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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#69)。

これまでも「NHKから国民を守る党」の不透明な資金の流れについては追いかけてまいりましたが、今回の参院選で「NHKから国民を守る党」は参議院に1議席を獲得し、さらには政党要件を満たしてしまったことで、これから6年間で約8億円の政党助成金を獲得することになりましたので、改めて、この不透明な資金の流れについて証拠を積み上げ、追及する環境を整えてまいりたいと思います。毎度のことながら、立花孝志はすべての証拠を動画にアップしているので、言質は取れています。


■ 立花孝志が借金について語っている動画

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今回の参院選は、三菱東京UFJ銀行の「NHKから国民を守る党」の口座に、党員たちが各130万円ずつ振り込んでいます。その口座は「店番271・口座番号0391943」です。

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「嘘だろ!?」と思うかもしれませんが、立花孝志はYouTubeで通帳を公開し、党員たちから130万円振り込まれていることをアピールしています。熊丸英治は比例区に立候補した人間で、600万円の供託金のうち300万円を自己負担しているようです。塩田和久は川口市議、深沢宏文は町田市議です。このように党員たちから130万円の振り込みがあります。

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「NHKから国民を守る党」は複数の銀行口座を持っており、三井住友銀行は「店番号325・口座番号7278999」です。この口座には400万円が入っているとされており、その内訳は不明です。

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立花孝志の個人口座に8830万円あるそうなのですが、300万円単位で個人からお金が振り込まれており、立花孝志はこの動画の中で「お借りしている」と証言しています。今回の参院選は、すべてが立花孝志が集めた借金ではなく、各党員(現職議員)による130万円の上納金に加え、自分で300万円を払って立候補する人もいました。

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三宅紀昭は宮城県選挙区から立候補した人間です。三宅紀昭の場合は、自分で供託金を振り込み、その振り込んだ証明書のコピーを立花孝志に送っています。ここまでの情報はコチラの動画でご確認ください。さて、この「NHKから国民を守る党」のお金の集め方にはいろいろと問題があります。まずは、立花孝志が個人で借金をするという形で、一般の人々から供託金に使うための資金を集めており、年利15%の「投資」にしているということ。

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立花孝志は、今回、32人から9600万円を借りたとしています。1口300万円で32口の応募があったということで、300万円の人と600万円の人がいるので正確な人数は分かりませんが、立花孝志がお金を借り、年利15%をつけるということも、この動画の14分03秒から明言しています。

9600万円お借りさせていただいておりますが、まあ、ここについては、あの、僕個人がですね、しっかりと銀行からお借りをして、えー、お返しをしたいと思っております。で、銀行から借りない場合は、借り直しと、今回、まあ、年利15%でお借りしていますので、しっかりと借り直していこうと思っております」

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恐ろしいことに、動画では「返せなかった時には破産すればいいんです」とまで言っているので、もしお金を返せなくなった時には「破産するから詐欺ではない」という発想のようです。それでも立花孝志にお金を貸す人がいるということに驚きですが、世の中はこういう人たちがいるから回っているとも言えるかもしれません。ということで話をまとめると、立花孝志は個人で9600万円を借り、巨額の政党助成金が入ってくることを担保に銀行からお金を借りて年利15%をつけて返済し、さらに党員から借りた130万円に関しては各支部にお金を返すので、自由にお金を使ったらいいと言っていることになります。党員からの130万円もあくまで借金であるという話は、党臨時総会で立花孝志が明言しております。


■ 党員の130万円返済計画と毎月の上納金

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NHKから国民を守る党は、統一地方選の大勝を受け、4月26日に党の臨時総会を開いているのですが、ここで立花孝志が、党員に130万円を寄付するように呼び掛けており、臨時総会の中継動画(11分26秒)で、以下のように発言しています。

「お金の話をちょっとしていきたいと思います。で、あの、今、参議院の出馬記者会見をしてきたところなんですけども、まああの、1人100万円と言ってたんですけども、えー、選挙にかかるお金が供託金が3600万、で、今、えっとね、東京の7人のポスターを作るのが、だいたい500万円ぐらいです。で、全国比例のポスターとシールですね、チラシ、ハガキ、これが500万ぐらいで、見積もりは1050万ぐらい出てます。で、足すと4600万。で、まあ、あとはね、事務所とかいろいろあると思うんで、できたらちょっと5000万ぐらいを作りたいっていうのが、あー、今の考えです。で、それをえー、今、現職議員が38名なので、ざっくり割ると130万円ぐらいなの。で、130万円を党の方に入れてほしいと思っているんですが、6月末までに。で、そこについて、あの、130万以上出せるっていう人もいると思います。党の中にはね。でも、130万円以上受け取りません。あの、多く出した人の意見を聞かなきゃいけなくなる恐れがあるんで。むしろ、130万円しか受け取りませんので、えー、お金のない人はお金のある人、まあ、お金のある人はお金のない人にちょっと貸してあげてほしいと思ってます。できるだけ皆さんのバランスを僕は崩したくないんですよ。で、もちろんね、今、お金がない人はいっぱいいると思うんで、これは確実に借りましょう。僕があの借金の、あのやり方は全部やりますから、えー、借りてください。で、本当にこれ、みんなで借りれなければ僕に直接相談ください」

当初は、東京都選挙区に7人、埼玉県選挙区で1人、比例で2人を擁立する計画を立てており、供託金が3600万円という計画でした。比例区で2%を取ることは確実だと考えていたため、3600万円の供託金を党員たちで分けるために130万円という金額が出たのです。ところが、その後に選挙区でも2%以上取れば政党助成金がもらえる上に、その割合が上乗せされることに気づき、全国の各選挙区に候補者を擁立することになったのです。さて、この130万円ですが、立花孝志は動画(14分33秒)「これは借金だ」としています。政党助成金が出たら各支部にお金を分けるので、それを自由に使ってもらったらいいとしています。

