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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#113)。

ついに「NHKから国民を守る党」が、ものすごい勢いで支持率を下げるようになりました。かつて「希望の党」の小池百合子代表が「排除します」と発言したことで、一気に支持率を下げるという出来事がありましたが、今度は「NHKから国民を守る党」の立花孝志代表が、参院補選の埼玉県選挙区で立候補している最中に「海老名市長選に立候補します」と発言したため、一気に支持率を下げることになりました。立花孝志代表は、いつものように「作戦通りだ」と強気な発言をしていますが、その作戦は完全に裏目に出ています。思えば小池百合子代表の時も、立花孝志代表の時も、その裏側で作戦を練っていたのは、あの人でした。これほどのリアルキングボンビーを見たことがありません。

■ 急速な「N国信者離れ」が進行している理由

実は今、N国信者たちが急速に離れている現状があります。僕のことを嫌っていたN国信者たちも、ここ数日は黒歴史を封印するかのごとく沈黙し始めており、ネット上での攻撃も静かになりつつあるのです。一部ネット上では「下り最速で駆け抜けている」とも揶揄され、NHKではなく、N国党がぶっ壊れるのも時間の問題だと見られるようになってきました。そもそもN国信者たちは、天才である立花孝志代表が正義のために生きていて、そのためには手段を選ばない策士であり、この国を変えてくれるに違いないと思っていたから支持しているわけですが、実際は全然違いました。天才でもなければ、正義のために生きているわけでもなく、「合法か違法か」だけを基準にして、仮に違法だったとしても自分に都合良い法解釈を考え、普通の人がモラルの天秤にかけてやらないことをやり、この国のためではなく、自分のことを評価してくれる人たちとぬくぬく生きていきたいだけ。これまで何をやっても立花孝志代表の発言や行動をすべて好意的に受け取り、立花孝志代表に陶酔してきたN国信者たちも、参院補選の埼玉県選挙区に立候補していながら海老名市長選に立候補を表明したことで、気付いてはいけないことに気付いてしまった可能性があるのです。それは、立花孝志代表が本当は戦略を考える天才ではなく、ただ選挙に出るのが好きなだけの「選挙大好きオジサン」であるということです。もともと参議院議員だった立花孝志代表が、参議院議員を辞職して参議院議員に立候補することに意味はありません。もし立花孝志代表が本当に天才だったら、絶対に世の中を変えるために議員であり続けたことでしょう。難易度の高い挑戦は天才にしかできず、凡人に任せてしまっては成功できないからです。ところが、議員を辞めて全方位的に影響力を失い、摂政や関白のように浜田聡さんに自分の思い通りの政治をさせていくというのです。この時点で「おやおや?」と思ってもらわないと困るのですが、立花孝志代表は「必ず戻ってきます」と宣言したものの、どうやら戻ることは諦めたようです。自民党さえ立候補を諦めるような上田清司さんと戦い、勝つというなら話は分かるのですが、選挙を戦っている最中に敗北宣言をかましたかと思えば、今度は海老名市長選に立候補するといい、その海老名市長選さえも「市議選で当選するための売名立候補だ」と宣言し、こちらも当選する気はないのだと言います。当選する気がないのなら何のために立候補するのか。もうN国信者でさえも気付いてしまったのだと思います。立花孝志代表は「議員になりたいんじゃなくて、選挙に立候補したいオジサン」なのです。NHKはぶっ壊しません。

■ 立花孝志が関わる情報商材ビジネス

立花孝志代表には既に「立花孝志ひとり放送局株式会社」の株券詐欺疑惑が持ち上がっているのですが、なんと、もっとディープな話が出てきました。長年にわたって立花孝志代表が関わってきたとされる「REL(リッチ・アンド・エンジョイ・ライフ)」という情報商材の話が出てきたのです。既に「REL」で講演している立花孝志代表の動画もN国党員によってアップされており、どうやら立花孝志代表がどうしてこんなにポジティブ思考なのかという話を49万8000円で販売する計画があったようなのです。実際、「N国応援.com」というサイトでは、この商材を販売しそうな準備ページが用意されており、立花孝志代表にあやかって金儲けをしたい人たちが、かなりディープな方向に進出してきていると言えると思います。

