の悪い質問にも何でも答える」をウリにしていたホラッチョおじさんは、本当はまったく答えずに逃げてしまう、ただの卑怯者でした。
 いろいろとツッコミどころはたくさんあるのですが、立花孝志の説明がホラッチョすぎるので、まずは重要なところだけ解説したいと思います。


■ 「借用書は存在しない」を自分からゲロる

 今回の対談における最大の収穫は、党から立花孝志にお金を貸し付けるにあたり、「借用書が存在しない」という事実を、立花孝志が自分でゲロったことにあると思います。

 尊師・立花孝志は、今になって、東谷義和に2億円、2019年の参院選の時に個人にお金を貸してくれた人に1億円程度を返済するために、個人でお金を借りたことにしているので、「これは組織対策費だ!」と言い出していますが、今さらそんな理屈が通るはずはありません。
 言うまでもありませんが、立花孝志は政治資金収支報告書に「貸付金」として記載しています。政治資金収支報告書には「組織対策費」という項目が存在するのに、立花孝志はわざわざ「貸付金」として記載したわけで、今さら「貸付金」とされていたものが、「実は組織対策費でした」となれば、立花孝志がお金を支払った先の扱いが変わってきます。
 だいたいからして、立花孝志は東谷義和に2億円を払ったことになっていますが、本当に2億円払ったのかどうかは非常に怪しいです。なにしろ、東谷義和にお金が支払われた証拠はどこにもなく、立花孝志が2億円払った証拠を出したこともありません。立花孝志が口で言っているだけで、物的証拠が示されたことは一度もないのです。そんな状態で「貸付」ではなく「組織対策費」だったと主張しても、「そうですか」になるはずがありません。
 もし東谷義和に払った2億円が「立花孝志個人からの借金」ではなく、政党からの「組織対策費」だったのだとすれば、東谷義和の2億円は収入だったことになり、急に納税の義務が発生します。
 そして、何より問題なのは、「借用書が存在しない」ということです。
 お金の貸し借りをする時には必要不可欠とも言える「借用書」が存在していないということは、これが仮に「組織対策費」だったとしても領収書が存在している可能性は低いと思います。つまり、立花孝志が何にお金を使ったのかということを、立花孝志自身が説明できないと思われ、破産管財人がこれを「組織対策費だった」と認めれば、今度は破産管財人に損害賠償を求める動きが発生する可能性があります。回収できるはずのお金を回収しなければ、今度は破産管財人が責任を追及されるからです。破産管財人が、立花孝志のつまらないホラッチョに力を貸して損をするようなことがあっては困りますので、さすがに認めることはないと考えられることから、立花孝志が引き続き追及される立場であることに変わりはありません。
 立花孝志は、ワンチャン、破産管財人が「組織対策費だった」と認めてくれる可能性があると考えているようですが、個人的には、こればっかりは通用しないのではないかと考えています。立花孝志を刑事的に追及することは守備範囲外としてやらない可能性がありますが、自分の責任になりかねないリスクを立花孝志と一緒になって背負うことはないと思うので。


■ 立花孝志は「刑事訴追の恐れがある」とゲロった

 どうしても3億5000万円の話はしたくないということで、最近どこかで覚えた「バカは論破できない」を印籠のようにかざしていた尊師・立花孝志。僕に「アホがうつる!」と言いながら、僕のカメラに映っていたのと同じように、「バカは論破できない」は単なる自己紹介でした。
 ゴネにゴネまくって、「じゃあ、他の話にしましょう」を引き出すことに成功したものの、次の質問で川上量生さんが「8000万円はどうなっているのか?」と詐欺既遂疑惑について触れたため、また発狂して、今度は「刑事訴追の恐れがあるから答えない」と言い出しました。
 これは非常に重要な発言です。
 おそらく立花孝志は「森友学園問題」で、この「刑事訴追」という言葉を覚えたと思いますが、国会の証人喚問などでは、その証言によって、自分が刑事的に不利益を受ける可能性がある場合には答えなくてもいいことになっています。
 ただ、今回の対談は証人喚問ではないので、「とっとと答えろや!」でおしまいです。それなのに、立花孝志が「刑事訴追の恐れがある」と言及したということは、本人が刑事的に問われる可能性があることを自覚しているという証拠になります。
 簡単に言えば、この話は「詐欺」にあたり、刑事的に問われる可能性があることを、立花孝志自身が自覚し、この質問には答えられないとなっているということです。とっととブタ箱に入る以外の選択肢がありません。


■ 「政党助成法第4条」は国に対する運用の話

 尊師・立花孝志は、政党助成金を自由に使うことができる根拠として「政党助成法第4条」を上げていますが、これは裁判に負けまくりの「自称・法律のプロ」である立花孝志が、トンチンカンな独自解釈をして、「政党は自由にお金を使えるんだー!」になっているだけです。
 まずは、立花孝志が法的根拠としている政党助成法第4条とやらを見てみることにしましょう。

