見出し画像

【confess】 事務次官のセクハラが、財務省と財務大臣のパワハラに変わった件。

もしも僕が佐藤健だったら、あるいは、もしも僕が菅田将暉だったら、きっと今頃、カフェで茶をしばくだけで女性店員や周囲の女子たちをメロメロにして、いきなり「ずっと好きでした!」とか言われて、そんな女子たちににこやかに手を振り、「ありがとう、僕も好きだよ!」とか言って失神させていたかもしれません。共演する女優やアイドルを片っ端から口説き、多くの男性ファンを悲しみの涙に暮れさせることだって簡単です。でも、僕はきっと前世で犯罪か何かをしたのでしょう。現世ではブサイクに生まれてしまい、人生でモテたことなんて一度もありません。僕は佐藤健じゃないし、菅田将暉じゃないので、街を歩くだけでキャーキャー言われるようなイケメンではない。だから、モテないことを受け入れ、イケメンの100万倍の努力をすることで確かな愛を手に入れるしかないのです。そして、それは僕だけじゃなく、福田淳一事務次官も、米山隆一新潟県知事も同じなのです。


■ 近年稀に見る典型的なセクハラに世間はドン引き

一言に「セクハラ」と言っても、いろいろな種類があります。最近は軽いノリで「彼氏いるの?」と質問することさえ「セクハラ」と言われることがあるので、何がセクハラで何がセクハラじゃないのか分からなくなることもあるのですが、上司が部下の女性のケツを触り出したら明らかにセクハラだし、「この資料を3部ずつコピーを取っておいてくれ。あと、今日のパンティーは何色ですか?」とか言い出したら明らかにセクハラで、こういう「誰の目から見てもアウト」のセクハラに議論の余地はありません。
今回、財務省のトップである福田淳一事務次官は、取材に来た女性記者に「おっぱい触らせて」とか「キスがしたい」とか、どう考えてもセクハラ以外のナニモノでもないという完全アウトなセクハラをぶちかましていました。これをセクハラじゃないと言い張る人間は、これを「言葉遊び」と表現する福田淳一事務次官だけだと思いますが、ここまでわかりやすいセクハラをされると、同じ男でもドン引くレベルなので、世間の女性たちはもっと「キモいんだよ、クソジジィ!」と思っていることでしょう。もはや究極的にキモいことにも何の異議もございません。せっかく東京大学法学部を卒業し、財務省のトップというエリート官僚の中でも特に超スーパーエリートのポジションを手に入れながら、最後は「おっぱい触らせて」のドチャクソ気持ち悪いオジサンとして人々の記憶に刻まれる。一体、どんな数奇な運命なんだと思わずにはいられませんが、福田淳一さんにセクハラを受けた女性は1人ではなく、しかも、数年前から頻繁に受けていたというのですから、自分のポジションのあぐらをかき、日常的に女性記者たちにセクハラをしていた末路でしょう。もはや完全に自業自得なので、福田淳一さんを擁護するつもりは1ミリもないのですが、最近は、こういうセクハラおじさんに女性記者をあててきたマスコミ側にも批判が集まっています。セクハラ野郎だとわかっていながら女性記者に取材させるなんて、それこそセクハラじゃないかと。確かに、その通りです。こんな気持ち悪いオジサンからキモい言葉の嵐を浴びながら取材させられる女性記者たちは生贄でしかなく、こういうセクハラ野郎には毅然とした態度でゴリゴリの男性記者をつけるべきだと思います。しかし、こんなにわかりやすいセクハラ野郎は、きっと男性記者の前では無愛想に何も答えず、女性記者の前だけ饒舌になるタイプなのだと思います。となれば、スクープが欲しい各マスコミとしては女性記者をつけたくなる気持ちは分からなくもありません。しかし、それは「他店より1円でも安く売ります」の店が10軒ぐらい密集して、あそこの店より安く、あそこの店より安くとやっているうちに原価を割って赤字になるパターンです。こんなセクハラ野郎に出血してまでサービスする必要があるのでしょうか。じゃあ、どうすれば良いのかという話になるのですが、日本のトップ官僚が完全にこじらせたセクハラ豚野郎であるということは、広く国民が知るべき「日本の闇」だったわけですから、実は今回、女性記者がやったことは完全にグッジョブだったのではないかと思います。ひっそり何事もなかったかのように男性記者に取材させるより、日本の財務省のトップがクソ野郎だということを世間に知らしめた方が、国民に考える機会を与え、どうすればセクハラがなくなるかを考えるキッカケになると思うのです。なので、日頃から安倍政権を擁護しているアホの文化人がマスコミ批判を繰り出していますが、批判するべきはセクハラ野郎であり、むしろこの問題を明るみに出したというのは正しい判断だったのではないでしょうか。こんなことを繰り返していたら「官僚を萎縮させてしまう」なんてくだらないことを言っているアホの文化人気取りがいますが、「うっかり『おっぱい触らせて』と言ってしまうかもしれない」と心配になる官僚は、むしろ発言しない方がいいと思うので、こんなものは表現の自由でも何でもなく、ごくごく当たり前の社会人としての常識的なマナーなので、萎縮するかどうかを心配する次元の話ではないということを言っておきたいと思います。