N国信者の皆さんというのは、情報商材屋にとって「カモ」です。今頃、N国信者が金持ちだったらNHKの受信料なんて余裕で払っているし、なんならBS放送だって契約しているんです。だけど、みんなが我慢して払っているNHKの受信料を「払いたくない」と言って、立花孝志代表と一緒に「NHKをぶっ壊す!」と言っているのです。話し合って折り合いをつける努力をするでもなく、いきなり「ぶっ壊す」ですから、軽々とそんなことを言ってしまうような奴が、この世知辛い世の中で成功できるはずもありません。負け組のN国信者にできることは、負け組から勝ち組にのし上がった立花孝志代表を見て、「立花孝志代表を支える」になるわけです。ところが、そんなN国信者も立花孝志代表のようになれると言ったら、どうでしょう。サエない毎日を過ごしている自分が、立花孝志代表のように金、地位、名誉、そして女まで手に入れることができる。その秘訣が49万8000円で手に入ると言われて、思わず「欲しい」と思ってしまうN国信者がいても不思議ではないことでしょう。しかし、これは政治家の仕事ではありません。ただの怪しいオッサンのやることです。「NHKから国民を守る」と言って始まったはずの政党が、いつの間にか「信者に情報商材を売りつける党」になっているという話です。僕としてはN国信者がどれだけカモられようと知ったこっちゃないという話ではあるのですが、僕はN国信者にさえ「気を付けた方がいいぞ!」というのが仕事です。だいぶ胡散臭いバカタレが地方議員になってしまうことはあるかもしれませんが、僕たちはこの人たちを最低でも6年間にわたって国政政党にしているのです。しっかり反省が必要です。

■ N国信者同士で内紛が勃発している

すこぶるどうでもいい話なのですが、実は今、N国信者たちの間で内紛が勃発しています。まず、今年の参院選の神奈川県選挙区で立候補した林大祐さんと、千葉県選挙区で立候補した「さゆふらっとまうんど」こと平塚正幸さんは、日頃からあんまり仲良くないようです。そんな二人が参院補選に立候補している立花孝志代表の池袋街宣に参加していたのですが、選挙カーの上に乗って応援演説するための列に並んでいる並んでいないで口論となり、たくさんの視聴者が見ているにもかかわらず、少しワチャワチャした感じになったのでした。N国党の恥部と言えば恥部なのですが、そもそも「NHKから国民を守る党」という存在そのものが恥ずかしいものなので、党員同士のトラブルなんて朝飯前なのですが、この話は意外な方向で飛び火をして、この二人とはまったく無関係の最勝寺辰也さんという参院選の熊本県選挙区で立候補したオジサンが党から訴えられるという展開を迎えました。

この政党、僕にもスラップ裁判を仕掛けてくるぐらいにコンビニ感覚で裁判をしてくる人たちなのですが、なんと、党員に対しても裁判をするというのですから、一言で言えば「カルト」です。事の経緯は、立花孝志代表を昔から支え、今では公設第二秘書になっているという吉田真人という人物が、平塚正幸さんを排除しようと動き出したことにあるようです。平塚正幸さんはN国党のシンパになるまで過疎を極めたようなYouTuberだったわけですが、立花孝志代表の記者会見などをマメに配信していたため、今ではN国党で2番目にチャンネル登録者の多い党員になったそうです。

