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【選挙ウォッチャー】 西宮市議補選2018・分析レポート。

わざわざ往復の新幹線代3万円をかけて西宮市長選や西宮市議補選を追いかけることにしたのは、「NHKから国民を守る党」の候補者が出てきたからです。なにしろ、朝霞市議の大橋昌信先生から「どうせ取材なんてしない」なんて言われてしまったので、「選挙ウォッチャー」が日本全国を縦横無尽に駆け巡り、全国の選挙を発信していくメディアであることを示すためにも、プライドにかけて、西宮市に行かずにはいられなかったのです。今のところ、わざわざ西宮市まで行ってしまうと赤字です。皆さんがちょっとずつレポートを買ってくれるようになったので、ちょっとずつ赤字額は減ってきましたが、それでも何のためにやっているのか分からなくなる時はあります。ただ、こうしている間にも社会で通用しないポンコツが議員報酬でウマウマしているので、僕のようなことをする人があと10人は必要だと思っています。新たなビジネスモデルを確立し、新たな「選挙ウォッチャー」になってくれる人を作るために、西宮市議補選をお届けします。

植田 篤治 41 新 自民・医師連盟推薦
脇田 周和 36 新 日本維新の会
樋口 光冬 34 新 共産党
山口 博史 72 新 無所属で挑戦中
谷本 豊  48 元 前回で落選した無所属
河本 圭司 52 新 NHKから国民を守る党
中川 友貴 30 新 祖父が西宮市議

現場に行くのは面倒臭いし、お金がかかります。だから、僕のことをよく知らない人たちからは「どうせ取材なんてしない」とか「インターネット一丁噛みマン」みたいなことを言われるのですが、僕はゴリゴリに現場で見てくるスタイルです。まだまだ知名度がないので、僕のことを知らない人もたくさんいると思いますが、引き続き日本全国の選挙を自分の目で見ては、シコシコとレポートを書いてまいります。もちろん、ハッピーメール援交辞任で選挙が行われることになった新潟県知事選も追いかけます。なので、西宮市議補選ももちろん、現場を取材したネタを中心にお届けいたします。さて、今回の西宮市議補選は、定数2に対して7人が立候補しており、組織票などの兼ね合いから「NHKから国民を守る党」の候補者が勝つ可能性は限りなく低いのですが、今回の選挙で知名度を上げ、来年の選挙で再び立候補してくる計画です。なので、こうした現状も踏まえた上で、しっかり見つめていきましょう。


■ 野々村竜太郎議員を輩出した武庫川団地からニュースター誕生か!?

政務活動費をちょろまかしていたことが発覚し、記者会見で大号泣し、「けしからん!」を通り越して面白くなってしまった野々村竜太郎さん。何度か選挙に挑戦し、やっとの思いで当選を果たすも、不正がバレてしまい、辞任が免れない状態になっての記者会見で、あの面白い放送事故が起こりました。あんなに面白い議員は滅多に現れないので、ある意味で「逸材」なんですが、まさに今、新たなニュースターの誕生を予感させています。あの野々村竜太郎議員を生み出した武庫川団地、通称「レインボータウン」からNHKから国民を守る党の河本圭司さんが立候補したのです。

武庫川団地は築34年の公営住宅で、かつては家賃が高く、夜逃げする人が続出していたそうです。周辺に商店やコンビニがなく、交通の便も非常に悪く、若い人が生活するには不便なため、引っ越す宛のない高齢者などが多く暮らしており、かつてのような活気は感じられませんでした。そんな場所から政治家を目指し、何度も落選を繰り返した末に、ようやく県議に当選したのが野々村竜太郎さんだったのですが、現在はこの団地には暮らしておられないそうです。あまりに面白いので世界中に発信された珍事件から約4年、今度は「NHKから国民を守る党」から河本圭司さんが立候補しているわけですが、この「NHKから国民を守る党」の面白さは、もう少し寝かせた方が面白いかもしれません。なにしろ、この選挙期間中は財務省の福田事務次官が女性記者に対し、「おっぱい触らせて」「手を縛っていい?」などのセクハラ発言をかましており、ここまで気持ち悪いオッサンはなかなか現れないので、彼もまた数年に一度の「逸材」です。ここまで気持ち悪いと、しっかり面白くなってしまうため、まだまだ福田旋風は吹き荒れたままになると予想され、「NHKから国民を守る党」の面白さが半減してしまうのは、僕にとっては不本意なのです。もう少し寝かせて、しっかり面白いネタがなくなったタイミングでヒットを打ってほしいと願います。


■ 「NHKから国民を守る党」からは続々と候補者が出てくる

5月に入っても、相変わらず「NHKから国民を守る党」の勢いは止まりません。朝霞市議の大橋昌信さんは、数々の非常識な言動で迷惑をかけまくっているわけですが、「非常識人には常識人にはない力がある」と言い出したかと思えば、「世間の常識をひっくり返す可能性がある。非常識は決して悪い事では無い」と持論を展開しました。非常識にもいくつかの種類がありますが、大橋昌信さんに問われているのは、大人としてのモラルやマナー、あるいは「法律を守る」という社会を生きていく上で守らなければならない「常識」の話なので、なんだか格好良さそうに語っていますが、「人としてどうなんだ?」と言われているのです。そういうレベルの非常識は、永久にひっくり返ることはないと書いておきたいと思います。

先日の練馬区議補選の分析レポートで、「NHKから国民を守る党」から立候補してくる人たちの最新情報をお届けしましたが、あれからわずか2週間ほどで立候補する人たちは、さらに増えています。つまり、立花孝志さんの呼びかけは非常に効果的で、いわゆる「B層」と呼ばれる人たちに強烈にササっているということになります。今年11月18日に投開票が行われる神奈川県の二宮町長選にも「NHKから国民を守る党」からポンコツ風味漂うオジサンが立候補する予定となっており、「NHKをぶっ壊したい」と意気込みを語っておられました。代表の立花孝志さんは「他の自治体から立候補した方がお金になるのに、あえて二宮町から出るのだから彼は本物だ」と太鼓判を押していました。そもそも「他の自治体から立候補した方がお金になりますよ」と言っていること自体が本末転倒であり、立花孝志さんの考え方が如実に現れていると思いますが、街のことはどうでもよく、税金でぬくぬくとメシを食うことしか考えていません。こんなことを堂々と言ってしまう政党があっていいのでしょうか。今後も動向をチェックしてまいりますので、たびたび「note」をご覧いただければと思います。


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