■ セクハラ事務次官をかばおうとした麻生財務大臣の無能

そもそも安倍政権には御用ジャーナリストの山口敬之さんが詩織さんをレイプしたにもかかわらず、逮捕目前でもみ消した疑惑が未解決のまま残っているのですが、今回、財務省のトップである福田淳一事務次官が世間をドン引きさせるほどのセクハラを繰り返していたことがわかったのに、麻生太郎財務大臣はギリギリまで辞任させようとしませんでした。それどころか「週刊新潮」にネタを売った女性記者をあぶり出そうと、マスコミ各社に対し、「訴えた女性は財務省の顧問弁護士に申告しないと、このセクハラの事実はなかったと判断します」と言わんばかりの文書を出してきたのです。こんなパワハラがあったでしょうか。セクハラの事実を隠すために、今度はパワハラでねじ伏せる作戦です。そもそも財務省の顧問弁護士は財務省の味方なのですから、こんな人に相談するなんて罠でしかありません。弁護士というのは依頼人が殺人犯であっても弁護するのが仕事なのですから、財務省からお金をもらって雇われている弁護士が被害者側の立場に立つはずがなく、「出てこなければこの話はなかったことにする」なんて脅しでしかありません。こんなことを平然とやってのける財務省と、マスコミから責任を問われても記者たちを小バカにした薄笑いを浮かべるだけの麻生財務大臣は、そもそも人間としていかがなものかと思うのです。

思い返してみると、文部科学省の事務次官だった前川喜平さんが安倍政権に敵に回した時には、週刊誌でも報じないような「出逢いバーに通っていた」という話を読売新聞に報じさせ、わざわざ菅義偉官房長官が「強い違和感を感じる」と言い出し、まるで前川喜平さんの発言はすべてが信用ならないかのような印象操作を繰り広げていました。実際、文部科学省の事務次官が「貧困調査のため」と言って出逢いバーに通っていたなんて話はめちゃくちゃ面白いので、ゲスな週刊誌が「とんだ援交クソ野郎だった」と報じようと取材するも、ことごとく品行方正な美談ばかりが出てきてしまい、お金を積めばいつでも股を開いてしまう女性を目の前に置きながら「据え膳食わぬは官僚の美徳」とする男だったことが発覚してしまい、「なーんだ、つまらないの!」となってしまったのは記憶に新しいです。しかし、その後も名古屋の市立中学校で講演したと聞けば、安倍晋三総理とともに日本会議国会議員懇談会や神道政治連盟国会議員懇談会に所属している赤池誠章先生や池田佳隆先生が赤ペンを入れた気持ち悪い言い回しの質問状を届けるなど、嫌がらせを継続。安倍政権は相変わらず前川喜平さんの発言を無効化するために奮闘しているのですが、前川喜平さんには出逢いバーに行ったぐらいでここまで叩くのに、完全に被害者が出ているセクハラ問題には対処するどころか、訴えた女性記者に罠を仕掛ける始末です。この違いは一体、何なのでしょうか。どうやら省庁の違いではなく、安倍政権に楯を突いたかどうかだけで判断されているとしか思えません。


