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【選挙ウォッチャー】 三原市議補選2020・分析レポート。

河井案里・克行夫妻から現金150万円を受け取っていたため、辞職することになった天満祥典市長。これに伴い、8月2日告示、9日投開票というスケジュールで三原市長選が行われることになったのですが、合わせて市議補選も行われることになりました。こちらは欠員1に対し、2人が立候補する形となったのですが、金曜日の時点でポスターが貼られているのが住田誠さんしかいませんでしたので、結果はほぼ決まってしまっているのではないかという内容です。

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住田 誠  48 元 株式会社スミダ代表取締役
村上 孝治 72 新 無職

住田誠さんは、2013年の市議選で当選していたものの、2014年に酒気帯び運転で現行犯逮捕され、2017年の市議選を見送る形を取っていました。当時、三原市では市議や元市議の逮捕が相次いでおり、政治倫理条例を制定するなど、信頼回復に努めていた矢先の出来事で、「オマエ、何やってるんだよ!」という感じになってしまいました。前回の市長選では禊のために立候補を見送り、心機一転、改めて市議補選に立候補する形となりました。


■ もともと三原市は腐敗している街

今回の三原市長選は、昨年の参院選の際、天満祥典市長が河井案里・克行夫妻から応援を頼まれ、現金150万円を受け取っていたことにより、辞職を迫られてしまったために行われる選挙です。2013年には市議会の議長だった白須均さんが、職員採用の口利きのために現金300万円を受け取っていたことがわかり、あっせん利得処罰法違反の疑いで逮捕されました。お金を渡していたのは白須均さんの後援会員の会社社長で、こんなのは氷山の一角だと言われていました。三原市ではこんなことがずっと続いており、市民が政治に対する関心をどんどん失っているというのが現状です。しかし、どんなに政治に失望したとしても、政治と無縁でいられることはなく、野放しにすれば野放しにするほど僕たちの生活は苦しい方向に追い詰められてしまうのですから、僕たちは選択し続けなければならないのです。


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