しかし、党としての活動よりも、自分の撮影を優先するような姿勢にムカついた人もいたようで、どうやら党内では「嫌われ者」のポジションにいたようです。このような騒動を受け、スーツを着て重大発表をするかのような雰囲気のライブ配信を始め、何を言い出すかと思ったら「N国党で2番目に登録者数が多くなった」と言って、こんな感じで喜んでいるのですから、嫌われるのはよくわかります。吉田真人という秘書は、この平塚正幸を追い出すため、党員たちのLINEで「公式の配信を除き、自分のアクセス数をアップするために配信する人間は、その収益をすべて党に入れてもらう」と宣言し、党員たちを震え上がらせ、今、週刊現代でセクシーな姿を披露している佐藤恵理子さんからも「暴走している」と言われたとか何とか。僕たちからすると、めっちゃくちゃどうでもいい話なのですが、こうしたLINEのやり取りは平塚正幸さんの知らないところで行われていたようで、最勝寺達也さんというのは、平塚正幸さんにLINEの情報を教えたということで、裁判をされることになったようなのです。

どんな政党でも、大なり小なり人間関係というのは面倒臭いものだと思いますし、気の合う人もいれば気の合わない人もいることでしょう。僕は「NHKから国民を守る党」について、アイツとアイツがこんなことでモメているらしいという話を晒して、キャッキャ喜びたいわけではありません。「NHKから国民を守る党」がどれだけくだらないことでモメていて、どれだけくだらないことで裁判を起こすと言っていて、どれだけくだらないことでアホがしゃしゃり出ているのかを知っていただくことで、「NHKから国民を守る党」という政党そのものが、どれだけくだらないものなのかを知っていただきたいと思うのです。党員たちはくだらないことで内紛状態で、党首は党首で選挙に立候補したいだけ。そして、立花孝志代表とコネクションのある上級N国信者は約50万円の情報商材を売って金を稼ごうとしていて、立花孝志代表を崇める下級N国信者は50万円を支払い、「俺はポジティブになるんや!」と言いながらパンフレットを送り付ける。そして、これが日本の国政政党であるという地獄絵図です。みんなが政治や選挙に無関心だから、とうとうこんなカルト満載の政党が誕生し、いろんな選挙を荒らしているのです。そろそろ皆さんに気づいていただきたいです。

■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

僕が立花孝志代表を見ていて思うのは、街を歩く女性の前でチンチンを出して喜ぶオジサンが、あの手この手で「これには正義がある」と言っているような気がしてならないのです。普通の人は、そもそもチンチンを出そうとも思わないのですが、立花孝志は「俺は傾奇者だ」だと言って、普通の人がやらないことをやる天才としてチンチンを出しているのです。しかも、「チンチンを出すことで、本物の変態が現れた時に対処できるように、女性たちを守っているんだ」と言っていて、変態の正当化が半端ではありません。「チンチンを出すのは違法ですよ」と言う人がいても、「混浴風呂でチンチンを出すのは合法なのに、街でチンチンを出してはいけないという日本の法律が間違っているんだ」と独自の珍解釈を開陳し、N国信者たちは「チンチンを出す行動力が素晴らしい」とか「これほど命がけでチンチン出している人はいない」とか言いながら大絶賛。僕たちがどれだけ「ただの変態やろ!」とツッコんだところで、「変態と言ってしまうオマエは浅い!」とか言うのです。しかし、あえて言いましょう。「変態です!」。まごうことなき変態です。「立花孝志ひとり放送局株式会社」の株券詐欺疑惑の時点で、だいぶ怪しいと思いましたが、いよいよマルチ商法的な情報商材を宣伝するなんて、ドン引きにも程があります。そして、ここまで深刻な状況になっているにもかかわらず、まだ「立花孝志代表には僕たち凡人には思いつかないような作戦があるんだ!」と言っている奴は、完全に「信者」です。かつて北朝鮮だって「地上の楽園」と言われた時代がありました。蓋を開けてみれば、皆さんが知っている通りの国だったわけですが、そこに未来があるかと言われたらありません。マルチ商法的な情報商材を売りつけようというモラルのない人間が作る国に未来があるのか。そんなもの「あるわけねぇだろ!」の一言で終了です。

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