見出し画像

【選挙ウォッチャー】 我孫子市議選2019・分析レポート。

僕が暮らしている柏市のお隣、千葉県我孫子市で11月10日告示、11月17日投開票の日程で市議選が行われました。我孫子市は野心のある市議にとって最高のスケジュールになっており、1月に市長選、4月に県議選、そして11月に市議選が行われます。なので、市長選に立候補してダメだったら県議選、県議選に立候補してダメだったら市議選という感じで、短い浪人期間で再び市議選に挑戦できるというメリットがあります。実際、このスケジュールをフル活用している人もいて、なかなか興味深い選挙になっています。そして、この我孫子市もまた「NHKから国民を守る党」というカルト政党が市の税金を食い物にしようと立候補してきます。

画像1

近隣の都市では、松戸市、柏市、流山市などでN国の議員が誕生してしまっており、我孫子市もずいぶん前からチラシを撒いており、だいぶ重点的に力を入れている場所ではあります。柏市議の大橋昌信(デンプシーロール1級)先生がずいぶん前から応援に入り、私人逮捕もしています。立花孝志代表が海老名市長選に立候補していた期間は、先日の参院補選に立花孝志代表が立候補していたにもかかわらず、立花孝志代表の応援に入らず、ひたちなか市議選の応援に入っていたことを「集中と選択ができないバカ」だと叱責されたため、尊師の逆鱗に触れないように海老名市に入り浸ることになってしまったのですが、そこからの1週間は我孫子市に入り浸り、どうすれば柏市が少しでも良くなるのかという話はまったくしていません。こんなアホが市議をしている柏市にお金を払いたいとは思わないので、僕の会社は引っ越します。


■ 立花孝志のビジネスモデルが終了する

画像2

立花孝志代表のビジネスモデルは、参院選や衆院選で300万円の供託金を自腹で払ってくれた人には、後日、地方選に公認候補として立候補させ、当選させることを約束していました。これにより地方自治体にもよりますが、ざっくり1000万円前後の年収を4年間もらえるようにしてあげるというものです。どこぞのポンコツが一般社会で1000万円以上稼ごうと思ったら犯罪に手を染めるぐらいのデンジャーなことをしなければならないと思いますが、ポンコツでももれなく議員にしてくれてウマウマなメシが食える夢のような話なのです。今、この期に及んでNHKから国民を守る党を支持している奴らは、何かの拍子に公認候補にしてもらい、呪文のように「NHKをぶっ壊す!」と言いながら、ウマウマできるチャンスを探ろうとしているポンコツばかり。サエないN国信者が藁をもすがる思いで立花孝志代表に拾ってもらい、ポンコツニート生活を脱出したいと願っているのです。

画像3

実は今回、かなり力を入れて「勝ちに行く選挙」を展開していた我孫子市議選。立候補した坂本雅彦さんは、今年の参院選で300万円の供託金を自腹で用意した人物です。なので、先週の海老名市議選と同様、立花孝志にとっては勝たせなければならない選挙であり、半年近く前から駅前でビラを撒く作戦を展開。今日の今日までコツコツと活動を続けてきました。千葉県北西部では、松戸市、柏市、流山市でN国議員が誕生しており、立花孝志代表の中では当選の可能性が高い自治体だと見ていたはずです。なので、立花孝志代表も動画の中で当選の確率は90%だと豪語。海老名市議選で三宅紀昭さんが当選を果たしたこともあって、まさか我孫子市が落選するとは思わなかったのだと思います。なぜ我孫子市で落選してしまったのか。その答えは簡単です。立花孝志代表は「田舎である」と分析していましたが、柏市も我孫子市も大きく変わりません。我孫子市で落選したのは、柏市議選で大橋昌信センセイと立花孝志代表が大暴れした末に、市議に当選してしまったからです。大橋昌信センセイのデンプシーロールと立花孝志代表の私人逮捕コンボをキメて、それでも当選してしまったことが隣の我孫子市民にはショックでならなかったのです。だから、我孫子市から立候補した時も「N国が来たぞー!」みたいになって、自民党の若手議員から「N国を見た?」と聞かれてしまうのです。見てますとも、誰よりも最前線で。

画像4

いずれにしても、我孫子市議選で坂本雅彦さんが落選したのは、日本の民主主義を守る上でかなりの朗報です。立花孝志代表は今度の衆院選で、立候補する人に供託金の300万円を負担してもらおうと思っています。票が見込める美人やイケメンは新たな借金を募って立候補させるけれど、そうではない一般枠の人たちには供託金を出してもらう代わりに市議選で当選させてあげる。そうやって300万円ずつ集めるスキームを用意していたのですが、もしこれから落選が続くようなことがあると、300万円を出しても引っ越しを繰り返さなければならなくなり、経済的な負担がどんどん大きくなるばかりだということに気付かされ、N国から立候補してくれる人がいなくなってしまうというわけです。立花孝志代表のことをN国信者が「天才」だと表現するのは、破竹の勢いで選挙を勝ちまくり、隙あらば自分にもチャンスがあるかもしれないと思うからであって、選挙で負けまくり、自分にチャンスがないと見限られた瞬間、N国信者は離れていきます。この後にも解説してまいりますが、我孫子市、桶川市、大田原市と3連敗しており、NHKから国民を守る党はどんどんオワコンに近づいています。


ここから先は

12,219字 / 29画像

¥ 450

いつもサポートをいただき、ありがとうございます。サポートいただいたお金は、衆院選の取材の赤字分の補填に使わせていただきます。