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【選挙ウォッチャー】 宮城県議選2019・宮城野区レポート。

宮城野区は、衆院選の「宮城2区」にあたるため、鎌田さゆりさんが立候補する選挙区ということになりますが、かつて民主党だった坂下康子さんが無所属となったため、立憲民主党の公認候補ではありません。なので、あんまり参考にならないかもしれないのですが、票が4年間でどんなふうに推移しているのかを見比べることで、わかる世界もあるかと思います。その時の世の中の空気によっても変わってくるかもしれませんので、あくまで定量的データとして捉えることしかできませんが、一応、参考にしてみてもいいのではないかと思います。

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宮城野区の定数は4で、ここでは5人が立候補しています。つまり、この中で落選するのはたったの1人。そうやって言われると、一人だけ様子のおかしいポスターを貼っている人がいるので、「選挙をやる前から結果が決まっている選挙」と言えるかもしれません。青葉区では2人落選する人がいたのですが、それ以外の宮城野区、若林区、太白区、泉区では1人しか落選しない選挙になっています。これではポンコツを落選させるには十分ではありませんし、このままだと何の仕事もしない自民党のオッサンが幅を利かせることになります。しっかりと志があって仕事をしてくれる議員を探さなければなりません。


■ ネトウヨ、今年も散る。

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今年もネトウヨの堀内周光さんが立候補してまいりました。その主張は、消費税を10%にするなら、まずその前に議員報酬を2割カットするべきだといい、県議会議員の給与明細を大公開。「天皇制に否定的で、自衛隊の解消や日米安保廃棄を将来的展望として掲げる共産党で国や県の安全は守れるのか」と言い出し、まさかのアンチ共産党を全面的に出しています。ポスターにも「共産党から議席を奪還するには堀内が勝つしかない!」と書いているほど。ただ、僕はこれを見て思ったのです。宮城野区の定数は4ですが、共産党から議席を奪うためには共産党が4位でなければならず、つまり、共産党が1位~3位だった場合には堀内周光さんが勝っても共産党の議席はそのままなのです。実際、今年の選挙では共産党の大内真理さんが3位で議席を獲得しているため、仮に堀内周光さんが議席を獲得したとしても、落選するのは無所属の候補になります。ネトウヨはたいていアホなので、こういうダサいことが起こってしまいます。「共産党に日本を守れるのか」と言っているけれど、僕はアホにも守れるのかどうかが心配です。


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