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【選挙ウォッチャー】 岐阜市議補選2018・分析レポート。

岐阜市長選は大盛り上がりですが、実は、岐阜市議選も意外と盛り上がっています。定数1に対して3人が立候補しているので、誰になるのかが気になります。順調に行けば自民党が強いということになりますが、果たして、どのような結果になるでしょうか。

■ 浅井 武司 68 元 自民党 会社員
■ 山越 徹  47 新 共産党 政党役員
■ 帝井 少輔 50 新 無所属 会社役員

こちらには民進党や希望の党の候補者は立っておらず、自民党、共産党、無所属なので、基礎票や組織票の観点から自民党の浅井武司さんが圧倒的に有利ということになります。山越徹さんは野党統一候補というわけではなく、シンプルに共産党の候補者として立候補していたので、勝ちを望める感じではありませんでした。政策の素晴らしさよりも「政党」で当選が決まってしまうような時代からは早く脱却しないと、いつまで経っても腐敗した日本のままになってしまいます。


■ 政務活動費の私的流用事件による補欠選挙

今回、どうして選挙が行われることになったのかと言うと、自民党の高橋正さんが白紙の領収書を使って政務活動費を不正に受給していたことが発覚し、辞任したからです。知人が経営する飲食店から白紙の領収書をもらい、まるで小切手のように金額を書き込み、不正に9万円を受給したとされています。1回の金額は1万円前後とそれほど多くないのですが、このような架空請求を12~13回もやっていたため、辞職届を提出することになったそうです。高橋正さんは5期にわたって市議を務め、2012年には議長を務めたこともありました。
実は、このニュースとは別に、岐阜市議会の丸山慎一議員が東京に5回、大阪に1回、計6回出張をした際に、本当は安いサウナに宿泊したにもかかわらず、ちょっと高めのビジネスホテルに宿泊していたことにして、差額をチョロまかしていたことがわかっています。サウナの価格は4760円~6000円くらいなのに、宿泊した設定のビジネスホテルは1泊9000円~1万1190円。この方法でチョロまかしていた政務活動費は1万7742円。あまりにセコすぎます。丸山慎一議員が辞職することはなく、「宿泊先を飲酒後に決めることが多く、記憶が曖昧だった」と釈明していました。どいつもこいつもオッサンたちのセコさ加減に呆れるばかりです。たかだか数千円をチョロまかしたところで大した話ではないとする人もいますが、ガムを万引きするのと同じで、ダメなものはダメです。市議会議員に軽々とそんな不正をされると、僕たちは誰を信じたらいいのかわからなくなります。次の選挙では投票するべき人を考えた方がいいでしょう。

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