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【選挙ウォッチャー】 徳島県議選2019・分析レポート。

昨日は徳島県知事選をお届けしましたが、さっそく徳島県の事情を知る方からコメントをいただき、今回の保守分裂は、後藤田正純さんと飯泉嘉門さんの私怨がキッカケだそうです。もともと自民党内が三木武夫派と後藤田正晴派で分かれていたそうなのですが、そのまま現在は「山口俊夫派vs後藤田正純派」の対立構造になっているそうです。そして、山口派の流れを汲むのが飯泉嘉門さんで、これにケンカを売る形で後藤田正純さんが動き出したという背景があるようです。

この県議選のレポートでは、「とくしま記念オーケストラ」の話を詳しく紹介しようと思いますが、飯泉嘉門さんの政策をめぐっては評判が悪く、枚挙に暇がないと言っています。自民党の徳島県連の皆さんも飯泉嘉門さんの県政には危機感を持っているそうなので、自浄作用を促すしかないのですが、今回のような対立が起こってしまうと、自民党が一枚岩になれないので、なかなか追及できなくなってしまうかもしれません。


■ 徳島県議会のバランス

徳島県議会の定数は38で、最も人口の多い徳島市の定数は10となっています。選挙前の定数は39だったのですが、その内訳は自民24、国民2、公明2、共産3、無所属5、欠員3でした。これが今回の選挙でどうなったのかと言うと、自民22、国民2、公明2、共産2、無所属10となりました。地味に自民党が議席を減らし、その代わりに無所属が躍進しているという形になります。

特筆すべきは、阿南選挙区(定数4)で、自民党の現職・島田正人さんが共産党の現職・達田良子さんに約200票差で敗れたこと。板野選挙区(定数4)では、任期中に死去した元議長の北嶋勝也さんの後を継ぐため、長男の北島一人さんがトップ当選。阿波選挙区(定数2)では政務活動費の使途が問題視されていた自民党の現職・丸若祐二さんが落選しています。美馬選挙区(定数2)では今期限りで引退を表明した木下功さんの四男で、自民党の新人・木下賢功さんが挑戦をしましたが、引き継げずに落選しています。


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