■ 登場人物が全員「臭いオジサン」という悲劇

テレビ朝日の女性記者を自分で呼び出し、「おっぱい触っていい?」とか「キスしたい」みたいなキモい話を繰り出した福田淳一事務次官。おっぱいパブに行けばいいところを、わざわざ「取材させてあげる」と女性記者を呼び出し、酒の肴にセクハラをかまし、どうせ自分を訴えるようなことがあっても会社ごと取材NGにすると脅せばいいので、これくらいのことでは訴えないだろうという慢心があったのだと思います。しかし、森友文書の改竄問題では職員が自殺するほどの事態に発展し、まさに今、財務省の体質が問われている中で、その財務省のトップがコレなのです。しかも、「自分の声は体を通じて聞いているので、これが自分の声なのかどうかは分からない」と言い訳をしたかと思えば、「部分的に切り取るのではなく、全体を聞いてもらえばセクハラではないことは分かる」と言い訳をする始末。こんなもの、全体を聞いたところでますますセクハラの疑いが深まるだけなのですが、証拠まで揃っているのに断固として認めようとしないのは、自分の保身のことしか考えていないからです。こんな臭いオジサンは、世間の冷たい視線に晒されて、一生日陰を歩いたらよろしいのです。
しかし、この問題は福田淳一事務次官がクソだというだけでは終わりませんでした。後任を矢野康治官房長が担当することになったのですが、「名乗り出るのがそんなに苦痛なのか」と言ったかと思えば、「財務省としての調査は『一応』続けますよ」と発言。名乗り出るのも苦痛ですし、わざわざ財務省の顧問弁護士に申告させるような罠を作り、名乗り出たくても名乗り出られない環境を作っておきながら「名乗り出るのがそんなに苦痛なのか」と言っているのです。どれだけクズい人間なのかが一目瞭然であり、こいつもまたパワハラでセクハラを封じ込めようとしているクソ人間です。自分たちのボスが小学生以下のセクハラ発言を繰り返し、実際に被害に遭った女性がいるにもかかわらず、その女性の気持ちを1ミリも考えることなく、「天下の財務省が雇っている優秀な顧問弁護士に名乗ってこられるものなら名乗ってみなさい。キミみたいな木っ端記者など一瞬にして我々の顔を二度と拝めないよう、社会的に抹殺してくれるわ、ハッハッハ!」と言っているに等しいのです。極限レベルのアホが辞任し、少しはマシになるかと思ったら、ほぼ同等のアホがトップを代行するようになってしまった悲しい現実。そして、これらをまとめ上げている麻生太郎財務大臣は日頃から「おい、朝日新聞!」などとメディアを小バカにしており、このたび都合の悪い質問には一切答えず海外に逃げていきました。はっきり言いますけど、今の日本は、めっちゃくちゃヤバいです。やっぱりアホが総理大臣になってしまったからでしょうか。


■ セクハラも問題だが、財務省の対応が一番の問題

財務省のトップともあろう事務次官がドン引くレベルのセクハラをかましていたことも問題ですが、やはり今回の問題は、財務大臣をはじめ、財務省の対応が一番の問題であると言えます。もしも週刊新潮に報道された瞬間、福田淳一事務次官が「ごめんなさい。楽しい宴のつもりで行き過ぎた発言をしてしまいました。ちょっとした冗談のつもりでしたが、女性がこれほど不快に思っていたのならば、セクハラだと言われても仕方がありません。謹んでお詫び申し上げるとともに、今となっては私と顔を合わせるのさえ抵抗があるかもしれませんが、できることならご本人に直接謝罪したいと思うし、私の知る限りのことをテレビ朝日さんの記者さんにお話ししますので、改めて時間を取らせてください」と対応していれば、おそらく福田淳一事務次官は辞任することもなく、「オッサン、気をつけろよ!」で終わったかもしれません。ところが、ただでも森友学園の土地取引文書の改竄で数々の疑惑があるところに、「取材させてあげる」と呼び出し、どギツいセクハラをぶちかました上、裏では「あの女が犯人だ!」と騒ぎながら、ピアノマンのごとく記憶喪失を発動させ、女性と飲んだ記憶がないと言い、「自分の声かどうかも分からない」と言ったかと思ったら、財務省の顧問弁護士を使って「訴えられるものなら訴えてこいや、潰してやるけどな!」という態度に出たのです。僕たちの税金を司る省庁が「クソ・オブ・クソ」なのです。もはや一人のセクハラ野郎を許すか許さないかではなく、財務省という組織全体のモラルの無さに疑念を抱かずにはいられません。どうして出てくる奴、出てくる奴、ことごとく臭いオジサンなのでしょうか。大人にもなって「ごめんなさい」の一言も言えないなんて、こんな人たちに「消費税を10%にしたい!」なんて言われたら、顔面にドロップキックです。僕たちの税金で成り立っているくせに、その納税者たちを愚民として扱っているとしか思えない財務省の対応に、僕たちはもっと怒るべきではないでしょうか。