(この法律の運用等)
第四条 国は、政党の政治活動の自由を尊重し、政党交付金の交付に当たっては、条件を付し、又はその使途について制限してはならない。
2 政党は、政党交付金が国民から徴収された税金その他の貴重な財源で賄われるものであることに特に留意し、その責任を自覚し、その組織及び運営については民主的かつ公正なものとするとともに、国民の信頼にもとることのないように、政党交付金を適切に使用しなければならない。

 今回の対談の中でも少しだけ出てきますが、政党助成法の第4条は、国に対して、政党助成金を交付するにあたって、その使途に制限をかけてはいけないという話であって、「国は」という主語になっていることからも分かるように、対象者は「政党」ではなく「国」です。
 この条文で言いたいことは何かと言えば、毎年の政党助成金を各政党に配るにあたり、国が「今年はこれに使いなさい」とか「これに使ってはいけません」みたいなことを言ってはいけないとなっているだけで、「衆院選に使ってはいけない」みたいなルールを設けてはいけないという話です。
 むしろ、「政党は」という主語になっている4条の2を見てもらいたいのですが、立花孝志は政党助成金を国民の血税であることを自覚し、民主的かつ公正なものに使わないといけないので、立花孝志の個人的な借金の返済なんぞに使っている場合ではないのです。
 そして、当たり前ですが、政党助成金に「横領」「窃盗」があってはいけません。
 尊師・立花孝志の理屈では「自由に使っていいって書いてあるから、このお金を何に使っても自由なんだ!」ですが、何に使うかが問われていないだけで、窃盗や横領をしても良いということにはなりません。
 立花孝志は対談の中で、「ソープランド代に使ってもいいんや!」などとホザいていましたが、もしソープランドに関する何かしらの政策のために調査が必要で、御入浴料を払うというのなら、それでも「カフェに行って話を聞け!」とはなるものの、まだ少しぐらいは筋が通るかもしれません。ところが、党のお金を私的に流用し、ソープランドに行きまくっているなら、それは「背任」「横領」であって、大谷翔平選手の通訳が銀行のお金の管理を任せられているからって、「ギャンブルに使ってもええんや!」にならないのと同じです。もはや政党助成法の話ではありません。
 既に大津綾香党首が指摘していますが、「政党交付金の交付を受ける政党等に対する法人格の付与に関する法律」の第9条の4には、以下のように書かれています。

(利益相反行為)
第九条の四 法人である政党等と代表権を有する者との利益が相反する事項については、代表権を有する者は、代表権を有しない。この場合においては、党則等の定めるところにより、特別代理人を選任しなければならない。

 尊師・立花孝志は、「政党助成金は自由に使えるお金なので、何に使っても制限なんかない!」と言っていますが、政党助成金を受け取るにあたっては、「政党」という法人に「利益相反行為は禁止」と書かれており、その際には「特別代理人」を選任しなければならないと書かれています。
 自分から対談の場を設けておいて、聞かれてもいないのに、自分から「借用書もない」とゲロってしまう「ミスター・ゲロ」の立花孝志は、借用書すら用意していないというので、特別代理人を設置していたとは思えず、利益相反による「背任」の疑いは、ますます濃厚になりました。
 その上で、アホのN国信者たちに呼びかけて破産申立をして、その破産申立が立花孝志が首謀していたことを、これまた本人がゲロりましたので、立花孝志は自分で自分の首を絞めています。
 ちなみに、立花孝志は川上量生さんに対し、「法律の専門家ではないから話をするだけ無駄だ」とマウントを取っていましたが、立花孝志こそ「法律の専門家ではない」ので、ただのホラッチョおじさんが中二病をこじらせて法律に詳しい感じを演出しているだけです。
 実際、立花孝志は裁判で負けまくっており、毎度、アホのN国信者たちに自分の賢さを伝えようと、ホワイトボードの前でトンチンカンなアホアホ解説動画をかまし、「さすたち!」をしているだけで、立花孝志が法律音痴のド素人であることは、この対談でも明らかです。こんなものに極限のアホ以外は騙されないのです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

川上量生さんに追及され、見事な「ぐぬぬ顔」を見せる立花孝志(引用元リンク

 今回、川上量生さんとの対談が決まり、尊師・立花孝志があまりにイキっていたものだから、アホのN国信者たちが「かわんご、終わったな!」のテンションだったのですが、わずか2パンチでダウンし、リングからの逃走という醜態を見せつけられ、また「ぐぬぬ」になっていました。
 つい数週間前に、絶対に勝てるとイキっていた代表権争いの裁判で「ぐぬぬ」になって帰ってきたばかりなのに、またニワトリみたいに3歩ぐらい歩いて忘れ、また「ぐぬぬ」なのです。そして、尊師にもN国信者にも「学習能力」というものがないために、またどこかで「ぐぬぬ」になります。
 そろそろ迷惑をかけないためにも自首をして、ブタ箱でマントルより深く反省してもらいたいと思います。

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