この130万円はもちろん、お返しするお金です。あの、お借りするお金であって、あの、いただく、党に入れていただくお金ではまずありません。この130万円についてはね。で、党に入れていただくお金っていうのも、今のところ考えていません。で、今、既に入れてくれている人は、党として政党助成金が入ってきたら全額返金します。今、12万5000円入れてくれている人については、遡って返金するつもりです。で、じゃあ返せるのかってなれば、もう今年の参議院が仮に無理だったとしてもですよ、3年後は行けるともちろん思っていますし、もしあの参議院選挙で2%取れないということであれば、もう一度臨時の総会を開いて党費を出してもらおうとは思います」

ということで、ここで130万円は名目上は「寄付」として計上するが、それを党員に返すとしているのです。なお、この12万5000円は立川区議の久保田学が毎月納めており、久保田学は130万円に加え、毎月の12万5000円を納めているため、個人が寄付できる上限の150万円を超えています。なお、久保田学が142万5000円を払っているところは、5月12日に放送されたニコ動のアーカイブに残っており、動画9分57秒をご確認いただきたいと思います。

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立花孝志は、この上納金の130万円について、「扱いとしては党に対しての寄付ということにさせていただいて」(動画の13分35秒)と明言しています。つまり、党に対する寄付は1人150万円という上限があるにもかかわらず、130万円+月額の上納金ということになり、この150万円を上回る計算になるのです。


■ 真相を知っている可能性のあるキーマン

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今回の「NHKから国民を守る党」のお金の流れを知るキーマンとして、江東区議の二瓶文隆がいます。税理士の資格を持ち、同党の「監査」をしていた人物ですが、この参院選の直前に中央区議の二瓶文徳とともに離党しており、お金の流れについても疑問を呈して辞めていきました。江東区議の二瓶文隆も、その息子の中央区議・二瓶文徳も130万円の上納金を納めなかったという理由で党から除名処分となっているのですが、立花孝志は二瓶文徳に嫌がらせをするため、毎日、動画で「二瓶文徳をぶっ壊す」と言い続けています。これに親父の二瓶文隆は激怒しており、NHKから国民を守る党のお金がどうなっているのかを話してくれる可能性は十分にあります。


■ 参院選の不透明な資金の流れについてのまとめ

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今回の参院選は、党員から130万円の上納金を強制し、これは名目上「党に対する寄付」ということになっているようです。一方で、立川市議の久保田学(おそらく春日部市議の酒谷和秀からも徴収)などから徴収している月額12万5000円の党費(これは個人の寄付の上限が150万円であることに由来)も同様に寄付になっているはずで、個人が寄付できる上限の150万円を超えていると思われ、どのように処理しているのかが不透明です。そして、この130万円に関しても「返す」としており、これは各支部に政党助成金を分配するということになりますが、立花孝志いわく、ソープに使っても競馬に使っても何に使ってもいいとしており、本当にそんなことに使っていいのかどうかは謎です。また、立花孝志はYouTubeを見ている人から1口300万円で32口(合計9600万円)を年利15%で借りていますが、参議院議員になれば銀行からお金を借りられるようになるという計算のもと、銀行から借り直しをして返済するとしています。しかし、そうすると今度は銀行に返済しなければならなくなるのですが、個人の借金を付け替えたものを政党助成金で返す計画になっているので、本来、これは認められていないはずです。何らかの裏道があるのかもしれませんが、これもお金の流れとしては不透明です。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

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政見放送を見れば一目瞭然ですが、「NHKから国民を守る党」は、反知性派カルト集団です。立花孝志の思想は、民法であれば不法行為をしてもいいです。実際に、NHKの受信料を請求されても踏み倒しても払わなければいいと推奨しているわけで、NGT48に対するセカンドレイプも、NHKの女子アナに対するセカンドレイプも、刑法で裁かれるものではないので、しょせん、お金で解決するものだと考えています。しかも、賠償金を請求するためには裁判で訴えなければならないわけで、そんなに高いハードルを乗り越えて訴えてくる奴なんてそう滅多にいないと考えていることから「訴えるなら訴えてこい」と発言しています。こうした反知性派カルト集団に議席と政党要件を持たせてしまったことは、いくら国民が政治や選挙に無関心であるとはいえ「知の崩壊」を意味するものであり、断固として戦わなければならない相手であると考えています。そのためには、NHKから国民を守る党の動向をつぶさに観察して、大手メディアの力も借り、さまざまな不正を追及していく必要があると考えております。今後も監視を続け、さまざま情報提供に勤しんでまいります。


■ 今後の「N国マガジン」の動きについて

これからも「NHKから国民を守る党」の動向については常にチェックし、彼らが単なる無能の集団であることを証明してまいりたいと思います。これまでは地方議会を巣食う反知性派カルト集団だったわけですが、今回の参院選を機に政党要件を満たしたため、衆院選では比例復活も可能になっています。そこで、一人でも多くの方に同党がいかにクズであるかを伝えるとともに、マスコミ関係者の方々がリサーチしやすいように、NHKから国民を守る党に関連するものをすべてデータ化、アーカイブ化したいと考えております。これから6年間にわたって「NHKから国民を守る党」の言動をすべて記録してまいります。このデータの利用料を月額2290円とし、一般の方はもちろん、各マスコミ関係者の方々にもご利用いただけるように、細かく情報を発信していく計画でございます。

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