■ 財務省がこんなふうになったのは麻生太郎財務大臣が悪い

たかだか事務次官がセクハラをしたぐらいで、いちいち財務大臣を辞任させられていたら、財務大臣が何人いても足りなくなってしまう。これが麻生太郎財務大臣を大好きなネトウヨの皆さんのご意見です。しかし、これまで書いてきたように、この問題は財務省のトップのオジサンがセクハラ野郎だっただけという話ではありません。セクハラをごまかすために組織単位で「訴えられるものなら訴えてみろ、絶対に潰してやるけどな。どうだ、訴えられないだろ?」というパワハラをかましてきたことこそ最大の問題です。つまり、こんな財務省のやり方に抗議するでもなく、一緒になって「何か問題でも?」のテンションを繰り広げるアホが財務大臣をしていること自体が問題なのですから、当然、福田淳一事務次官と一緒に麻生太郎財務大臣も辞めていただく案件ということになります。大臣がセクハラをパワハラでごまかすなんて、こんなにとんでもないことがあっていいのでしょうか。これこそ日本の大問題ではないでしょうか。この状態でよくも世界の首脳級に合わせる顔があったというものです。ただでも女性に対する人権が蔑ろにされている国としてお馴染みなのに、自らがそれに加担し、世界の首脳と涼しい顔で話をしようというのですから、こんな人間が「日本の副総理」なんて、どんな恥さらしでしょうか。日本の信用をどこまでも損ねる話なので、大臣はもちろん、今すぐ国会議員も辞めていただきたいレベルです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

これは大阪14区選出の自民党の議員で、日本会議国会議員懇談会神道政治連盟国会議員懇談会みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会朝日新聞を糺す国会議員の会に所属している長尾敬議員のツイートです。もともと民主党の議員でしたが、かねてからネトウヨ的な思想を持ち、安倍晋三総理に直接スカウトされる形で自民党に入り、数々の問題ある言動をしてきた人物なのですが、こんなにアホなんだったらセクハラ問題に触れなければいいのに、セクハラ問題に抗議する野党の女性議員たちの写真をアップし、「こちらの方々は、少なくとも私にとって、セクハラとは縁遠い方々です。私は皆さんに、絶対にセクハラは致しませんことを、宣言致します!」とセクハラ発言をしました。これ、翻訳すると「俺はこいつらをオンナだと思っていないので、オマエらに『おっぱい触らせて』なんて言わねぇんだよ、ブス、ブス、ブースッ!」です。しかも、空気を読めていたらネトウヨ的思考になっていないので、削除するどころか「これのどこがセクハラなんだ?」と上塗りする始末です。八尾市、柏原市、羽曳野市、藤井寺市の皆さんは、自分たちがどんな人に投票してしまったのかを考えた方がいいと思います。セクハラが起こらないように努力するどころか、自ら率先してセクハラをするバカ。こんな奴が国会議員をやっているんだということを国民が知るべきです。
どれだけ高学歴で、どれだけ地位の高いポストを与えられていて、どれだけ仕事ができたとしても、僕や福田事務次官は佐藤健や菅田将暉じゃありません。もし佐藤健や菅田将暉が「おっぱい触らせて」と言ったら、喜んで片乳ぐらい出してくれる女性がいるかもしれませんが、僕たちはブサイクなオジサンなのです。イケメンが「おっぱい触らせて」と言えば、加藤茶よろしく「ちょっとだけよ?」みたいな奇跡の展開もあるかもしれませんが、ブサイクなオジサンが「おっぱい触らせて」なんて言ったら、「アナと雪の女王」を実写版で見るかのごとく女性たちの顔が凍るのです。ありのままではいけません。自覚しましょう、僕たちはブサイクなオジサン。それは「セクハラ」です。[了]

いつもサポートをいただき、ありがとうございます。サポートいただいたお金は、衆院選の取材の赤字分の補填に使わせていただきます。